ホメ太郎●そんなわけで、このコーナーも2回目。今回は『ICHI』です。いやぁ、綾瀬はるか、頑張ってたよね。『僕の彼女はサイボーグ』に続いての好演じゃん。あ、『ザ・マジックアワー』もあったか。来週には『ハッピー・フライト』も始まるし、ホントに大活躍だよねぇ。
ケナ助●ちょっと待てよ。その前に言っときたいことがある。
ホメ太郎●な、なに？ 何か怒ってる？
ケナ助●お前、感想のコーナーを対談形式にしたら絶対ウケるぞ、って言ってたよな、ドッカンドッカン反響ありまくり、ってほざいてたよな？ なのに誰も全っ然っ反応しねえじゃんかっ。コメントもゼロだしよ。どういうこった？
ホメ太郎●まあまあ、これから徐々に盛り上がっていくって。気長に……あ、帰ったらダメだって。『ICHI』について語り合おうよ。
ケナ助●確かに綾瀬はるかは良かった。よく頑張ってた。以上！
ホメ太郎●うんうん、そうだよね。……って、それで終わっちゃ中身がないじゃん。綾瀬はるか以外は良くなかったってこと？ 他の登場人物も、けっこうキャラが立ってたと思うけどなぁ。
ケナ助●でもよぉ、一番のボスが中村獅童で、その手下が竹内力ってのはどうよ。誰が見ても竹内力の方が強そうだろ。
ホメ太郎●うーん、確かに。でも、中村獅童もコテコテの悪役を上手く演じてたじゃん。あの不気味な笑い方、印象に残ったなぁ。
ケナ助●というか、世間一般が持ってる中村獅童のイメージのまんまだろ。それは窪塚洋介も同じだけどな。この二人、演技してるんじゃなくて、素のままじゃねえか？
ホメ太郎●パブリックイメージ通りのキャラ、ってことだよね。それは言えるかも。それより、柄本明が出てたのには驚いたなぁ。今年に入って10本ぐらい出てるんじゃない？
ケナ助●だよな。しかも、『ホームレス中学生』には次男の時生が出てたし、家に帰って『ジャッジII』を見たら長男の佑が出てるし。日本の芸能界は柄本ファミリーに支配されてんのか？
ホメ太郎●でも、みんな良い役者じゃん。特に息子二人の活躍は目覚ましい……って、それより今は『ICHI』について語り合おうよ。そうそう、殺陣はどうだった？
ケナ助●まあ、悪くはねえな。でも、ちょっとスローモーションとかの映像処理を使いすぎじゃねえか？ ギミックなしで見せてほしかったぜ。あとよ、終盤で綾瀬はるかの出番が減るだろ？ 野郎どもはいいからはるかを出せ、と怒鳴りたくなったぜ。
ホメ太郎●それは言える。おいしい場面を大沢たかおが持ってっちゃった感じだよね。綾瀬はるか目当てだった人は確かに不満に思うかも。
ケナ助●あと、細かいことだけどよ、大沢たかおを窪塚たちが歓迎する席で、もう一人『先生』と呼ばれてたヤツがいただろ。あれ、何者だったんだ？
ホメ太郎●ああ、いたよね。そういえば……何者なんだろ。というか、ケナ助君、けっこう細かいことまで覚えてるよね。もっと大雑把な人かと思ってた。
ケナ助●ばっきゃろー！ 俺はよ、映画の本質は細部に宿るというのが持論なのよ。大筋よりも、むしろディティールを重視してんだぜ。覚えとけっ。
ホメ太郎●なるほど。で、この『ICHI』は☆いくつ？
ケナ助●本来なら5つぐらいだけど、綾瀬はるかに免じて6つ！ それで決定！
ホメ太郎●僕は7つなんだけど……というか、ケナ助君、単に美人女優に弱いだけじゃない？ あ、もう帰っちゃうの？ おーい、もうちょっと話そうよー。
