あと、ライブビューイング系は基本的には取り上げません。また、リバイバル上映も一部しか紹介できませんので、あしからず。
☆『スパイの妻<劇場版>』 <シネマトゥデイ>
黒沢清の新作。ヴェネチア国際映画祭で監督賞に選ばれた話題作です。主演は蒼井優と高橋一生という『ロマンスドール』コンビ。太平洋戦争前夜が舞台の物語のようです。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/イオンシネマ名古屋茶屋
☆『博士と狂人』 <シネマトゥデイ>
オックスフォード英語大辞典の誕生にまつわる実話を基にした物語のようです。主演はメル・ギブソンとショーン・ペン。
※上映館/伏見ミリオン座
◎『蒲田前奏曲』 <シネマトゥデイ>
4編のオムニバス。売れない女優が様々な人と交わる姿を描いているそうです。伊藤沙莉、瀧内公美などが出演。
※上映館/シネマスコーレ
◎『みをつくし料理帖』 <シネマトゥデイ>
高田郁のベストセラー小説の映画化。以前、TVドラマにもなってましたね。今回の主演は松本穂香。監督は、なんと角川春樹!
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高/イオンシネマ名古屋茶屋
◎『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』 <シネマトゥデイ>
カナダ映画。手描きの墨絵によるアニメーションだそうです。
※上映館/名古屋シネマテーク
◎『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』 <シネマトゥデイ>
説明不要ですね。もはや社会現象となっているほどの大人気。
僕もTV版は全部見ました。面白いことは面白いけど、シリアスさとコミカルさのバランスがいまひとつ好きになれず……あ、石を投げないでっ。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高/イオンシネマ名古屋茶屋
◎『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』 <シネマトゥデイ>
ダニエル・ラドクリフ主演作。脱獄モノのようです。
※上映館/伏見ミリオン座
『ウッドランド』 <シネマトゥデイ>
写真家が主人公の怖そうな話のようです。
※上映館/イオンシネマ・ワンダー
『薬の神じゃない!』 <シネマトゥデイ>
薬の密輸事件を基にした社会派ドラマだそうです。
※上映館/センチュリーシネマ
『WAVE!! サーフィンやっぺ!!第二章』 <シネマトゥデイ>
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ
『夜明けを信じて。』 <シネマトゥデイ>
※上映館/109シネマズ名古屋/中川コロナシネマワールド/イオンシネマ大高/イオンシネマ名古屋茶屋
●ドキュメンタリー
◎『マイルス・デイヴィス クールの誕生』 <シネマトゥデイ>
※上映館/センチュリーシネマ
『普通に死ぬ ~いのちの自立~』 <シネマトゥデイ>
※上映館/シネマスコーレ
●リバイバル
『イレイザーヘッド』
※上映館/シネマスコーレ
●特集上映
<内藤瑛亮特集>先生を流産させる会/牛乳王子
※上映館/シネマスコーレ
<小田香監督特集>
※上映館/名古屋シネマテーク
名古屋シネマテークでは『MOTHER マザー』と『のぼる小寺さん』も上映されます。シネマテークのスクリーンに長澤まさみの姿が映し出されるとは貴重な機会じゃないでしょうか。
大須シネマでは19日から『サスペリア』『インフェルノ』『サスペリア・テルザ/最後の魔女』とダリオ・アルジェント監督作を上映。
報知映画賞の読者投票、始まってます。僕も忘れないうちにと早々と投票しちゃったんですが、そのあとで『星の子』を観て超後悔。主演女優賞は芦田愛菜にすべきだった!
https://www.hochi.co.jp/award/hochi_eigashou/
『ムーラン』に続いて『ソウルフル・ワールド』の劇場公開も中止になりましたね。配信オンリーになるみたい。
https://www.cinematoday.jp/news/N0119120
もうディズニーは映画の劇場公開から撤退しちゃうかも、という気さえします。まあ、アメリカの映画館が壊滅的な状況であるから仕方ないのかもしれませんが。
ちなみに、このニュースが報道された翌日に映画館に行ったら、まだ『ソウルフル・ワールド』の予告編を流していました。
* * * * *
●観た映画
『82年生まれ、キム・ジヨン』※いま観るべき作品
原作に比べると「憑依」の場面があまり印象的ではない、という肩透かし感はあるものの、今なお韓国社会で(そして日本でも)女性がいかに軽んじられているのかを、ありありと感じさせる作品。
自分たちの意識を変えるためにも、今のこの時代に観ておくべき作品かと思います。
それにしても、キム・ジヨンの旦那の育児休暇の取得を提案する時の「僕も読書とか勉強とかしたかったし」というセリフには笑えました。自戒を込めて。
『星の子』※モヤモヤするけどオススメ
新興宗教にハマってしまった両親を持つ女子中学生が主人公。その宗教の胡散臭さも両親の行いの奇天烈さも分かっているものの、同時に恩恵も受けているが故に、どう距離を取ればいいのか測りかねている、という状態です。
それでも彼女は家でも学校でも平穏に過ごし、教師への淡い恋心も抱いているわけですが……<以下ネタバレ>、ある出来事をきっかけに彼女の恋心は徹底的に打ち砕かれます。
そのシーンでの芦田愛菜の表情が凄すぎ。驚愕、憤怒、屈辱、絶望。それらの感情が湧き上がり、しかしそれを必死に抑え込もうとする表情には息を呑みました。おそらく今年の日本映画で一番の名場面。芦田愛菜の演技力に圧倒されました。
作品自体にはモヤモヤした後味が残ってしまい、どうしても「もう少し先まで語ってほしかった」と思えるのですが、芦田愛菜の素晴らしい演技は絶対に観ておくべき。オススメです。
『きみの瞳(め)が問いかけている』※とりあえず僕は好き
昨日の先行上映で観ました。ものすごく見応えがあり、物語の世界に引き込まれました。これはやはり三木孝浩監督の演出手腕、吉高由里子の演技力、そして横浜流星の身体能力の高さが良い相乗効果をもたらした結果でしょう。見事です。
とはいえ、ちょっと物語の世界観というか通底する価値観がいささか古めかしい気がするし、どこか近年の韓流ドラマ(少ししか見てませんが)っぽい雰囲気だなぁ、とも感じました。
で、家に帰ってから映画情報サイトを見ていたら、これ、チャップリンの『街の灯』にインスパイアされて作られた韓国映画『ただ君だけ』のリメイクなんだって。どうりで!
まあ、それはともかく見応えは充分にあるので、興味のある方はぜひぜひご覧ください。横浜流星の身体能力と肉体美、マジで必見ですぜ。
●読んだ本
『首里の馬』高山羽根子
* * * * *
筒美京平が亡くなってしまいましたね。子どもの頃から、どれだけ筒美さんが作った曲に惚れ込み、聴きまくり、口ずさんできたか……。もはや筒美メロディーは自分の身体の一部のようなものです。
特に好きなのは郷ひろみの初期のナンバー、『裸のビーナス』『花とみつばち』『よろしく哀愁』『わるい誘惑』『誘われてフラメンコ』などなど、名曲ばっかりです。
南沙織のシングル曲の多くも筒美さんが手がけていて、やはり名曲揃い。そして浅田美代子の『赤い風船』! これはもう歴史的な名曲だと思っております。
などと70年代の曲のタイトルばかりを並べましたが、もちろん80年代にも90年代にも、そして21世紀に入ってからも名曲を生み出してくれました。奥村愛子の『恋したいハート』とかね。
筒美さんは亡くなっても、筒美メロディーはこれから歌い継がれていくでしょう。ご冥福を祈ります。
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