TORAとSAKURAとケ・セラ・セラ

若冲に沸く!

先週、大盛況にて閉幕した「若冲展」

まさに上野の森は若冲に沸いていました!

                      

GW直前、平日の16時頃で入場は10分待ちぐらい。

当然、館内に入ってからは激混みでしたが。。。

近くでじっくり鑑賞するには限界があったので、後半には作品の入れ替えもあるので
金曜夜に再度訪れようと思いました。

が、甘かったです。

仕事も早めに切り上げ、待ち時間をチェックするとなんと150分待ち!!

閉館までに入れない!! 並ぶ人の根性もスゴイ!

もちろん、行くのを止めました。

恐るべし、若冲。
                  

記憶が鮮明なうちにアップしたかったが、2度目を観てからと思っていたのが
結局1ヶ月経ってしまった。

テレビでも多く特集され、その凄さは当然知るところだが、やはり生は迫力が桁違い。

一人の人間が40~50年くらいの年月で描き上げた作品とは思えない。


                     


目の前で見ると、その繊細さと緻密な描き方に改めて驚き、離れて見れば、その構図の美しさ、

色彩、配色の妙にうっとりさせられる。


   
    

私はこの芍薬と貝を描いた作品がお気に入り。

基本、動物は全般的に好きなのだが鳥系、魚系がちょっと苦手なのだ。


鮮明に描かれた鶏の赤い部分、本物だったら見たくないかも。

ブツブツがだめ…       



こちらの「葡萄図」はまた趣が異なり、素敵でした。

               

虫に食われた葉、朽ちかけた葡萄、そして微妙な曲線の枝。描かれているのはそれだけなのに。

墨の濃淡と構図、緻密な計算と自然な流れの美しさ。 絶妙です。




こちらの屏風は、像と鯨の白と黒、陸と海という対比が面白く、どこかユーモラスで観ていて楽しい作品だ。


ユーモラスを超えて、かなり独創的な、野菜で描いた涅槃図。



               
          

大根を釈迦に見立てる、という奇想天外。 今でいうパロディのような。

どこかほのぼのとしていて、ひとつひとつの野菜たちが可愛らしくもある。



「天才」という言葉は最近では安易に多用されているので、そういった言葉では表現仕切れないが、

間違いなく、鬼才だ。類まれな洞察力と想像力。 果たして今の「若冲ブーム」を想像できただろうか。



さすがに、これは若冲でも想像できなかったのでは?!


升目がピクセル化された、デジタル版「鳥獣花木図屏風」




動物が動き出します!

本物は、圧倒されます。 楽園の図のようです。

想像を絶する升目の描き方でした。江戸時代の日本画とは思えない、これだけ見たら現代アートかと。



全体を通して、思わず感嘆の溜め息がでてしまう。 

残念なのは、ただただ人混みの中で見ることを強いられることでしょうか。



日本画や浮世絵では猫が描かれていることはよくあるが、今回の若冲展では見られなかった。


こちらは「百犬図」


               

様々なポーズの犬が無邪気に戯れています。

最晩年に描かれた、この一見可愛らしい子犬達の絵は、「動植綵絵」と禅と深い関わりがあり、

集大成の作品となったそうだ。





とにかく見応えのある作品群を見終え、ミュージアムショップにたどり着いた頃は閉館時間が迫っていたが、
レジには長蛇の列が。一時間待ちだという。あきらめた。

ただ、展示会場を退出し美術館の出口近くにあったショップでポストカードを発見!

今回展示された作品のものは残念ながらなかったが、こちらの2枚を購入。



梅と南瓜
 


若冲ならぬ、広重の猫を。
 
       


若冲の「百犬図」は大きく見開いた目が特徴的だが、こちらの猫は同じく様々なポーズをとっているが、

どれも目が描かれていない。 如何に?



美術館を出て少し歩けば、猫に遭遇。



       

石の上に佇む白黒猫さん。 何を想う?!




桜満開の華やかさとは違い、新緑の静かな上野公園もいいものです。





今日はトラとサクラはお休み?

次回は芸術家と猫について、でも。。。

コメント一覧

ケセラ
たにむらさんへ
ブログを見てくださりありがとうございます。
若冲は、今年後半も京都では観れるようです。
よかったら足を運んでみてはいかがでしょか。
たにむらこうせつ
初めまして
http://blog.goo.ne.jp/kousetu9904
素晴らしい作品ばかりですね!
「若沖」ってはじめてしりました。
実物を見たいです(^^)
みんなのブログからきました。
詩を書いています・・・よろしくお願いします。
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