ひかりとしずく(虹の伝言)

勉強会や講演会、上映会のレポートなど主に載せています。

ぼく、おばちゃんだぁ~いすき

2011-10-02 | ポルカさんのちゃぶ台だよりから
半月前のことです。私にとって生涯最良のできごとがありました。ある男性から愛の告白をされたのです。しかも抱きしめられて――。その男性とは、向かいに住む甥夫婦の長男坊の涼介クン。当年満三歳幼稚園年少組みに通う男の子です。

愛のドラマはこんな風に展開しました。お盆の十四日私は甥の家に上がって仏壇におまいりしました。我がI家の墓守りとして私の両親と甥の両親(つまり私の長兄夫婦)の位牌をまっているからです。型通りのおまいりをして、明るい広いリビングノのテーブルに座った時、Rちゃんが走りよって私に抱きついてきました。

いつもは玄関先で用を済ます程度でRちゃんとは「こんにちは」「バイバイ」位の言葉しかかわしていない仲なのです。私も子育ての経験がないため一緒に遊ぶことも下手で、私の顔も知っていても特になついてくる感じはありませんでした。ところがどうでしょう。「ボク、おばちゃんがだぁ~いすき!」と言って顔を近づけてくるではありませんか。私はちょっとびっくりしながらも「おばちゃんも涼ちゃんだいすきよ」と大きくハグしましたらニコッと満足気な笑顔をして又遊び回る。私はしばし甥夫婦と近所の分かち合いや身内の話しに花を咲かせていると又もやRちゃんが近寄ってきて「おばちゃんだぁ~いすき」と二回目の愛メッセージを伝えてきます。そしてテーブルの上のリンゴジュースを指さして「のんで!」とすすめて、かわいい気遣いをしてくれます。結局30分くらいの短い滞在の間に三回の愛の告白がなされました。私も最後は回に乗って強くハグしながら「おばちゃんもよ。ケッコンしよう!」
と誘惑したところ、Rちゃんはキョトンとした表情。まだケッコンには早過ぎたかもしれませんね。盛大なバイバイを浴びておいとましました。

家に戻って一人になった時何倍にもなって喜びの波が押し寄せてきました。夜床につくまで幸せな思いに浸されたのです。Rちゃんの今日の振る舞いは、あるいは幼稚園の遊びごっこの一つかもしれません。テーブルから飛びおりたり、大人の気を引こうとしてか小さいお尻を私たちに向けて「おならブーブー」と言っては甥にたしなめられるイタズラを繰り返していましたから。でもなぜか私には単なる遊びとは思えないまごころは伝わる「アイラブユー」でした。

振り返って自分の人生を思う時、心の奥でいつも切に求め続けてきたのはこの「だいすき」という愛のことばでした。子供のとき親から充分な情愛を貰えなかったことは私の正確に大きな影をつくりました。孤独感と寂しさを抱えながら人生前半を歩んだように思います。でもありがたいことにそういう中でもたくさんの友人や知人からあたたかい好意を頂いて愛の飢えとは少しずつ埋められてまいりました。特に両親は臨終の床で以上分の愛を表現してくれたのは何にもまさる心の遺産となっています。でもこのたびのようにストレートに「だいすき」と言って抱きついてくれたのはRちゃんがはじめてです。
いわば愛の告白と抱擁の初体験だったわけです。古から文学で歌でさまざまに表してきた愛される喜びを味わわせてもらった気がいたします。

ポルカ

愛情を与えられることを望むのならば、こちらから与えようと言うのですね。子どもの無邪気なストレートな愛情表現は本当に純粋で心が洗われますね。
ポルカさんには、何と、春頃この私のブログで彼女のエッセイ便りを紹介させてもらってから、記事で紹介していた本『コッツウォルズでティールーム』を贈ってくれたのですが、その時に一緒に『HUG』というかわいい絵本ももらっていました。(邦題『ぎゅっ』)いろんな動物の親子が素直にHAGをしています。最後に主人公のおサルの子どもがお母さんを探して・・・HUG!

小4と中3の反抗期の子どもたち、HAG、たまにはしなくちゃね。私から愛情表現。あ、旦那様にも!そうすると、家庭円満なんでしうね。


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