少年トッパ

<11年11月23・26日公開作> 『家族X』など

 週末恒例、「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー!
 ☆・◎・○・無印の順で「観たい度数」を記しています。また、優先順位が高い順に並べたつもりですが、その時の気分次第なので基本的にはテキトーです。あと、特集上映やリバイバル作品、ライブビューイング作品などは最後に。
 えー、とりあえず今週も作成することができました。ぜひとも映画選びの参考にしてくださいませ。

『家族X』(日本)90分
 郊外の一軒家で暮らす平凡な家族が抱える孤独や不安を描いた物語……らしい。主演は南果歩で、夫役が田口トモロヲ。監督は新鋭、吉田光希。PFFスカラシップ作品です。
 で、その吉田監督の前作『症例X』も併せて上映されます。こちらは「介護」を描いた作品とのこと。海外の映画祭などで高く評価されたそうです。
※上映館/名古屋シネマテーク

『ハードロマンチッカー』(日本)108分
 高校を中退した青年が暴力とセックスがはびこる世界でたくましく生きていく姿を描いた衝撃作……らしい。監督であるグ・スーヨンの自著の映画化だそうです。主演は松田翔太。他に永山絢斗、柄本時生、中村獅童、新井浩文など。予告編の印象では、暴力シーンがすごく生々しそう。見応えあると思うんですが、監督のフィルモグラフィーを見ると『偶然にも最悪な少年』『THE 焼肉 MOVIE プルコギ』とヒドいのばかりで……でもまあ、今回は期待していいかも。
※上映館/109シネマズ名古屋ワーナー・マイカル・シネマズ大高

『忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー 感度サイコー!!!』(日本)114分
 忌野清志郎を中心に集まったアーティストたちが大阪城ホールで行ったライブ「ナニワ・サリバン・ショー」の映像化だそうです。仲井戸麗市をはじめ、木村充揮、トータス松本、山崎まさよし、ハナレグミ、矢野顕子、Char、清水ミチコ、竹中直人、そして斉藤和義など、たくさんのミュージシャンが登場しているそうです。
※上映館/109シネマズ名古屋

『アーサー・クリスマスの大冒険』(アメリカ)?分
 『ウォレスと グルミット』で有名なアードマン・アニメーションズによる3Dアニメ。サンタ一家の末っ子の冒険を描いた作品だそうです。なかなか楽しそう。
※上映館/109シネマズ名古屋中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『フェイク・クライム』(アメリカ)108分
 銀行強盗を計画する男たちの姿をスリリングに描いたクライム・サスペンス……らしい。主演はキアヌ・リーヴス。予告編があまりにも安っぽい印象だったので、ちょっとビックリしました。
※上映館/ゴールド・シルバー劇場

『密告・者』(香港)115分
 捜査官と密告者との手に汗握る戦いをダイナミックに描いた犯罪アクション……らしい。派手な銃撃戦があるみたいだし、なかなか見応えありそうです。
※上映館/ゴールド・シルバー劇場

『ギャルバサラ 戦国時代は圏外です』(日本)?分
 戦国時代へタイムスリップした女子高生がピンチを切り抜けていくさまを描いた青春コメディー……らしい。主演は有村架純。って、まったく知りません。申し訳ない。安っぽそうな映画ではあるけど、タイムスリップものは好きなので、都合が合えば観たいと思ってます。
※上映館/伏見ミリオン座

『映画 怪物くん』(日本)103分
 人気テレビドラマの映画化。言うまでもなく、原作は藤子不二雄A先生によるマンガです。これ、テレビドラマの方もけっこう評判が良かったみたいですね。僕も気になってましたが結局一度も見てないです。
 で、この映画版の監督は『フィッシュストーリー』『ゴールデンスランバー』などの売れっ子、中村義洋。なので、それなりに面白く仕上がってるんじゃないかと思います。
※上映館/109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『クロサワ映画2011 笑いにできない恋がある』(日本)?分
 森三中の黒沢かずこ『クロサワ』の続編で、切ない恋を描いたコメディだそうです。他にも椿鬼奴、光浦靖子、大久保佳代子などが出ているようで、なかなか楽しそう。ただ、1作目を観てないので(名古屋じゃ劇場公開されず)、たぶんパス。
※上映館/伏見ミリオン座

『孔子の教え』(中国)125分
 孔子の生涯を描いた歴史大作……らしい。孔子を演じるのは、なんとチョウ・ユンファ。
※上映館/名演小劇場

『ハッピー フィート2 踊るペンギン レスキュー隊』(オーストラリア)100分
 ペンギンたちが南極を舞台に歌い踊るミュージカルCGアニメの第2弾。監督は1作目に続いて『マッドマックス』シリーズのジョージ・ミラー。声の出演はイライジャ・ウッド、ロビン・ウィリアムズ、ブラッド・ピットなど、豪華です。
 前作ではビックリするくらいの日本バッシングが展開されていたわけですが、今度はどうなんだろ。ご覧になった方、ぜひ教えてくださいませ。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『ホワイト』(韓国)106分
 K-POPガールズグループ最後の大物「T-ARA」のウンジョンが初主演した話題作……だそうです。メンバー間の「センター争い」が描かれているみたい。
※上映館/シネマスコーレ

『こっくりさん 劇場版』(日本)?分
 こっくりさんの呪いに立ち向う女子高生の姿を描いたホラー……らしい。主演はAKB48の鈴木まりや。
※上映館/中川コロナシネマワールド

『トワノクオン 第六章 永久の久遠』(日本)?分
 全6作の最終章だそうです。
※上映館/ワーナー・マイカル・シネマズ大高

*     *     *     *     *

 今週は仕事があんまり忙しくなかったので、一気にアレコレと観ることができました。以下、簡単に解説を。

 『ラブ・アゲイン』はオススメ! 実に上出来な大人向けラブコメでした。10代や20代の恋愛も描かれているので、若い方々も楽しめるんじゃないでしょうか。
 大笑いしたのは、主人公と指南役のプレイボーイが最初に買い物をするシーン。そこで、その場には何とも似つかわしくない音がするわけですよ。何の音なのかは、ご覧になってのお楽しみ。ちなみに僕はああいうのは使ってませんが、ああいう音がする靴を履いてた時期はありました。あれもやっぱりNG?
 この映画、キャスティングも素晴らしいです。冴えない中年サラリーマンである主人公スティーブ・カレルで、その妻がジュリアン・ムーアという組み合わせが、まず絶妙。まあ、スティーブ・カレルは一見不細工なだけで、実はもともと男前かつマッチョなわけですが。で、脇を固めるのがケヴィン・ベーコンやマリサ・トメイなど、登場するだけでうれしくなる役者たち。いい意味でこれまでのイメージに合った役柄を演じてくれるので、すごく楽しい気分になれました。
 しいて不満を言えば、主人公が経済的に恵まれすぎてることかな。でも、それは単なるひがみ根性かも。とにかくオススメです!

 『マネーボール』はメジャーリーグを舞台にしたサクセスストーリーなんですが、観ていて何とも切ない気分になっちゃいました。結局のところ、「勝つこと」はできても「勝ち続けること」はものすごく困難……というか、不可能なことですからね。そういう意味ではペナントレースは人生そのものなのかも、なんてベタなことも思ったりしました。人生の苦味をたっぷり感じさせる秀作として、オススメです。

 『恋の罪』は世評通り、とてもスキャンダラルで露悪的な魅力が満載の作品でしたが、どうも間延びした印象を与える部分も多々ありました。まあ、それは意図的なものかも。好き嫌いが大きく分かれそうな作品ですが、一見の価値はあると思います。

 『監督失格』は、作り手の真摯な想い、ひたむきな気持ちが込められた渾身のドキュメンタリー。とはいえ、見知らぬ人の葬式に紛れ込んでしまったような居心地の悪さを感じっぱなしだった、ってのが正直な感想です。でも、ここまで生々しい場面を織り込んだドキュメンタリーは極めて貴重だと思いますので、機会があればぜひご覧くださいませ。

 『ステキな金縛り』は期待値が低かったこともあって、それなりには楽しめました。というか、この映画、序盤がヒドいです。なので「この先もこんな調子で続くのか?」と思っていたら徐々に持ち直してきた、という感じでした。
 どんな風に序盤がヒドいかというと、とにかく主人公のキャラクター造型がメチャメチャ。たぶん「頑張ってるけど報われない不器用な弁護士」という設定にしたかったんだと思いますが、単にだらしくなくて頭が悪い女にしか見えません。大体、鳴った目覚まし時計を見て「こんな時間!」と言わせるセンス、どうよ。こういうの、テレビドラマとかでもやたら見かけるわけですが、目覚まし時計って「この時間に起きれば大丈夫」という時間にセットするもんじゃない? それが鳴った時間に起きてドタバタするというのは明らかに不自然でしょ? まあ、それは置いておくとしても、そのあと事故に遭いそうになった場面(これが伏線になる、という展開もいかがなものかと思うけど)で見せる粗暴さ、そして裁判のシーンでの振る舞いのアホっぽさ。どう考えても弁護士失格じゃん。それでもこのヒロインがそれなりに魅力的に見えるのは、演じているのが深津絵里だからだけです。
 で、導入部がヒドかった割には中盤からはそこそこ楽しめたわけですが、それもやっぱり、出ている役者たちの魅力の賜物だと思います。ストーリー自体は相当ヒドいんじゃない? あと、明らかに長すぎ。こういうのは2時間以内にスッキリまとめないと。
 それでもこの映画、大ヒットしてるんですよね。4週連続で興行ランキング1位だそうです。はっきり言って、映画館で高い金を払ってまで観る価値はないと思います。テレビで充分。三谷ファンの方々、すんません。

コメント一覧

トッパ
すみませーん、すっかり返事が遅くなっちゃいました。

●さちの診察室さん

ご覧になれませんでしたか。それは残念!
完成度が高いとは言い難いし、好き嫌いも大きく分かれそうな作品ですが、一見の価値はあると思います。というか、韓英恵さんのファンなら必見でしょうね。

>韓英恵さんは「誰も知らない」でハートつかまれ、

僕が最初に観たのは『ピストルオペラ』の時だったかな? 映画自体は、さっぱり面白くなかったですが(笑)。
ちょっと前には、NHKの『おひさま』にも出てましたよね。あまりにも出番が少なくて、ちょっと唖然としました(笑)。

●海くんママ

喜んでもらえて何より! ただ、次回に関しては予断を許さない状況です。ものすごく仕事がヒマになれば更新できるんですが、それは困るし(笑)。

>いつも行っているシネコンではやらないから、

これ、上映規模が小さいですよね。僕もできれば観たいんですが、ちょっと難しそうです。
海くんママ
無事に更新されて、よかったです。(笑)

翔太の「ハード・・・」
いつも行っているシネコンではやらないから、車で40分くらい遠出して観ようかな?と思っています。
さちの診察室
「アジアの純真」を鑑賞出来ませんでした(・0;)
名古屋ダイヤモンドでのLIVEとブッキングしたからです。

韓英恵さんは「誰も知らない」でハートつかまれ、「「疾走」でもスゴさに放心。DVDも買ってしまいました!
「アジアの純真」はDVDの発売を楽しみに待ちます☆

では、またね~
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