少年トッパ

<2023年5月12日・13日公開作> 『TAR/ター』『独裁者たちのとき』『おとななじみ』など

週末恒例、名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ!

『TAR/ター』 <シネマトゥデイ>
ケイト・ブランシェット主演作。女性指揮者を演じているそうです。監督は『リトル・チルドレン』などのトッド・フィールド。予告編の印象では、すさまじく見応えありそう。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ伏見ミリオン座イオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『独裁者たちのとき』 <シネマトゥデイ>
『太陽』などのアレクサンドル・ソクーロフ監督の新作。ヒトラー、スターリン、チャーチル、ムッソリーニなどのアーカイブ映像を使用した異色作だそうです。
※上映館/名古屋シネマテーク

『おとななじみ』 <シネマトゥデイ>
人気少女マンガの映画化。幼なじみの男女のもどかしい恋模様を描いているそうです。そういうの大好き。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダーイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『デスパレート・ラン』 <シネマトゥデイ>
ナオミ・ワッツ主演作。立てこもり事件から息子を救おうとするシングルマザーを演じているそうです。
ひと昔前、アメリカ映画を観ていて「この女優さん、すごい美人だけど、名前は何だったっけ」と思った場合、90%ぐらいの確率でナオミ・ワッツでした。今もおきれいですよね。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマイオンシネマ名古屋茶屋

『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』 <シネマトゥデイ>
アイドルへの「推し活」にいそしむ女性が主人公のドラマの劇場版。主演は元乃木坂46の松村沙友理。
これ、ドラマ版もアニメ版も見ていて原作マンガも途中まで読んでおります。どちらも劇中で使われている楽曲の完成度が高いことに感心しています。Spotifyで全曲聴けるので、ぜひ。
※上映館/109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー

『私、オルガ・ヘプナロヴァー』 <シネマトゥデイ>
社会に恨みを抱く若い女性による凶行を描いたドラマだそうです。1970年代のチェコスロバキアで実際に起きた事件が基になっているそうで、すさまじく見応えありそう。
※上映館/名古屋シネマテーク

『フリークスアウト』 <シネマトゥデイ>
特殊な能力を持つサーカス団とナチス・ドイツのバトルを描いた異色アクションだそうです。面白そう。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ

『MEMORY メモリー』 <シネマトゥデイ>
リーアム・ニーソン主演作。を務めるアクション。アルツハイマー病の殺し屋を演じているそうです。モニカ・ベルッチも出演。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールドイオンシネマ大高イオンシネマ名古屋茶屋

『高速道路家族』 <シネマトゥデイ>
韓国映画。高速道路のサービスエリアを転々としながら生活するホームレスの一家を描いているそうです。
※上映館/センチュリーシネマイオンシネマ名古屋茶屋

『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』 <シネマトゥデイ>
12歳の少年が出来心で招いた事件を機に家族を混乱に陥れてしまう、というドラマのようです。監督は『アド・アストラ』などのジェームズ・グレイ。
※上映館/伏見ミリオン座

『ブラフマーストラ』 <シネマトゥデイ>
インド映画。神話をベースにしたアクションファンタジーだそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマイオンシネマ名古屋茶屋

『それいけ!ゲートボールさくら組』 <シネマトゥデイ>
藤竜也主演作。かつてのラグビー仲間たちとゲートボールのチームを結成して勝利を目指す、というコメディーのようです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマイオンシネマ名古屋茶屋

『聖なる復讐者』 <シネマトゥデイ>
韓国映画。弟の死の真相を探る男を描いたクライムサスペンスだそうです。
※上映館/センチュリーシネマ

『君に幸あれよ』 <シネマトゥデイ>
裏社会に生きてきた男が奇妙な青年との交流を通じて心境を変化させていく、というドラマだそうです。
※上映館/シネマスコーレ

『静かなるドン 前編』 <シネマトゥデイ>
人気マンガの何度目かの映像化。主演は伊藤健太郎。
※上映館/109シネマズ名古屋

『クロムスカル』 <シネマトゥデイ>
ドクロのマスクをつけた殺人鬼クロムスカルの凶行を描いたホラーだそうです。かなりカルト的な人気を博しているみたい。
※上映館/イオンシネマ名古屋茶屋

『百鬼夜噺』
※上映館/シネマスコーレ

『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』 <シネマトゥデイ>
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ109シネマズ名古屋中川コロナシネマワールド

『レット・イット・ビー ~怖いものは、やはり怖い~』 <シネマトゥデイ>
※上映館/中川コロナシネマワールドイオンシネマ名古屋茶屋

●ドキュメンタリー

『マリウポリ 7日間の記録』 <シネマトゥデイ>
ロシアによるウクライナ侵攻によって打撃を受けた市民たちにカメラを向けたドキュメンタリーだそうです。
※上映館/名古屋シネマテーク

『放送不可能。』 <シネマトゥデイ>
田原総一朗と小泉純一郎が主に原発政策に関して語り合っているそうです。
※上映館/シネマスコーレ

『紫』 <シネマトゥデイ>
沖縄のロックバンド「紫」のドキュメンタリー。2020年に結成50年を迎えたそうです。
※上映館/シネマスコーレ

●リバイバル&特集上映(一部のみ)

<MOOSIC LAB 2023>
※上映館/シネマスコーレ

<伊藤高志 特集 2023>
※上映館/名古屋シネマテーク

ミッドランドスクエアシネマでは『The Witch 魔女』を上映。続編『THE WITCH/魔女-増殖-』は5月26日公開です。

大須シネマ三越映画劇場シアターカフェに関しては、各自でチェックしてくださいませ。

衝撃的なニュース。名古屋シネマテークが閉館する、とのことです。最終上映日は7月28日。お別れ企画として様々な特集上映を予定しているそうですが……しかし、それより何より、まさか閉館とは。ネットのニュースで知った時、目を疑いました。
もちろん、行くたびに経営状況が厳しいであろうことは察していましたが、それでも決してなくなることはないと思っておりました。中日新聞の記事に「ミニシアター文化の一翼を担ってきた」と書かれてたけど、一翼ではなく、中核を担ってきた存在だと思います。
82年のオープンと同時に会員になって、チェコのアニメ特集やロシア映画特集など様々な企画に足を運んだものです。90年代には何年か会員じゃなかった時期がありましたが、また2000年頃から会員になって、それ以降は年に15~25本ぐらいのペースで映画を観てきました。
会員特典として「誕生日には一本無料」という特典があるので、自分の誕生日だけは、よほどの用事がない限り、たとえさほど興味が湧かない作品であっても観に行ったもんです。
ああ、本当に惜しい。残念、というよりも、悲しい気持ちです。

*     *     *

●観た映画

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』※オススメ
ロケット(アライグマ君)の痛ましすぎる過去が明かされます。これがもうね、涙なくしては観られません。
<少しネタバレ>ヘンテコな身体に改造されて監禁されても楽しそうに過ごそうとする実験動物たちが健気で哀れ。彼ら彼女たちが強い友情で結ばれていく様子にはね、そりゃもう泣きますよ。ハンカチ必須でしょ。
クライマックスのバトルは、さすがジェームズ・ガン、という演出。各々のキャラクターに見せ場を持たせ、しっかり楽しませてくれました。
それにしても、この手のシリーズものを観るたびに痛感するのは、自分の学習能力のなさ。いつも前作の内容を復習しないままに観るから「この二人、前回のラストでどういう関係になってたんだっけ」「あのキャラは敵だったはずだけど、もう味方になってたんだっけ」などと記憶を辿りながら観る羽目になるわけです。
まあ、前作を改めて観るのも時間がかかるので、ネットであらすじを読んで復習しようかな、とか思うんですが、結局何もしないままに観てしまいます。なので今回も序盤では、頭の中で相関関係を整理しながら観ておりました。

『EO イーオー』※オススメ
ロバが主人公のロードムービー。とはいえ、ロバが擬人化されてモノローグで語る、なんて野暮なことはせず、ただただ悲し気に見えるロバの足取りを追って物語が進みます。時には「保護」され、時には慈しまれ、時には邪険にされ、時には痛ましい目に遭いながら、ロバはひたすら生き続けるわけです。
<少しネタバレ>途中、自分の目を疑うようなシーンがありました。荒くれ野郎どもの暴力で大怪我を追ったロバが、自分の身体が機械のようになった夢(だよね?)を見る場面です。「一体、何を見せられているんだ?」と思いました。でも、瀕死の状態になった時の精神状態を映像にすると、ああいう感じなのかも。
典型的なアート映画ではありますが、とにかくロバの無垢な佇まいはとことん可愛いので、動物好きの方々にはオススメ。

『銀河鉄道の父』※オススメ
宮沢賢治の伝記は子どもの頃に読んだような気がするんですが、宗教にハマっていた時期があったとは知りませんでした。この映画での宮沢賢治は才能あふれる人物ではあるものの、思い込みが激しくて扱いづらくボンクラでもあるので、一気に親近感が湧きました。
<少しネタバレ>一番の見所は、賢治の妹が祖父を「きれいに死ね!」と叱責するところ。このセリフにはシビれました。森七菜の説得力ある口調も見事。
しっかり者で兄想いの妹がいて、息子の扱いに困りながらも応援せずにいられない父がいたからこそ、宮沢賢治は多くの名作を世に残すことができたわけですね。勉強になりました。

『A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988』※オススメ
ついさっき観てきました。ご存じ浜田省吾、1988年の野外ライブの映像です。いやぁ、すごかった。圧倒されました。
80年代後半にはレインボーホールなどで何度か浜田省吾のライブを見ていますが、その頃は正直言っていまひとつ熱中できなかったわけです。でも、改めて聴いてみると、どの曲も驚くほど完成度が高いですね。そして、浜田省吾の歌いっぷりも気合充分。あまりに力み過ぎたせいか終盤には声が上手く出なくなる状態になったりしますが、それがまた臨場感を醸し出していました。
特に素晴らしかったのは『MONEY』。この時の煽情的な照明が、またカッコいいのなんの。照明と言えば、地上20メートル以上の場所でライトを構えている方々にはもう、ただただ感服する想いです。自分には絶対に無理。
最後の花火までサービス精神たっぷりのライブなので、これは劇場のデカいスクリーンで堪能すべき。老いも若きも一律3000円と少々お高いですが、それだけの価値がある作品でした。

というわけで、今週は4本ともオススメ。それにしてもゴールデンウィーク中の映画館は大盛況でした。特にコンセッション(売店)には長蛇の列ができていました。
ただ、大半がマリオとコナンの客、残りのうち半数以上がTOKYO MERと東リベの客だったようで、僕が観たガーディアンズ字幕版はいささか閑散としていました。日本の映画界、すっかり邦高洋低が定着しちゃいましたね。あ、マリオは外国映画か。

●読んだ本

『渡辺てる子の放浪記 もう悔しくて悲しくて、怒ってんだ私は!』林克明

●お気に入りor気になるMUSIC

眉村ちあき『SAI』

iri『PRIVATE』

パソコン音楽クラブ『FINE LINE』

クジラ夜の街『春めく私小説』

*     *     *

原尞が亡くなってしまいました。享年76。天寿を全うされたのだろうとも思いますが、少し早い気がします。
88年に『そして夜は甦る』を読んだ時、その文体の端正さに感銘を受けたものです。それから現在までに発表されたのは長編5作と短編集1作という寡作ぶりですが、たっぷりと時間をかけられているだけあって、どれも濃密な作品でした。
もう新作が読めないと思うと、ただただ残念です。合掌。

コメント一覧

毎週見てます
そうですね・・・。やってる映画館とか時間帯とか調べて検討してみます!
トッパ
毎週見てますさん、こんにちは~。

なるほど、迷っておられますか。
まあ、3000円ですしね。お気持ちはよーく分かります。

でも、ものすごく良いライブなので、ぜひご覧になることをオススメします。
いずれはパソコンやスマホの画面でも見られるようになるかもしれませんが、
野外の開放感あるステージでのライブなので、
映画館の大きなスクリーンで堪能するのが一番かと思います。
毎週見てます
渚園、迷ってます。浜田さんを聴くようになったのが、「誰がために鐘は鳴る」の頃からだったので、その前は名前知ってるぐらい。知らない頃の映像を今さら観ても~みたいにも思えて、いまいちふんぎりつかないでいます・・・。
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