もちろん、名曲であるか否かはひとえに僕の独断で決まります。完璧に自己満足の世界です。ついでに、ホントに100曲になるのかどうかも分かりません。ま、例によって見切り発車でレッツゴーっ。
記念すべき第1弾は、杉本真人の『ものもらい』!
これは1976年に発売されたもの。僕が高校1年の頃です。ラジオで一度聴いてから買ったような記憶があるけど、その辺は定かではありません。放送禁止に近い措置を受けた、と雑誌に書いてあったような気もするからです。でも、一度も聴いたことがない曲のレコードを自分が買ったとも思えないので、やはり一度はラジオで聴いたことがあるんでしょう。
じゃ、ちょっと歌詞を。著作権的には歌詞の引用は問題アリなんですが、その辺は大目に見てやってくださいませ。
♪身勝手な自由求め 心地良い家 飛び出し
北向きの部屋を借りて 暗闇に細々暮らす
すりきれた夢にすがり いつかは認めてもらえると
貧しさだけを売り物に 他人のふところ あてにする
おごってもらい ゆずってもらい あわれんでもらい
あげくのはてには さげすんでもらう
誰彼の区別なく ただただもらい続け
与えることを忘れていたら できてしまった ものもらい
右目がぷくんとふくれあがり 見るにたえない ものもらい♪
(作詞/吉田健美 作曲/杉本真人 編曲/惣領泰則)
いやぁ、お見事。しっかりと普遍性を持っており、寓話性にも富んでいます。世に「うまいこと言うてるなぁ」と感心させられる歌詞は数多あるけど、その中でもかなり上質のものじゃないでしょうか。曲と歌詞の調和もピッタリ。まさにプロの仕事です。
2番以降の展開もお見事。ぜひご自分で聴いてお確かめください……と言いたいところだけど、この曲、どうやらCD化されていないようです。しかも、僕はレコードを所有しているもののプレーヤーを持っていないので、自分でも聴けません。歌詞カードを見ながら自分で口ずさむしかないんです。ああ、聴きてぇ~。
この杉本真人というシンガーは、のちに歌謡曲の作詞・作曲家として大成しました。小柳ルミ子の『今さらジロー』や『お久しぶりね』を作った人、と聞けばかなりの方が「へーっ」と頷くんじゃないでしょうか。小林旭、都はるみ、渡哲也、研ナオコ、堺正章などにも曲を提供しているようだから、なかなかの売れっ子みたいですね。
僕としては、『ものもらい』を含む「杉本真人ベスト」の発売を望むばかりです。できれば『今さらジロー』などヒット曲のセルフカバーも含めて。レコード会社の方々、ぜひぜひ検討してくださいませ。必ず買いますんで。
関係ないけど、研ナオコの曲の作詞・作曲陣は、かなり錚々たる顔ぶれっすねぇ。中島みゆきや桑田佳祐の曲は有名だけど、佐藤隆や南佳孝も曲を提供していたとは知りませんでした。特に80年代に入ってからの「荒木一郎→伊勢正三(作曲のみ)→杉本真人→甲斐よしひろ→福島邦子→桑田佳祐」という流れは、なかなか興味深いんじゃないでしょうか。
http://kens-family.co.jp/naoko/discography/body_sg.html
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