ケヴィン・スペイシーに無罪との評決が下されました。
ジョニー・デップの時も思ったけど、降板させた側、仕事を奪った者たちは、どう償うんだろ。償わないんでしょうね、きっと。
ここ数年、何か問題と起こしたと見なされる人物をすぐさま降板に追い込む、いわゆるキャンセル・カルチャーが隆盛だったわけですが、今回の評決を機にそうした風潮は下火になるかも、という気もします。いや、もう下火になってるかな。僕個人としては、以前からキャンセル・カルチャーには懐疑的でした。
* * *
●観た映画
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』※オススメ!
いやはや、すごい。前評判通り、派手なアクションてんこ盛りでした。トム・クルーズが身体を張って観客を楽しませてくれます。まさしく映画スターのカガミですね。
よく知られていることですが、この映画、脚本が完成していない段階でアクションシーンを撮っていったそうです。で、そのアクションシーンに合わせてストーリーを組み立てていく、という感じだったみたい。そのせいか、展開はいまひとつ分かりにくい……というか、無理があるような気がします。そもそも、物語のカギを握るカギ(ダジャレじゃありません)が安っぽすぎ。100円ショップの玩具コーナーに置いてあるようなシロモノに見えちゃったりもしました。
などと苦言を呈したくなる部分がありつつも、次から次へと繰り出されるアクションの連打には、すっかり魅了されました。特にラスト近く、崖から転落する間際の車両から脱出しようと奮闘するシーンは見応えありすぎ。命からがら逃げだしたら、次の車両も転落の危機→再び奮闘→助かったと思ったら次の車両も転落→またもや奮闘と、息つく暇なく身体を張ったアクションを見せてくれます。このあたり、テンポや構図も含めて、すこぶる見事。もちろん最後には、少なくともトム・クルーズが助かることは分かっていますが、それでもハラハラしちゃいました。
ともあれ、スクリーンで観る価値は充分。というか、デカいスクリーンで観るべき作品です。今すぐGO! いや、お盆休みにも上映しているだろうから、そんなに急がなくてもいいか。お時間がある時に、ぜひ。
『セフレの品格 初恋』※一見の価値あり
いかにもレディースコミックの映画化、という内容。まあ、そうは言いながらも、さほどレディースコミックを読んだことはないんですが。
さすが城定秀夫監督作だけあって、手堅くまとめられています。バツ2であるヒロイン、彼女の初恋の相手でもあるバツ2の産婦人科医、ヒロインの友人であり産婦人科医のセフレでもある有閑マダム(って表現は古い?)、それぞれが抱える苦悩や焦燥感もしっかりと伝わってきて、最初のうちあまり好きになれなかった人物にも次第に好感を持つようになってきました。
で、後編である『決意』は8月4日公開。予告映像にはボクシングのシーンもありました。城定監督は過去に『タナトス』という傑作ボクシング映画を作っているので、今度はどんな風にボクシングを描いてくれるのか、楽しみです。
『古の王子と3つの花』※オススメ!
とってもカラフルなアニメーション。3話構成のオムニバスで、タイトル通り、どの物語にも王子が登場します。つまりは昔ながらのおとぎ話で、展開もほぼ予想通りではあるんですが、何とも痛快で幸せな気持ちにさせてくれます。
●読んだ本
『ドードーが落下する/綿子はもつれる』加藤拓也
●お気に入りor気になるMUSIC
斉藤和義『ROCK'N ROLL Recording Session at Victor Studio 301』
* * *
いやはや、ホントに暑い日が続きますね。いつも朝7時頃に家を出るんですが、その時点ですでに強い日射しが身体を直撃します。保冷剤をくるんだハンカチを首に巻き、スマホで音楽を聴きながら45分ぐらい歩いて仕事場に行くわけですが、もう暑い暑い。さほど汗っかきな体質ではないのに、到着した時には汗まみれ。仕事を始める前に、すっかり体力を消耗しています。
みなさんも熱中症には気を付けて。水分補給をお忘れなく!