ひかりとしずく(虹の伝言)

勉強会や講演会、上映会のレポートなど主に載せています。

”脱肉食(アンチミートイーター”のすすめ

2013-04-17 | 季刊誌なな色メールより
秋田で暮らし始めて15年の月日が経とうとしています。私はひかりの場所を周りの人たちにどれくらいつくってあげられたのだろうか?とふと考えます。私は自分の考えが一番正しくて正当で、それが通らないと不満を感じてしまう所があります。そしてともすると感情的になり人目を気にせず声高になってしまいます。自分本位では人の苦労や悲しみを受け入れる余裕もあるはずがなく後悔は沢山あります。周りの人たちに嫌な思いをさせない素敵な女性でありたいと思っているのですが・・・。

最近、ネットで新しい大豆加工製品の通信販売ショップを見つけました。そこで、『Veggy』というベジタリアンのための雑誌を知り、定期購読することにしました。その雑誌の別冊創刊号に放射能シリーズがあります。(『被ばくからカラダを守る』には映画監督の鎌仲ひとみさんが載っていました。)

Veggyより…

「脱原発とベジタリアニズムについて、食の安全性と原発問題など環境問題は切り離せない関係性があり、自然食の専門家は放射能や農薬、化学肥料などが人間や自然に及ぼす影響を昔から知り、警告をしていました。多くの人々は気づくタイミングを逃してきたが、今、気づき始めています。「食」は“人を良くする”と書く。食を変えることで、一人ひとりの心に平和が取り戻せると、世界は平和を取り戻せることでしょう。この雑誌の主旨として、植物性食品のメリットや必要性を様々な観点から伝えること、ハッピーになるヒントを届けたい」

すてき!


看護科の高校を卒業してすぐ勤めたカトリック系の病院は総婦長室の前に本棚があり、私はそこにあった本を時折借りて読んでいました。遠藤周作さんの本、犬飼道子さんの本…。中でも犬養さんの『人間の大地』はボートピープルが遭遇した残虐な体験にはとてもショックを受けました。当時、私が19歳の頃はバブル絶頂期、そんな日本にいる自分とのギャップに動揺しました。酷い現実を生きた人のことを思うと自分が何をどうすればいいのかわからず、ただ夜な夜な目を腫らして泣きました。それから、何度もボートピープルたちのことを考えました。ですが自分の日々の生活にその思いは霞んでいってしまっていました。今一度、あの時投げ出したものを手にとって消化したい。そう思い『人間の大地』を二十年近い年月を経て、また手にとっています。

“難民はどうしてできるのか?暮らしを、住処を奪われるとは?争いは何故生じるのか?”女史の本には戦争が飢餓をつくり、飢餓が戦争を呼びおこすことが書かれていました。「まず食べさせよ」と。“生が、どん底のきびしさに追いこまれるとき、たったひとつの道具だけが、生の保障となってゆく。それは人手である。ひとりよりはふたり、ふたりよりは三人、五人、十人。集って力をあわせたときにだけ、いかに乏しいみいりも増えるのだと。牛の糞を集めて叩いて燃料にする仕事も、ひとりと三人では結果が違う。子を産みつづけて多人口となる理由・原因は、先進国の人々がしばしば言うような無知からなどではない。考えぬかれたあげくの「生の知恵」の所産なのである。母体がどれほど弱っても産まねばならぬ。世界にはおしなべてひとりの飢餓者も出さずにすむだけの食べものがある。「遠い国の赤の他人の問題」と時に考えていた飢えは私たち自身も一端以上の責を負う「われわれの問題」である”と。

世界人口の20%に満たない富む国々が年間に棄てるまだ食べられるであろう食糧は70億ドルに換算されます。家庭教育において子供に食というものの意味と価値を教えたなら、これほどの数字にならないとあります。家庭から、母親が余分に作って捨てることのない工夫は必要でしょう。ですがもっと社会ぐるみで地産地消、動・植物のことを思った生き方(ビジネス、工業発展第一主義ではない)に変わらなくては。TPPで関税が撤廃されるということは、外資系の大手企業がどんどん入ってくることになり、全く逆の動きになります。心配です。(因みに犬養さんの本は初版が1983年)

私が肉食をやめている理由は初め長女のためでした。長女が動物愛護の気持ちからベジタリアンになったことによって私も感化されました。今では料理を研究できて楽しんでいます。苦労もあるものの思い切って食事を変えられて良かったと思っています。昨年秋ごろより11歳の長男も私と長女だけが食べている大豆製品のベジものを食べたがり義理の両親と夫には更に反対意見を言われて討論しましたが、放射能汚染の心配もあるのでいいタイミングだったと思います。まだ長男はいわゆる“ゆるベジ”で、たまにはお肉を食べたがり、安全な産地のものや日本海側のものであれば小さい魚だと食べさせています。二月は地元では“鱈祭り”(隣町、金浦の伝承祭)もありましたが今年は残念ですが控えました。鱈は回遊魚で大きい魚であるので放射能も濃縮されているとのこと。「日本海でとれたものだから大丈夫だ。」と義父などは言いますが、北海道では鱈から40ベクレル程の検出データがあるという情報もあるのです。それにしても食べるかどうか考える前に人間の利便のために被曝させたことを「ごめんなさい。」と先に魚たちにも言うべきですね。

測定してハッキリさせたい!近くに測定室あったらな。

秋田県北、大館のママたちで作っている測定室、ちょっとここで紹介しておきます。「すくすく測定室」です.



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