アカデミー賞を大胆に……ではなく、チマチマと予想！＜後編＞

●助演男優賞
アラン・アーキン『リトル・ミス・サンシャイン』※
ジャッキー・アール・ヘイリー『リトル・チルドレン』
ジャイモン・ハンスゥ『ブラッド・ダイヤモンド』
エディ・マーフィ『ドリームガールズ』
マーク・ウォルバーグ『ディパーテッド』※

　今回のアカデミー賞レースでの一番の珍事は、マーク・ウォルバーグが候補に入っていること。これ、明らかにヘンじゃない？　『ディパーテッド』からジャック・ニコルソンが選ばれるなら納得できるし、ディカプリオでもマット・デイモンでも、まあ理解できる。でも、なんでよりによってウォルバーグ？　いや、下手な役者だとは思わないけど、『ディパーテッド』での彼は明らかに一人だけ浮いていたじゃん。そう感じたのは僕だけじゃないよね？
　そういえば日本アカデミー賞でも似たようなことがあった。大沢たかおが『地下鉄に乗って』でノミネートされていたのだ。これ、本人にとっては屈辱的じゃない？　「頑張ったけど空回りするばかりだった」ってことは本人が一番よく分かっていたと思うのよ。
　すんません、もうちょい大沢たかおについて書かせて。この人が一番似合ってるのは、徹底的な悪役だと思うのよ。劇場版の『スカイハイ』とか、スティーブン・セガールと共演した『イントゥ・ザ・サン』の時みたいな感じ。すごく迫力あったり、イキイキしていたもん。そもそも、この人、悪人顔じゃん。
　で、本題に戻ると、ここはひとつアラン・アーキンで。日本アカデミー賞でもベテランの笹野高史だったしね。関係ない？
　というわけで、僕の予想では『リトル・ミス・サンシャイン』のアラン・アーキン！

●助演女優賞
アドリアナ・バラッザ『バベル』
ケイト・ブランシェット『あるスキャンダルの覚え書き』
アビゲイル・ブレスリン『リトル・ミス・サンシャイン』※
ジェニファー・ハドソン『ドリームガールズ』
菊地凛子『バベル』

　アビゲイル・ブレスリンは10歳。選ばれれば大ニュースになるだろうけど、そうなると注目を浴びすぎてヘンな方向に行っちゃいそうな気がするからなぁ。麻薬に手を出したり、極端に太ったり痩せたりしそうじゃん。家庭も崩壊しちゃいそうじゃん。そういう例、ハリウッドじゃそれこそゴマンとあるでしょ？　そんな事態から彼女を救うためにも落選させるべし。というか、そもそも子役に関しては別に賞を設けた方がいいんじゃないかなぁ。15歳ぐらいで区切って。で、賞を与えてもチヤホヤしない、と。
　ニュースとかによると『ドリームガールズ』のジェニファー・ハドソンが有力みたい。うむむ、早く観たい。この映画は前々から楽しみにしていたので、予告編の時も目を閉じていたのよ(ちなみに『スパイダーマン3』も)。なので、ジェニファー・ハドソンの顔が分かりません。
　日本人にとって気になるのは、当然ながら菊地凛子。この人の出演作では過去に『三文役者』『69 -sixtynine-』『誰がために』など何本か観ているはずですが、さっぱり印象に残ってませんでした。すんません。お詫びの意味も込めて、彼女に取っていただきましょう。まあ、『バベル』からは2人がノミネートされているので、かなり票が割れそうですが。
　ともかく、僕の予想（というか希望）では『バベル』の菊地凛子！

　さあ、どこまで予想が的中するのか。結果が判明するのは26日。心して待とみゃあ！