ひかりとしずく(虹の伝言)

勉強会や講演会、上映会のレポートなど主に載せています。

ブータン ①  人類の希望の国 

2012-05-22 | ポルカさんのちゃぶ台だよりから
昨年11月、美しく若い国王夫妻の来日によって「ブータン旋風」がまき起こりました。テレビのない貧乏貴族の私は残念ながらその映像を見ることができませんでしたが皆さんはどんな印象をもたられましたか?秋田市長の穂積さんは広報のコラムで次のように書いています。
「凛とした中にも常にほほ笑みをたたえた柔和な表情、話しかけるときの慈しみに満ちたまなざし、それでいてなぜか懐かしいようなほのぼのとした空気、ブータンから来た国王夫妻の身のこなしは“人間にとって真の豊かさや幸せ”を雄弁に物語っていたように思います。」 
(広報あきた24.3.2号)
私は本に紹介されている写真を通して、手を合わせて合掌する姿に一番心魅かれました。信仰者としての精神性が表れていると思いました。

実は国王夫妻来日以前から私はブータン王国に関心を寄せていました。それはいわゆる有名な「国民総幸福量」という言葉によってです。日本はじめ世界各国が“経済のさらなる発展”という錦旗をふりかざしながら疾走している中でGNP8国民総生産)よりGNH(国民総幸福量)こそ、大切と言う国とはどんな国なのだろう?・・・経済大国ではなく幸福大国を目指すという気骨あるアンチテーゼを提唱する国とは?・・・ずっと憧れのような思いを抱いてきました。

「求めよ、さらば与えられん」、ブータンを知る機会が訪れました。その最初は一月十一日秋田さきがけに西田文信氏の『ブータン王国から学ぶこと』という記事でした。西田氏は秋田大学国際交流センター准教授でブータンの言語研究者(日本では一人)。政治的にも経済的にも行き詰まり、希望が失われた今の日本、特に3.11後“このままではいけない。社会のあり方を大きく変えていかなければ”という思いを持ち続けていた私に一条の光をさしこんでくれる内容でした。また地元秋田に愛着をもつ一人として、秋田もブータンにして行けるというエールにいたく共鳴したのです。

続いてラッキーにもその西田先生の講演があることを市の広報で知り、いの一番に申し込み、いの一番に会場に出向きました。中央図書館明徳館での市民向け文化講座。演題は『ブータン王国の文化・社会・言語』定員50名。二日間の連続講話。私は都合で初めの一日だけの参加でしたが。毎年研究の為ブータンを訪問しておられるという先生のお話は具体的で説得力あるものでした。スクリーンに一般庶民の食事メニューが映し出されたとき目を大きくして頭にしっかり刻みつけました。(激辛とうがらしの話など後日紹介させていただきます。)

その後さらに詳しく情報を得たのは次の二冊の本です。
『ブータン王国はなぜこんなに愛されるのか』田中敏恵著 小学館 1470円
『地球の歩き方「ブータン」』         ダイヤモンド社 1890円    

ポルカ


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