☆『おおかみこどもの雨と雪』(日本)117分
『サマーウォーズ』で注目された細田守監督の新作。これはまあ、観ないわけにはいかないでしょ。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/ワーナー・マイカル・シネマズ大高
◎『メリダとおそろしの森』(アメリカ)?分
ディズニー&ピクサーの新作。スコットランドの森に王女の愛と戦いを描いた冒険ファンタジー……らしい。ピクサー映画では本編前に短編が上映されるんですが、今回は『ニセものバズがやって来た』『月と少年』の2本だそうです。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/ワーナー・マイカル・シネマズ大高
◎『ロボット 完全版』(インド)177分
日本版では139分に編集されていた『ロボット』のオリジナル版。僕、こちらが公開されるかも、というニュースを割と早い段階で知ったので日本版の方は観ませんでした。楽しみ。
※上映館/伏見ミリオン座
◎『彼女について知ることのすべて』(日本)105分
佐藤正午の小説の映画化。ごく普通の生活を送っていた男が宿命の女と出会い、堕ちていくさまを描いたラブストーリー……らしい。監督は『行旅死亡人』などの井土紀州。
※上映館/名古屋シネマテーク
◎『クーリエ 過去を運ぶ男』(アメリカ)95分
次々と事件に巻き込まれる「運び屋」の姿を描いたサスペンス・アクション……らしい。主演は『ウォッチメン』でコメディアンを演じたジェフリー・ディーン・モーガン。ミッキー・ロークも出てるみたい。
※上映館/伏見ミリオン座
◎『コネクション マフィアたちの法廷』(アメリカ)124分
アメリカで実際に起きた「マフィア裁判」の映画化だそうです。2011年に亡くなったシドニー・ルメット監督の作品で、主演はヴィン・ディーゼル。予告編の印象では見応えありそう。
※上映館/ピカデリー
○『エターナル 「奇蹟の出会い」』(ロシア)97分
交通事故の被害者と加害者が恋に落ちるさまを描いたハートフル・コメディー……らしい。主演はミラ・ジョヴォヴィッチで、お母さんも出てるそうです。
※上映館/ピカデリー
○『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』(フランス)133分
アウンサンスーチーの軍事政権との戦い、それを支えた家族の絆を描いた実録ドラマ……らしい。なんと、監督はリュック・ベッソン。
※上映館/伏見ミリオン座
『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』(アメリカ)89分
人気シリーズ誕生15周年を記念してのCGアニメ……らしい。あ、アニメなんだ。アメリカ映画だけど、荒牧伸志という日本人監督の作品だそうです。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ
『ローマ法王の休日』(イタリア/フランス)105分
『息子の部屋』でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したナンニ・モレッティ監督の新作。新ローマ法王に選ばれた枢機卿の苦悩を描いたハートフル・コメディー……らしい。
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』(フランス/アメリカ)134分
世界的に有名なパリの老舗ナイトクラブ「クレイジーホース」の舞台裏を追ったドキュメンタリー……らしい。
※上映館/センチュリーシネマ
『隣る人』(日本)85分
児童養護施設「光の子どもの家」で過ごす子どもたちの姿を追ったドキュメンタリー……らしい。
※上映館/名古屋シネマテーク
『岸部町奇談~探訪編~』(日本)?分
『ローンチャレンジャー』(日本)82分
林一嘉という新進気鋭の監督の作品だそうです。
※上映館/シネマスコーレ
『相馬看花(そうまかんか) -第一部 奪われた土地の記憶-』(日本)109分
福島第一原発から20キロ圏内にある南相馬市原町区下江井地区の様子を捉えたドキュメンタリー……らしい。
※上映館/名古屋シネマテーク
『レオナルド・ダ・ヴィンチ展 in シアター』(イギリス)85分
ロンドンで開催された「Painter at the Court of Milan」の様子を捉えたドキュメンタリー……らしい。レオナルド・ダ・ヴィンチが遺した絵画9点が展示されたそうです。
※上映館/伏見ミリオン座
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『先生を流産させる会』を観ました。実際に起きたショッキングな事件を映画化した作品です。ただ、現実では犯人たちが男子中学生だったのが映画では女子中学生になっていて、そうなると事件の背景とか動機とかは全然変わってくるんじゃないのか……などと考えてしまいました。
それに、この題材で62分は短すぎ。2時間以上ある映画が退屈だと「1時間半ぐらいに削れよ」と思うものですが、この映画の場合は「せめて1時間半ぐらいかけて!」と言いたくなっちゃいました。女性教師、女子中学生、その母親など、みんな生々しい演技を見せていただけに残念です。特に、クレームばっかり吐きやがる母親にはマジで腹が立ちましたが、それはつまり、それだけその女優さんが上手かったということですね。
『苦役列車』は、ご存じ西村賢太の私小説の映画化。若いこと以外に何も取り柄がない青年の物語です。これがもう、シャレにならないほどイヤなヤツ。しかし、この主人公、決して特殊な男ではありません。おそらく世の男たちはみんな彼と同じような習性を持ち、同じような欲望を抱え、同じように下劣なことばかり考えています。大半の者はそうした自分の本質を隠して上手に生きているんだけど、この主人公は不器用というか馬鹿正直というか、まったくもってオープンなのです。良く言えば「飾らない性格」なわけですが、まあ、世の中でヒンシュクを買うのは当然でしょうね。退去する部屋の中で彼が起こそうとした行動には、さすがに僕も呆れました。
というわけで観ていてイヤな気分になるタイプの映画ではありますが、僕としては決して嫌いではありません。でも、好きでもないけど。って、どっちやねん。
少し前に観た『ラム・ダイアリー』でも思ったんだけど、僕を含む大半の人は、こういう映画を「のちに名を上げた人の若き日々」ということを認識して観ているわけです。でも、現実の社会では、言うまでもなく、ああいう生き方のままで死んでしまう連中の方が圧倒的に多いわけですよね。……なんてことを考えてたら、すごく空しい気分になってきました。嗚呼。
そういえば今夜の「オールナイトニッポンGOLD」は森山未來が担当するそうです。聴いてみようかな。
http://www.allnightnippon.com/gold/
あと、今月のNHK-FM「サウンドクリエーターズ・ファイル」はサンボマスターがマンスリーDJなんですが、22日(日)には水道橋博士とマキタスポーツも出演するそうです。マキタのサンボマスター歌真似、本人たちの前でやるんかな? 面白い番組になりそう。
http://www.nhk.or.jp/fm/scf/
「なごやショートストーリー」を映像化した短編3本も観ました。実を言うと1回目から全部観ております。回を追うごとに技術的な質は上がっている気はするんですが、その分、作り手の自己満足っぽい作品が増えてきたようにも思えます。あと、原作の肝心な部分を変更してお粗末な話にしてしまう、というパターンは以前から多いですね。今回だと『鈴の音』という作品。ちょっと唖然としました。
最近また読書熱が高まってきて、あれこれ読んでおります。で、今さらながら『さらば雑司ヶ谷』を読了。タランティーノの映画を思わせる作風、ってことで話題になったクライム小説、というか、バイオレンス小説? ものすごく生々しい暴力描写があるかと思えば、本筋とは関係ないウンチク話が長々と続いたりするあたりは、確かにタランティーノっぽい感じでした。正直言って僕としてはさほど好きなタイプの作風ではないんですが、続編『雑司ヶ谷R.I.P.』は、どんな内容なのか気になるので読んでみるつもりです。
もう一冊、『続・嫌われ松子の一生 ゴールデンタイム』も読みました。「続」と書いてありますが、もちろん松子はもう死んでいます。生き返って現世で何かしでかす、という話じゃありません。主人公は松子の甥っ子(映画版『嫌われ松子の一生』では瑛太が演じた役)と、その元恋人。遠く離れて生きる二人がそれぞれの場所でそれぞれに自分の進路について悩み、やがてそれぞれが進むべき道を見つける━━という物語です。ものすごーくまっすぐな青春小説。あまりにもまっすぐすぎて、こそばゆい思いをしながら読んでおりました。
さて、この週末こそは『ヘルタースケルター』を観なきゃ。できれば『ロボット 完全版』も。