少年トッパ

<12年9月8日公開作> 『夢売るふたり』など

 週末恒例、「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー! ☆・◎・○・無印の順で……以下略。

『夢売るふたり』(日本)137分
 西川美和監督の新作。結婚詐欺に手を染める夫婦を描いた異色のラブ・ストーリー……らしい。主演は松たか子と阿部サダヲ。完成度が高いのは間違いなさそう。ちなみに西川監督の作品では『蛇いちご』と『ゆれる』は大好きなんですが、『ディア・ドクター』はいまひとつ性に合いませんでした。今度はどうだろ。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ伏見ミリオン座TOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『デンジャラス・ラン』(アメリカ)115分
 デンゼル・ワシントン主演作。造反者として指名手配された元CIAエージェントの逃亡劇を描いたアクション……らしい。共演は『グリーン・ランタン』のライアン・レイノルズなど。とりあえずデンゼル・ワシントンが主演ならハズレじゃない、と思います。
※上映館/ピカデリー109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『莫逆家族 バクギャクファミーリア』(日本)127分
 人気マンガの実写化。元不良たちの全面抗争を描いたバイオレンス・ドラマ……らしい。監督は『鬼畜大宴会』『海炭市叙景』などの熊切和嘉で、徳井義実、林遣都、阿部サダヲ、中村達也などが出演。迫力ありそうだけど、あんまり暴力描写が多いのはシンドいなぁ。
※上映館/ピカデリー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』(アメリカ)83分
 ニューヨークで身元不明となった独裁者が繰り広げる大騒動を描いたコメディ……らしい。『ボラット』『ブルーノ』のサシャ・バロン・コーエン、今回も思いっきりハタ迷惑な男を演じているみたいです。なんとベン・キングズレーが共演。
※上映館/イオンシネマ・ワンダーTOHOシネマズ名古屋ベイシティ

『凍える牙』(韓国)?分
 乃南アサの直木賞受賞作の映画化。原因不明の人体発火事件をめぐるクライム・サスペンス……らしいです。主演はソン・ガンホ。なかなか見応えありそう。
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

『グラッフリーター刀牙』(日本)125分
 『グラップラー刃牙』というマンガを題材にしたコメディだそうです。津田寛治が出ているそうなので、ちょっと気になります。あと、斉藤由貴も出てるみたい。
※上映館/シネマスコーレ中川コロナシネマワールド

『ハーバー・クライシス 湾岸危機 Black&White Episode 1』(台湾)128分
 台湾の人気アクション刑事ドラマの劇場版……らしいです。
※上映館/109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー

『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(日本)?分
 国民的大人気シリーズの完結編……なんですが、未だにまったく観たことがありません。興味はあるんですが。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

<三大映画祭週間2012>
 カンヌ、ベルリン、ベネチアの世界三大映画祭で賞を獲った作品の特集上映。全8本。
※上映館/シネマスコーレ

<フレデリック・ワイズマンの世界>
※上映館/名古屋シネマテーク

 石原裕次郎の『栄光への5000キロ』と『黒部の太陽』、10月に1回ずつ上映されるそうです。
http://www.cable-tv-festa.jp/yujirou

*     *     *     *     *

 『プロメテウス』を観ました。宣伝ではやたらと「人類誕生の謎」を強調していたので『2001年宇宙の旅』みたいな哲学的な内容かと思ったんですが、単なるSFアクションものでした。とはいえ、さすがリドリー・スコット、迫力は充分あります。特に主人公が○○手術を行うシーン。あまりにも真に迫っているので、これから出産される方々は避けた方がいいかも。
 ただ、この映画、終わり方が中途半端な気もします。なんか「ヒットしたら続編を作ろう」みたいな魂胆が見え見えで……。最近そういうの多くない? まあ、いいけど。

 『阪急列車』の原作、やっとこさ読みました。映画を観た時、描かれている「断絶」の根の深さに気が滅入ってしまったわけですが、それは原作もまったく同じでした。いや、映画も小説もユーモラスな表現が多いし、口当たりが良くて楽しい娯楽作品ではあるんですが、あまりにも「ちゃんとしてる人」と「ダメな人」、もしくは「わきまえてる人」と「わきまえていない人」を分けすぎじゃない? 映画の場合、その両者が和解することも仲良くすることもなく終わってしまったので、唖然としたものでした。もちろん、それが現実なのかもしれないけどね。
 で、だからこそ僕が思ったのは、「この映画(もしくは小説)に共感しました」とは言いづらい、ってこと。だって、そう言うことができるってのは、つまり自分が「ちゃんとしてる側」もしくは「わきまえている側」に属していることを宣言することになるじゃん。そんな勇気、とても僕にはありませんです。

 『桐島、部活やめるってよ』の原作も読みました。先に映画を観たから思うのかもしれないけど、これ、映画の方が完成度は高いんじゃないでしょうか。原作もなかなか読み応えがあるんだけど、桐島という狂言回しキャラが上手く機能していないように感じました。で、その欠点を映画版は見事に補った、という印象。つまり、脚色が抜群に上手いわけです。これは大したもんじゃないでしょうか。
 原作で大きな位置を占める「実果」のエピソードを削ったのも大正解だと思います。舞台を学校のみに限定したことで、学校という空間の閉鎖性や閉塞感がより強く感じられるようになり、物語の密度も増したのではないでしょうか。

 で、今は『かぞくのくに』の原作『兄 かぞくのくに』を読んでおります。そういえば『かぞくのくに』はアカデミー賞の日本代表作品に選ばれたそうですね。ぜひともノミネートされてほしいもんです。
http://www.cinematoday.jp/page/N0045689





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