で、ご存じの通り、自民党が推す現職の神田真秋が辛勝。民主党の石田芳弘とは7万票差だ。僕としては「自民党よりマシでしょ」と思って石田候補に入れたんだけどね。残念。
とはいえ、7万票差ってのは、かなりの激戦ということだ。これには例の「女は産む機械」という柳沢発言が影響しているのは間違いないだろう。確実に追い風にはなったはずだ。
ただ、投票日前日の演説での石田芳弘の発言には、ちょっと「おいおい」と思った。石田候補は小泉純一郎に似たあの風貌(井上マーに似ている、という説もあり)で、こう言ったのだ。「私が当選すれば柳沢大臣は辞任するでしょう」と。
その時の映像を僕が見たのは、投票を終えてからである。開票速報を伝えるニュース番組で流れていたのだ。で、こう思った。その演説の場に自分が居合わせていたら、この人に投票しなかったかもしれないなぁ、と。だってさ、なんか浅ましいじゃん、そういう性根。「あいつを失脚させたいならオレに投票してよ」と言ってるみたいでさ。そんなことより、もっと県政に対する真摯な言葉とか明確な政策を語ってくんなきゃ。
そもそも、あの柳沢発言、そんなにギャーギャー責め立てるほどのことだろうか。そりゃまあ、「女は産む機械」という言葉だけを捉えれば、無神経である。しかも少子化対策に取り組む者としては、明らかな失言だろう。しかし、それを責める女性議員が「じゃあ、産めない女は不良品?」みたいに言うのには、さすがにゲンナリしてしまう。それを言うならさ、「子どもを産むことができない男は、子どもを産むことができる女よりも劣った機械」と解釈することも可能なわけでしょ?
いや、別に柳沢というオッサンを庇ったり弁護したりする気は毛頭ない。たださ、不用意に発せられた言葉だけを取り上げて、いかにも「鬼の首を取った」ように騒ぎ立てる政治家やマスコミを見ていると、何とも言えぬ浅ましさを感じるのよ。辻元清美には基本的に好意を持ってるんだけど、「すべての女性を代表して」って言い方は、ずいぶんおこがましく思えるし。
でもまあ、もちろん批判もブーイングも自由だ。やりたきゃやればいい。しかし、審議をサボっちゃアカンて。国会議員として選ばれ、報酬も得ているんなら、義務は果たさないと。
なんて書いてたら、柳沢大臣、今日は「2人以上の子どもを持ちたいという健全な希望」なんて言ったらしい。で、さっそくそれに「2人以上産まない女性は健全じゃないのか」と批判されているらしい。うむむ。まあ、この柳沢って人、要するに喋るのが苦手なだけじゃない? つけ込まれるスキが多すぎるのよ。
そこで思うのは、そのまんま東のこと。東国原英夫だっけ? マスコミは連日この人を追っかけているけど、それが「なんかヘマを起こさないか」「失言しないか」と待ち構えているように見えて仕方ないのは僕だけじゃないよね? で、何かコトが起きたら一斉に攻撃するんちゃう? そういうの、イヤだなぁ。
こちらが今回の投票済証。文化のみち二葉館(川上貞奴邸)が載ってます。ここにはまだ行ったことがないなぁ。
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