徒然日記

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[情報] AIが人の心のコンデョションを読む時代 クロノスの DO-YO

2018-07-09 17:09:00 | 製品AI,ML,DL
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[情報] AIが人の心のコンデョションを読む時代 クロノスの DO-YO
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人がAIの評価を気にしておもねるようになるかもしれない
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本題の前に、以前こんな記事を書きました。
  [雑考] 我々は近い将来、人間ではなくAIにおもねるようになっているのかもしれない
  https://blog.goo.ne.jp/tonton_ponpon/e/b806c9a3d09faa42b7272a36e1204835
  
  [雑考] 機械に「お前さん、ハピネスが足らねぇな」って言われたら? 日立の幸福センサー
  https://blog.goo.ne.jp/tonton_ponpon/e/96a7d8150eaeb24ad575f2f4cd284176

詳細は記事を見てほしいけれど、ウェアラブルデバイスを利用して、「人間の体の動き(振動)」や「会話相手の有無と量」、「赤外センサー付きビーコンが周りにいる人の数」を測定し、その情報をデータ解析することで観測対象の人間の心理状態を把握して、「その人の幸福度」を格付けする。 というなんともおせっかいな仕組みです。

このような仕組みを導入することで、ポジティブに考えると組織のメンバーのやる気を高める施策のバロメーターとして活用できるでしょう。 ネガティブに考えれば、やる気に悖る人物や不満分子をあぶりだすための枠組みとしても活用できるだろう。

そうなると、当然、人間の側はAIに心を読まれるのを防ごうとするか、AIをだますためにAIが高評価する行動を意識的にとるようになるかもしれない。という話を書きました。 たとえば、こんな感じになる。

  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
この仕組みは感情を読み取るための仕組みとしては設備投資がかかりすぎるのが欠点です。
  ・ウェアラブルデバイスが必要
  ・会話の参加者数を把握するための赤外センサー 

ITというのはリアルよりバーチャルの世界で強みを発揮します。 そこで、本題の話です。




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今回の本題の Do-YO
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DO-YO は上述のようなセンサーデバイスがデータを収集するのではありません。 DO-YOとは、人々の日々のオンラインコミュニケーション(メール、チャット)に記載されるテキストベースの会話の変化から、その人の感情の変化を読み解こうとする仕組みです。 入力データはメールとチャットと書かれています。 でも今の時代だから、内線電話も音声から自動テキスト化すれば入力ソースにできるかもしれません。

  製品の紹介ページ クロノス
  https://www.kronos.jp/do-yo/


入力情報として、メール、チャットが使えると書かれており、文章を解析した結果を各種グラフ化することで心理的なコンディションをわかりやすく可視化するとされています。







このツールが真実を読み取るか否かはメール、チャットに現れる文章の表現に依存することになります。 メールやチャットでディスカッションが盛んで、そこに本音がストレートに現れる環境でないとこのような解析を試みても有効な結果はでないと思われます。

メールやチャットなど証跡が残るコミュニケーション手段に対してもともと感情どころか意思や信念を現すことを忌避し、単に事務連絡の手段にしか使わない習慣がすでに出来上がっている組織では、このツールは使えないでしょう。
例えば、メールやチャットの内容が…こんな内容ばかりだったら。

 A「●●の件、何日の何時までに回答のほどよろしくお願いします」
 B「了解いたしました」




そんな組織に対しては、前半で紹介した「体の振動」から感情をセンシングする仕組みのほうが効果的でしょう。 文章は演出しやすいけれど、感情に起因する体の揺れは無意識が支配的ではないかなと思うからです。




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