よし、能書きを垂れたところで作業作業。まあ組み付けと言っても基本的にはシマノとそんなに変わらないと思います。苦労するのは調整でございます……。
すげー、箱がディスプレイとしても使える。工具箱として使おうかな。カンパの工具箱、ちょっと贅沢。その実、段ボール。
組む前にちょっと持ってみる。おおー、これがカンパニョーロか。なんだか“かたまり感”がある。やっぱりナイスデザインですね。
はじめはこのデザインが苦手でした。なんか有機的というか。生き物みたいな。イカ?なぜだかイカっぽさを感じる。
そしてこのウネウネのライン。鯨のアレっぽいとさんざ言われてますが、まさしく。「なんだ?なんだこれ?」と思ってましたが、いまやそれが格好良く思えるのだから不思議。
カンパのエルゴパワーを買うと、ケーブルセットも付いてきます。アウター、インナー共に太い方がブレーキワイヤー、細い方がシフトワイヤーです。
カンパのこういった補修パーツは高いうえに入手しにくいらしいので、慎重に作業することをお勧めします。
ブレーキワイヤー挿入口。出口は画像向かって気持ち左側にあります。なのでこのワイヤーの角度だと入らないですね。非常に分かりにくいので、出口側から挿してみてどこから出てくるか確認してみるのも良いかもしれません。
シフトワイヤー挿入口。これは右側のエルゴ、下からみた画像です。親指のボタンを最後まで押し(トップの状態にし)確実に入れていきましょう。失敗すると分かるのですが、きちんと入っていないと中のプーリーがワイヤーのタイコを受け止めず、シフト操作しても空回りしてしまいます。組付けを完成させてからこのミスに気付くと泣きたくなるので、ワイヤーを通したら試しに動かしてみるのが吉。
シフトインナー出口はこのように二通りの道が設けられていて、ハンドルの内側に沿わせるか、外側に沿わせるかを選べます。今回は内側を選択。
悪戦苦闘の図。みょーんみょーん。
アウターケーブル内の注油を忘れずに。
ケーブル関係のカスタムで一番面倒くさいのは、なんといってもワイヤリングではないでしょうか。長すぎればダブついてみっともないし、短すぎればハンドルがきれない。何度もシミュレーションをして、適切な長さを見つけていきます。
ちなみに今回、左ブレーキをフロントにしてみました。右手はハンドサイン出したり何かと使うし、そんな時にリアブレーキではなんとなく心許ないと思って。使い勝手についてはまた別途書く…かも?
後ろ側のブレーキアウターも無理の無い角度になるよう長さ調整。Campagnoloのロゴがかっこいいですな。
さて、ワイヤリングはシマニョーロもなにもなく、普通のロードバイクと同じです。シマニョーロの見せ場はここから。ネタの源泉もここから。
シマニョーロの難所といえば、なんといってもシマノとカンパでワイヤーの引き量が違うところ。それによってディレイラーの動く幅が変わってきます。これをなんとかするのがシマニョーラに課せられた使命。燃えるぜ。
まずはそのままポン付け。操作してみると……完璧では無いながらも、意外にも結構変速するという。よし、これをさらなる高みに上げてみせる。
先人たちの知恵の結晶によると、シマノ9sのシフトワイヤー巻きピッチは2.82mm、カンパ10sの巻きピッチは2.89mm。カンパの方が若干多いですね。
たしかに変速操作をすると、わずかに多く動いてしまいます。向こう側に乗り上げてから戻ってくる感じ。
これを解消するには、スプロケとスプロケの間隔を少し広げてやれば良い。ということで、コチラを参考にさせていただき、スペーサーを少し厚くしてみます。
アルミテープをとりあえず4枚重ね。CS-HG50-9sはロー側6枚が連結されているので、自由になるのは2枚のスペーサーだけ。
これで少しスプロケの間隔が広くなり、カンパの引き量に対応するはず。
と、思いきや。逆に調子が悪くなってしまった。何も手を入れていない時は不完全ながら変速をしていたのですが、アルミテープを張った途端に不調のオンパレード。ちょっと笑えるくらいの不調。
その後随分と格闘するも、一向に良くならず。フロントアウターで満足のいく調整をするとインナーでダメダメだったり、その逆があったり。いい加減嫌になってきたところで“大回し”の選択肢が浮上してきました。
大回しとはシマニョーロ界ではあまりにも有名なシンクロ方法。RDのワイヤーを通常より90度回して留めることにより、微妙にワイヤーの引き量を変えるというスゴ技。でも出来ればやりたくなかったんですよね。
何故かというと、こんな風に、ワイヤーがよじよじになっちゃうから。ってまあ、結局やったんですが。
ワイヤーの留め具は反時計回りに90度回しています。“ツメ”がディレイラー本体に干渉してしまいますが、そこは力業でねじを締め込む。
で、どうかというと。
バチバチ変速するぅー。すっげえ。完璧にシンクロするようになりました。完璧と言ってもいいんじゃないですかこれ。
大回しはアメリカのシマニョーラが発見したらしいですが、その人最高。拍手を送りたい。こんなすごいとは思ってませんでした。
実走もしてみましたが、問題無く変速します。ワイヤーが伸びてきたらどうなるか分かりませんが、今のところ快適。Tiagra4500のSTIと比べても遜色ない…って言っていいのかな?いいよね?もう言い切っちゃう!
ちなみにスペーサーに貼った4枚ずつのアルミテープは一応そのままにしてあります。
実走もやっぱり問題なし。バチバチバチッ!と多段シフトアップが気持ちいい。いやディギディギディギ!かな?ガルルルルッ!とも言える。カチカチカチッでは無い。
とにかくシフト操作が楽しい。親指シフトは慣れるまでややこしそうですが、一速ずつバチンバチンと変速しても良し、一気に押し込んでも良し。特にフロントをアウターからインナーに落とす際に、リアを何速か上げますよね?STIだと3~4回カチカチやっていたのが、それこそ一押し。両手の親指を同時に押し込むだけで完了。これはちょっともう、病み付きかもしれんですよ。そりゃニヤニヤもしますって。
肝心のブレーキレバーは非常に頼もしい。力が横に逃げていかないので、咄嗟の時にも確実にブレーキをかけられると言うのはやっぱり安心。
というわけでシマニョーロ化、めでたく成功しました。総じて満足。しばらく使ってみて、またインプレなぞしてみようと思います。中華カーボンといいシマニョーロといい、ことごとく流行から乗り遅れているので、もうすでに情報は溢れかえっていますが、これからシマニョる人の参考に少しでもなれば。





カンパのこういった補修パーツは高いうえに入手しにくいらしいので、慎重に作業することをお勧めします。






ちなみに今回、左ブレーキをフロントにしてみました。右手はハンドサイン出したり何かと使うし、そんな時にリアブレーキではなんとなく心許ないと思って。使い勝手についてはまた別途書く…かも?

さて、ワイヤリングはシマニョーロもなにもなく、普通のロードバイクと同じです。シマニョーロの見せ場はここから。ネタの源泉もここから。
シマニョーロの難所といえば、なんといってもシマノとカンパでワイヤーの引き量が違うところ。それによってディレイラーの動く幅が変わってきます。これをなんとかするのがシマニョーラに課せられた使命。燃えるぜ。
まずはそのままポン付け。操作してみると……完璧では無いながらも、意外にも結構変速するという。よし、これをさらなる高みに上げてみせる。
先人たちの知恵の結晶によると、シマノ9sのシフトワイヤー巻きピッチは2.82mm、カンパ10sの巻きピッチは2.89mm。カンパの方が若干多いですね。
たしかに変速操作をすると、わずかに多く動いてしまいます。向こう側に乗り上げてから戻ってくる感じ。
これを解消するには、スプロケとスプロケの間隔を少し広げてやれば良い。ということで、コチラを参考にさせていただき、スペーサーを少し厚くしてみます。

これで少しスプロケの間隔が広くなり、カンパの引き量に対応するはず。
と、思いきや。逆に調子が悪くなってしまった。何も手を入れていない時は不完全ながら変速をしていたのですが、アルミテープを張った途端に不調のオンパレード。ちょっと笑えるくらいの不調。
その後随分と格闘するも、一向に良くならず。フロントアウターで満足のいく調整をするとインナーでダメダメだったり、その逆があったり。いい加減嫌になってきたところで“大回し”の選択肢が浮上してきました。
大回しとはシマニョーロ界ではあまりにも有名なシンクロ方法。RDのワイヤーを通常より90度回して留めることにより、微妙にワイヤーの引き量を変えるというスゴ技。でも出来ればやりたくなかったんですよね。

ワイヤーの留め具は反時計回りに90度回しています。“ツメ”がディレイラー本体に干渉してしまいますが、そこは力業でねじを締め込む。
で、どうかというと。
バチバチ変速するぅー。すっげえ。完璧にシンクロするようになりました。完璧と言ってもいいんじゃないですかこれ。
大回しはアメリカのシマニョーラが発見したらしいですが、その人最高。拍手を送りたい。こんなすごいとは思ってませんでした。
実走もしてみましたが、問題無く変速します。ワイヤーが伸びてきたらどうなるか分かりませんが、今のところ快適。Tiagra4500のSTIと比べても遜色ない…って言っていいのかな?いいよね?もう言い切っちゃう!
ちなみにスペーサーに貼った4枚ずつのアルミテープは一応そのままにしてあります。

とにかくシフト操作が楽しい。親指シフトは慣れるまでややこしそうですが、一速ずつバチンバチンと変速しても良し、一気に押し込んでも良し。特にフロントをアウターからインナーに落とす際に、リアを何速か上げますよね?STIだと3~4回カチカチやっていたのが、それこそ一押し。両手の親指を同時に押し込むだけで完了。これはちょっともう、病み付きかもしれんですよ。そりゃニヤニヤもしますって。
肝心のブレーキレバーは非常に頼もしい。力が横に逃げていかないので、咄嗟の時にも確実にブレーキをかけられると言うのはやっぱり安心。
というわけでシマニョーロ化、めでたく成功しました。総じて満足。しばらく使ってみて、またインプレなぞしてみようと思います。中華カーボンといいシマニョーロといい、ことごとく流行から乗り遅れているので、もうすでに情報は溢れかえっていますが、これからシマニョる人の参考に少しでもなれば。