☆『ローン・レンジャー』（アメリカ）？分
悪霊ハンターと正義のヒーローのコンビが巨悪に立ち向かうさまを描いたアクション・アドベンチャー……らしい。なんと4度目の映画化だそうです。
主役のローンレンジャーを演じるのは『J・エドガー』で超好演していたアーミー・ハマーで、その相棒役がジョニー・デップ。監督は『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのゴア・ヴァービンスキー。
※上映館／ミッドランド スクエア シネマ／109シネマズ名古屋／イオンシネマ・ワンダー／中川コロナシネマワールド／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ／イオンシネマ大高
◎『欲望のバージニア』（アメリカ）116分
禁酒法時代のアメリカを舞台に、密造酒を作る男たちが警察と闘うさまを描いた犯罪ドラマ……らしい。シャイア・ラブーフ、トム・ハーディ、ガイ・ピアース、ゲイリー・オールドマンなどが出演。
ちょっと前に公開された『L.A.ギャングストーリー』など、この時代を描いた映画は大抵面白い（よね？）ので、これも期待してよさそう。
※上映館／伏見ミリオン座
◎『アイアン・フィスト』（アメリカ）96分
19世紀の中国を舞台にした異色カンフー・アクション……らしい。ヒップホップ・アーティストのRZAがクエンティン・タランティーノのバックアップを得て主演＆初監督、とのことです。他にラッセル・クロウ、ルーシー・リューなどが出演。
※上映館／ピカデリー
○『映画 謎解きはディナーのあとで』（日本）？分
これはまあ、説明不要ですね。ベストセラーを原作にしたドラマの映画版で、櫻井翔、北川景子、椎名桔平などが出演。豪華客船の中で起きた殺人事件の謎解きに挑む……らしいです。
※上映館／ミッドランド スクエア シネマ／109シネマズ名古屋／イオンシネマ・ワンダー／中川コロナシネマワールド／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ／イオンシネマ大高
『朝食、昼食、そして夕食』（スペイン/アルゼンチン）107分
スペインを舞台に、朝・昼・晩の食事にまつわる物語を描いた人間ドラマ……らしい。
※上映館／名古屋シネマテーク
『NMB48 げいにん！ THE MOVIE お笑い青春ガールズ！』（日本）？分
NMB48主演のコメディードラマの映画化、らしいです。ケンドーコバヤシなどお笑い芸人も出てるみたい。
※上映館／中川コロナシネマワールド
『不毛会議』（日本）85分
戦時中を舞台にした青春群像劇……らしい。舞台版もあるそうです。
※上映館／シネマスコーレ
すんません、時間がなくなってきたので残りは紹介文省略で。
『劇場版 仮面ライダーウィザード in マジックランド』
『劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージック』（日本）
※上映館／ピカデリー／109シネマズ名古屋／イオンシネマ・ワンダー／中川コロナシネマワールド／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ／イオンシネマ大高
『クソすばらしいこの世界』（日本）78分
※上映館／名古屋シネマテーク
『ABC・オブ・デス』（アメリカ）129分
※上映館／センチュリーシネマ
『怪談新耳袋 殴り込み！劇場版 魔界編』？分
※上映館／シネマスコーレ
『飯舘村 放射能と帰村』（日本）119分
※上映館／名古屋シネマテーク
『祈り～inori～』（日本）90分
※上映館／シネマスコーレ
＜第5回ショートストーリーなごや映像化作品集＞（日本）
『過去を描いた伊藤さんの話』『キスナナ the Final』『矢田川のバッハ』の3本。この企画、去年までは無料だったので欠かさず観ていたんですが、今年は500円になったのでパスしようかな。はっきり言って、お金を払いたいと思えるレベルの作品、ほとんどなかったし。
※上映館／伏見ミリオン座
えー、ラジオの話題。来週の注目番組は、泉谷しげるのオールナイトニッポンGOLD！ 7日（水）です。野球中継で開始が遅れたりしないことを願うのみです。
http://www.allnightnippon.com/gold/info/izumiya/
あと、再来週ですが、15日（木）には甲斐よしひろがNHK-FMに出ます。
http://www4.nhk.or.jp/radio80/
もちろん月曜には坂崎＆拓郎のオールナイトニッポンGOLDがあるので、それも聴かなきゃ。金曜には近田春夫の「歌謡曲って何だ？」を録音して聴かなきゃ。しかし、泉谷に拓郎に甲斐に近田って、中高生の頃から聴いてる人ばっかりじゃん。人間の趣味嗜好ってのは、なかなか変わらないもんですね。僕が成長してないだけ？
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
じゃ、7月のまとめを。
＜7月に映画館で観た映画＞
●俺はまだ本気出してないだけ
●真夏の方程式
●モンスターズ・ユニバーシティ 同時上映／ブルー・アンブレラ
●風立ちぬ ※試写
●樹海のふたり
●言の葉の庭 同時上映／だれかのまなざし
●シャニダールの花
いろいろと賛否両論あるらしい『風立ちぬ』ですが、僕は大好きです。いや、「しょせん男の身勝手なロマン」みたいに感じる方が多いのも理解できるのよ。あまりにも主人公は完璧すぎるし、美人のヒロインはひたすら献身的だし、どう考えたって「男の理想の体現」であるのは間違いないわけです。しかし、それをエンターテインメント作品にまで昇華させたテクニックと、自分の美意識を貫徹させた強靭な意志には感服するしかありません。
ちょっと期待外れだったのは『言の葉の庭』。だってさ、……あ、ここから少しネタバレありです。えっとね、男子高校生と20代の女性が主人公なんだけど、その年代の男女が少しも性的な欲望を抱かないのは不自然すぎない？ 特に男子高校生！
雨でずぶ濡れになった二人が女性のマンションに急いで入る、という流れになれば、その後は当然、ちょっとエッチな展開になると思うじゃん。というか、そっちの方が自然じゃない？ いや、行為自体はしなくてもいいけどさ、そういう感情を抱いて、でもそれを押し留めるとか、そういう描写がないのはあまりにも不自然に思えちゃいました。
『シャニダールの花』にはガッカリ。女性の肉体を寄生する花をめぐるストーリーで、醸し出される不穏な雰囲気は悪くないものの、後半の展開はさっぱり面白くなく、近未来SFとしても風刺劇としても中途半端。主演の綾野剛と黒木華は好演していたものの、作品自体にはさっぱり魅力を感じられませんでした。
＜7月に観たDVD＞ ※再見も含む
●禁じられた遊び
●素晴らしき哉、人生！
●タイムスクープハンター シーズン3・Disc1
●ARARU DISC1（第1話、第2話）
『タイムスクープハンター』と『ATARU』は、近々映画版が公開されるってんで、どんなもんだろうかと思って見てみました。『タイムスクープハンター』、とっても面白くて、なおかつ勉強になります。ちょっと前までシーズン5がオンエアされてたらしいけど、それほど長く続くだけのことはありますわ。
『ATARU』は、はっきり言って楽しめませんでした。サヴァン症候群だという主人公の造形は悪くないし、演じる中居もなかなかサマになってるんだけど、周りのキャラのコミカルな言動が鬱陶しすぎ。僕もコメディっぽいノリは好きだし、多少ベタすぎても許容できるんですが、このドラマのコミカルさにはゲンナリしました。最終話まで見るつもりだったけど、もうやめとこかな。
＜7月に読んだ本＞
●きいろいゾウ／西加奈子
●40代、職業・ロックミュージシャン 大人になってもドロップアウトし続けるためにキッチリ生きる、'80年代から爆走中、彼らに学ぶ「生きざま」の知恵／大槻ケンヂ
●わたしを離さないで／カズオ・イシグロ
●閉経記／伊藤比呂美
●くちづけ／宅間孝行
●グッモーエビアン！／吉川 トリコ
●増補新版 瓦礫を活かす森の防波堤 植樹による復興プランが日本を救う！／宮脇昭
●復讐／タナダユキ
●軽自動車に乗る人妻はなぜ不倫に走るのか？／溜池ゴロー
イチオシはタナダユキの『復讐』。犯罪被害者の身内と犯罪加害者の身内が主人公の小説で、それぞれに葛藤を背負った二人の心情が交互に語られます。復讐は何も生み出さない、むしろ新たな不幸を巻き起こすだけである、などということは分かり切っているわけですが、それでも復讐を果たさずにはいられない想いが痛ましいほどに伝わってきました。
タナダユキ『ふがいない僕は空を見た』などで映画監督としてもなかなかの凄腕なんですが、小説に関しても相当の書き手だと感じました。他の作品も読んでみようかな。
『閉経記』もオススメ。50代になった伊藤比呂美の日常が赤裸々に語られているわけですが、豪快な語り口にはただただ圧倒されます。「漢」と書いて「おんな」と読ませるセンスには、もうひれ伏すしかありまへんな。あのベストセラー『良いおっぱい 悪いおっぱい』を書いた伊藤さんがこういうな風に年を重ねたのか、と思うと何かと感慨深くもあります。
とっても勉強になったのは『瓦礫を活かす森の防波堤 植樹による復興プランが日本を救う！』。震災で発生した大量のガレキの処分について「なんで燃やす？ 埋め立てに使えばいいのに」と僕なんかも思っていたわけですが、この本ではガレキを埋めてその上に木を植え、それを防波堤にすべきという提言がなされています。これが説得力充分。こういうことにこそ、貴重な義援金や税金を使ってほしいもんです。
