では、少し近況を。
今年の春は、ビックリするくらい花粉症の症状が出ません。多少クシャミを連発したり鼻がムズムズしたりすることはあるけど、例年と比べると100分の1ぐらいというレベル。もちろん、これは僕に限ったことじゃなくて、全国的な傾向だと思いますが。たぶん、花粉の飛散量が少ないんでしょうね。
僕にとっては、マスクを付けずにこの季節を過ごすのは約20年振り、いや、30年振りぐらいかも。もっとも、そもそもマスク自体は単なる気休めというか、「僕は花粉症です」とアピールするための道具に過ぎなかったわけですが。だって、マスクなしで歩いてて真っ赤な目から涙をボトボト流してたら、周りから「よっぽど悲しいことがあったのか?」とか思われるでしょ? あと、マスクなしでクシャミを連発するとヒンシュクを買うし。
まあ、そんなことはともかく、ひとつ書いておかなきゃならないことがあります。とても悲しいお知らせなので、一呼吸おいてからお読みください。
ミーコが死んでしまいました。享年、たぶん12歳。実家に迷い込んできた猫なので、正確な生年月日は分かりません。
10日ほど前、急に具合が悪くなったという電話を受けて実家に行き、動物病院に連れて行きました。その時、暴れるんじゃないかと思い、念のために軍手をはめました。以前、別の猫を別の動物病院に連れて行った時、あまりにも大暴れされて出入り禁止(=往診のみ)になった、という経験があるので。
しかし、病院でのミーコは拍子抜けするほど大人しく、爪をたてることも噛みつくこともありませんでした。点滴を終え、キャリーケースに戻す時、ちょっと抵抗しただけ。その後、実家に戻って日当たりの良い場所に戻すと、あとはひたすら寝ていました。以前のミーコからは考えられないほど弱々しい姿でしたが、それでもきっと治るだろうと僕は思いました。ほら、人間ってヤツは時としてまったく科学的根拠のないことを信じたりするものでしょ? オレが乗った飛行機が墜ちるはずない、とかね。僕にとっては、ミーコが死んでしまうなんて絶対にあり得ないことだったんです。
翌日も病院に連れて行きました。容態は良くも悪くもなっていませんでしたが、ミーコが自分の体内を蝕む病魔と懸命に闘っていることだけは分かりました。スズメや鳩を捕らえるほど強くて敏捷なミーコのことだから、また必ず生気を取り戻す、と僕は信じて疑いませんでした。
しかし、その日の夜遅く、ミーコは静かに息を引き取りました。その場に居合わせることはできなかったのですが、ほとんど苦しまなかったと聞いて、少しホッとしました。死に顔も安らかでした。
ミーコは気高い猫でした。ご飯をねだる時はニャアニャア鳴いて頭をこっちにぶつけてくるんですが、それ以外に自分から寄ってくることはほとんどありませんでした。でも、つかまえて喉や額を撫でると、気持ち良さそうに喉をゴロゴロと鳴らしたもんです。典型的なツンデレ系だった、と言えるかもしれません。
ミーコは賢い猫でした。よく「猫の記憶力は3日程度しか保たない」などと言われますが、そんなのは俗説に過ぎません。3週間か1ヶ月ぐらい僕に会わなくても、次に顔を合わす時には必ず同じ態度で接したものです。抱き上げようとすれば逃げるので、適度に距離を詰めながら寄っていく→隙をついて捕獲→撫でてゴロゴロいわせる、というのが僕らの恒例行事でした。ミーコが僕を好きだったのかどうかは未だに分かりませんが。
ともあれ、ミーコは最高の猫でした。そこにいるだけで僕を安心させてくれる存在でした。
ミーコ、今までありがとう。お前のゴロゴロを聞くことが僕にとって最高の喜びだったよ。バイバイ。
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