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Swing de Rua~AXE、Pagode Baianoこそがブラジル音楽だ!・・か?~

ブラジル音楽の主流?AXE的なものについて。パゴーヂ、セルタネージョ、ファンキも!それとたまに関係のないネタも。

幸せな日~に輝いたAxe・・とことんAxe!~

2006-03-22 | Axe(アシェー)


昨日は大切な友達の結婚式に出席させてもらいました。
とてもアットホームで、こちらも幸せな気分にさせてくれる披露宴だった。
結婚式には新郎・新婦のキャラが色濃くでるとは言うけれど、本当に
2人が幸せになっていく未来像が容易に想像できるほど、温かな門出
でした。末永くお幸せに!

新郎のHくんとはAxe仲間ですが、それ以上に、ボクにとって
同じ社会人としての悩みを打ち明けられる数少ない友人という面の
方が大きい。同じ会社の同期よりもいろいろ話をしたし、これからも
家族ぐるみでぜひよろしく!って感じ。

このまま本日の日記はきれいに終わりたい・・
でもやっぱりボクの日記はAxeを絡めないといけないという使命感が
あります。

晴れの日の記事にこんなアホアホな画像になってしまいました。
世の中の皆様、ごめんなさい。

2次会では、わたくしが大変恐縮ながら司会進行役を務めさせていただきました。
はじめての経験だったのでめちゃくちゃな司会で、どうしようもなかったのですが、
サポートMCの機転の利いたトークのおかげでなんとか乗り切りました。

新郎のHくんといえばサルサの達人。ペアダンスの達人。
ただ、彼の体に流れている血は完全にAxeだね。

2次会ラストで無理矢理踊らす。
いつもどおりの笑顔いっぱいのAxe。
会場大盛り上がり。その癒し系のAxeにブラジル音楽知らない人達、
Hくんの会社の同僚の方々や、大学時代の友人も大喜び。
作戦成功!

かかった曲は
1.Hくん十八番、Uma Bomba/Braga boys
2.一人で踊らせる予定だった Banbeia/Beto Jamaica
3.そしてキャッチー度満点、Ou da ou Desci/Boquinha da Garrafa

Braga Boys、Betoくんまではいいが、Boquinha da Garrfaはやばい。

「Ou da ou Desci」という曲は非常にキャッチーで、日本のAxe好きな
人達にもお馴染み。振りも単純で楽しいし、初めてAxeみる人達にも
受けがいい。昨日の2次会も案の定最後はAxe全く知らない、
体育会系のノリがいい人達も巻き込んで、男だらけの
「Ou da ou Desci」大会になりました。彼らに感謝!

ところでOu da ou Desciを歌っているBoquinha da Garrafa(上写真)
Diumbanda(写真中央)は
元Companhia do Pagodeおっさん風カントール。

グループを脱退後、このセクシーバンドを率いています。
Diumdandaと言えば、彼がCompanhiaに在籍時にリリースした
「Na Boquinha da Garrafa」という強烈な
ヒット曲が有名です。
この曲のビデオクリップはAxe BahiaというDVDにも収録されているの
ですが、その画像は日本だとまさに放送コードギリギリ。
ブラジルらしいといえば、ブラジルらしいですけどアホアホですね。

彼らはブラジルでもそれほどメジャーではないようです。
ライブ等の映像はみたことがないのですが、いろいろなジャケ写を
見る限りキャラは相当強烈でしょう。

※Ou da ou desci収録CDは→
こちら
この写真もなかなかでしょ?

Ou da ou desciという曲は日本でもごく一部の人達の間で認知されて
いますが、Boquinha da Garrafaはかなりアンダーグラウンドな存在なはず。

今までAxeに全く触れたことがない人達が、結婚式の2次会で楽しそうに
踊っている曲、「Ou da ou desci」。そんな曲を歌っているのはブラジルでも
マニアックで冴えない存在のエロアホバンド。

今日のこの2次会はどマイナー&アホバンドが支えている。
そんな事実もうれしい夜でした。

※Boquinha de Garrafa 99年リリースのDanca do Boizinho。
   知られている曲は全くありませんが、純粋にAxeとしての質は高いです。

1.Danca do Boizinho
2.By,by bailo
3.Ola ola
4.Pra rezar
5.Melo da xita
6.Vou dancar na Praca
7.Ta de quipa
8.Chamo pra Sambar
9.Entre na Roda
10.Paixao
11.Vovo na samba
12.E pra descer, e pra subir
13.Dengo
14.E meu seu coracao


Axe Bahia2000 ~一家に一枚~

2006-03-11 | Axe(アシェー)


Axe Bahiaと名のつくAxeベストは毎年リリースされていますが、
質的な面ではこのAxe Bahia2000が一番ではないでしょうか。

別に自分がブラジル滞在時に発売されたので思い入れが
あるから、というわけではなくてね・・・

まさに2000年代への扉を開くべく、
バイーアミュージックの集大成的セレクションです。

特に心躍らされるのは
Pimenta N'ativa(Da um Sinal)
Gang do Samba(RaimundaとCada Macaco no Seu Galho)
Companhia do Pagode(Danca do Canguru)
Jheremmias Nao Bate Corner(Bole Bole)
Bom Balanco(Entre na Roda)

あたりです。
もちろん人によって受けとめ方は違うけどね・・・
どれもものすごい名曲です。
あまりにキャッチーで鼻血でそうです。
特に上から3つ目までのバンドについては画面に現れるだけで、
わたくし未だに妙にテンション高くなります。

でも残念な共通点は、今すでに活動中止しちゃってるか、
バンド活動自体はしてるけど、以前ほどの勢いがなくなっちゃってると
いうこと。

Gang do Sambaは新作DVD製作中らしいが、ブラジルでは
その影すら感じることができなかった。盛り返すか?!

Jheremmias Nao Bate Cornerはバンド名もJheremmiasに一新し、
ボーカルもGabriel Levyに交代。
昨年はAo Vivo盤である「Muito+Axe」をリリースしましたが、
底抜けにさえない。
即ボーカル交代するべきでは?歌があまりうまくない。
ノリはAxeっぽくて楽しいんだけど。

Companhia do Pagodeはおバカすぎて消えてしまったのでしょうか?
でもここのギタリストSergio Rochaは後のBabado Novoのギタリスト兼
コンポーザーとして活躍。今をときめくBabadoも実は今をときめかない
アホバンド出身だった、という事実は貴重です。

Pimentaどこいった?
マニアックな怪しい中古CD屋で5ヘアイスで叩き売りされてたぞ。

Bom Balancoが一番最近まで頑張ってた印象あり。
Pierre Onasisのカリスマ性と、曲づくりのセンスをもってすれば
復活できるでしょう。それか単なる充電期間なのか?

もちろんこの他にも
テーハ、イベッチ、エヴァ、ベイジョ、チャン、シェイロ、ネチーニョ
などの大物は健在。

でもこの年はなんといっても
Xibom Bombomの年でした・・・

1.Netinnho /Musica Baiana
2.Ivete Sangalo/Canibal
3.Tarra Samba/No Ponto
4.Bom Balanco/Tic Bom
5.E o Tchan/Tchan na Selva
6.Banda Cheiro de Amor/Minha Paz
7.Pimenta N'Ativa/Da Um Sinal
8.As Meninas/Xibom Bombom
9.Gang do Samba/Raimunda
10.Timbalada/Zorra
11.Terra Samba/Banho de Chuveiro
12.Banda Cheiro de Amor/Simpatia
13.E o Tchan/Quebradeira
14.Companhia do Pagode/Danca do Canguru
15.Jheremmias Nao Bate Corner/Bole Bole
16.Banda Eva/Pra la pra Ca
17.Banda Beijo/Venha
18.Bom Balanco/Entre na Roda
19.Gang do Samba/Cada Macaco no Seu Galho
20.Ivete Sangalo/Bota pra Fever


Renato Dias~アヒルダンスの人です~

2006-03-05 | Axe(アシェー)


今日は趣向を変えて・・

このサイトに訪れてくれる方ならこの人のこと知ってるでしょ?

あのDanca do Patinho(通称:アヒルダンス)を歌っているRenato Diasお兄さん(おじちゃん?)です。

Danca do Patinhoと言えば
六本木でAxe教えてるブラジル人、H大先生が日本でも流行らせた(局部的に?)
かわいい歌とダンス。
Patinhoっていうのは小さめのアヒルですね。
アホっていう意味もあります。
振り付けはジャケ写のようなお茶目なポーズが印象的。
未だ根強いファンがいるという噂の、ノリノリでアシェテイストたっぷりな曲ですね。

さらに90年代後半~2000年あたりの
コンピレーションアルバム(JOVEM  PANシリーズとか)には
Danca do Patinhoはわりと収録されていたりするので、
当時ブラジルでもかなり流行った曲であることは間違いなさそうです。

それにしてもこんなロン毛のおっさんが歌ってるとは・・
垢抜けないジャケです。

多分Renato Diasは究極の一発屋でしょう。
このCDでも
Asa de AguiaDanca da Manivela

AraketuPipocaを勝手に歌ってます。

しかも歌詞カードには、
Renatoおじさんが踊っている写真と
微妙なアヒルのイラストの切り絵つき!

これでどうやって遊べっていうんだい!

今ならこのCD、先着1名様差し上げます。
多分廃盤だと思うから将来価値が上がるかも?
もうブラジルでも売ってなかったみたい。

1.Danca do Patinho
2.Melo do Galo
3.A danca do Cachorrinho
4.Mary e Juana
5.Pavao o Gostosao
6.Manivela  Pega pega
7.Macaquinho Saliente
8.Mosquitarada
9.Quer um piga-pau
10.Pipa voada
11.Pipoca
12.Deus quebrou tudo


Cidade de Axe ~Eu ja Porto Segurei~

2006-02-26 | Axe(アシェー)


しばらくこのサイトもほったらかしでしたが、本日より再始動。

ブラジル行っちゃった。

今回の目的はバイーアおバカ系音楽、ダンスの風を直に感じること。
6年前のブラジル滞在以来、現地の雰囲気といいますか、流れというものに
完全に取り残されてましたので。

日本にいても、各アーティストの新作CDはあらゆる手段を使って一通り手に入れて、ポルトセグーロに行ったきた友達から振り付けを仕入れて・・・
なんてことはしてましたが、やっぱり実際に現地に行ってみないとだめなんです。
今の流行がどのような形で生まれ、ブラジルのみんなはそれをどう楽しむのか・・・とかね。

ポルトセグーロ4日間
サンパウロ2日間

こんな短い間でも十分に楽しめます。

基本的にポルトセグーロはまさしく町自体がAxeですね。
あんな楽しいところで1ヶ月も滞在したら、ボク絶対日本に帰ってくれなくなります。
帰ってきたとしても、今までの人生、細かいことで悩んでたこととかどうでもうよくなっちゃいますね。

ということで4日で十分。

朝8時半におきてカフェ食って、セントロを徘徊。その後Axe moi なりToa Toaなりで夕方まで過ごす。その後少しセントロを徘徊。夜の10時から翌朝の4時まではポルトナイチのイベントへ。3時間半寝て、またカフェ食って・・・

この繰り返しの4日間。テンションが異様に高いから全然眠くない。

上の写真はAxe moiのものですが、普段はあんなに人がいるもんじゃないです。
あんなにいると踊りづらい。
ボク的には夕暮れ時が一番楽しかった。
現地のAxeジャンキーの男どもと、新旧の曲をアホみたいに踊りまくる。観光客も少しづつホテルに帰り始めてる時間帯だからDJも昔のヤバイ曲を結構かけてくれる。

ブラジルではごっつい筋肉を身にまとった男どもが、結構真剣にAxe踊るんです。
顔も名前ももちろん知らない奴らですが、知ってる振り付けがあれば自分も踊りながらどんどん彼らの輪の中に入り込んでいく。人見知りする性格の自分ですが、Axeがあればそれは解消されます。酔っ払って冗舌になる人と同じかな?そうしているうちに筋肉Axeメンズと目が合えば、「お前日本人なのに結構アホだな・・」という目でボクのことを見てくれる。そうすると自然に一体感が生まれ、もうそこには言葉はいりません。

サルバドールのカーニバルも捨て難いのですが、バイーア音楽をおバカな目線で真剣に探求するにはAxe moi、Toa Toa、Barra maresなどに足を運んだほうがいいですね。

今回の旅で印象に残った曲、振り付けを挙げておきます。
06年は全体的に曲がいい!
そう感じることができるのは、やはり実際にブラジルで聴くことができたからだと思います。
順番は評価順ではありません。
でもこうやって書いても実際に聴かないとイメージわかないよね・・
ま、念のため。

1.Paz /
Psirico
 あのピシリコが世界平和をテーマに!曲の途中ではハトが飛び、
  Violencia nao nao♪と訴える異色作。
  でもメロディーが最高。曲調はピシリコの王道スタイル。
  振りもかわいい。

2.Cafe com pao / Afrodisiaco
    このアーティストのことよく知りませんでしたがこの曲いいです。
    Porto Nightの振りがカッコイイ。脱力系Axe。今年ブレイクするかもです。

3.Aqui e seu lugar /
Rapazolla
  最新アルバム「Mais de mil」らの1曲目。
  今年もハッパは大活躍。今まであまり好きではありませんでしたが、
   Pop Axe的なノリで、振りなんかおぼえなくても、純粋に聴いていて
    いいなと思える切ない曲です。大好き。

4.Ai Delicia /
Parangole
    今年のアホ曲ナンバーはこれで決まり!
    バスの中でもアイデリ~~シア!の大合唱。
    ポルトセグーロの社会現象化してました。

5.Praieiro / Jammil e uma noite
     ロック調で振りも全然たいしたことありませんが、曲はいいですね。
    ライブなどで盛り上がりました。サンパウロやミナスから来た観光客の
   方々、みんな大好きだって言ってた。

6.
E fogo
    Quem mandou

  05年リリース「Ao vivo em Salvador」より
    O que e que essa nega quer
  04年リリース「Da capeliha ao mundo」より 
                   / Harmonia do Samba 
    アルモニアは偉大だ!その一言に尽きる!
   
7.Pirimpompom / Oz Bambaz
   昨年ほどではありませんがバンバズくんも健在。
     ちょっと落ち着いた感があるかな?

8.Abalou / Ivete Sangalo
  最新アルバム「As super novos」より。いわゆるSorte grande系統。
  こういうの好きじゃないからって敬遠してたんですが、載せざるえないな。                        2006年最大ヒットのひとつになるでしょう。
  ポエイラ~♪に通ずる振りあり。日本でも流行りそうだ。

9.Nao me conte seus problemas / Banda eva com Ivete Sangalo
    「Banda Eva25周年記念ライブ盤」より。
  現在ボーカルを務めるSaulo FernanndesのIvete Sangaloお~!
  の雄叫びから始まるイントロが印象的な曲。振りもいいし、曲も
  すごくキレイ。Banda Evaがんばれ!

10.Bola de sabao /
Babado novo
  切ないですね~。サビの部分が。Babadoあんまり好きじゃなかった
  けど、この曲一気にファンになった。

   まだたくさんあるけどもうキリがないな・・・

  全体的に
    アホ系はPsirico、Parangole、Oz Bambaz
    正統派ではRapazolla、Ivete
  という印象でした。
  
    特にParangoleは要注目!
  第2のPagod'art、Psiricoとなるか!?
   


Pimenta N'ativa ~ブラジルのレッチリ(名前だけ)~

2006-02-01 | Axe(アシェー)


Pimenta N'ativa
(ブラジル生まれのスパイス?唐辛子?コショウ?なんとでも・・)。
なかなかおしゃれで響きのいいネーミングでしょ?
Pimenta N'ativaいいよね~って友達に言っても、「誰それ?」って感じで会話が途切れてしまうのがオチなので、今まであまりアピールしてませんが、大好きなバンド。

ネーミングがRed Hot Chili Peppersと相通ずるものがあります。
でもレッチリよりもっと可愛らしい曲を得意とする7人組。

デビューが93年だから相当の古株。
最近では2003年にAo Vivoをリリースしていますが、今日はあえてちょっと懐かしめの
95年リリース
『Arrebento de Novo』。

サウンドはロック風、レゲエ風、カリビアン風、フォホー風なんでもござれ。
でも基本的にはAxeのエッセンスぎっしり。
どの曲もAxe+レゲエ、Axe+ロックって感じ。なかなか面白い予測不能な音作りをします。
そもそもAxeなんて正式な音楽ジャンルはないわけで、聞いた感じ「お、これAxeっぽい、バイーアっぽい・・」と感じたものは全部Axeでいいのだ。バイーアにあまりこだわるのも好きじゃないです。というのもPementaはボクのなかではサンパウロのような都会的、都市的イメージが強いから。でも実際はサルバドール出身。

ボーカルのSerginhoくんの声が変。
Netinhoを彷彿とさせる、ふにゃふにゃで気の抜けた感じが脱力感をかもしだしていてgood!

本作ではロック調のAxeが多く、この作品以外でも、初期のPimentaはどの曲も少しおとなしめのPops色が強い曲が多いです。
それが90年代後半にはいるとよりパーカッシブで、激しいノリノリの音をつくりだすようになります。「Da um Sinal」「Ta Gostoso」は初期のPimentaとは別人じゃないかと思うぐらい激しい。ボクはこっちのほうが好き。

残念ながらPimenta N'ativaの曲は振り付けをつけようとしても無理がある?ためか、ランバエアロビカのネタとしてはほとんど使われません。そのため日本ではあまり馴染みがありませんが、純粋に音楽としてかっこいい!どちらかといえば、聴いてぴょんぴょん飛びはねるためのAxeですね。

1.Arrebenta de Novo
2.Disk900
3.Poderosa
4.Pra Recomecar
5.Paquera
6.Sabor de Perigo
7.Encontro Marcado
8.Flor Divina
9.Barca de Alegria
10.Porto da Paixao
11.Bom bom de Cafe
12.Menina Linda


JACARE(ジャカレー) ~E o Tchan~

2006-01-26 | Axe(アシェー)


昨日、『有頂天ホテル』という映画をみた。
『ラヂオの時間』もそうだけど、相変わらず三谷幸喜の作品は笑いどころ満載で面白い。
ただ、ちょっと「笑わせるぞ!」という場面があからさまに多すぎるような気がした。
最後のほうになると、笑いどころでいちいち反応するのに疲れてきた・・
でも最後まで飽きない、いい映画だった。

僕が初めて三谷幸喜の作品に触れたのはなぜかサンパウロでみた『ラジオ時間』だった。
当時、サンパウロでは日本映画祭?のようなものが開催されていた。「わざわざブラジルまできて、なんで日本の映画をみにいかんとあかんの?」と思いつつも、友人の誘いに従うままに怪しい小劇場に足を踏み入れた。ブラジルに来て8ヶ月。動く日本人、日本語で話す人の映像を全くみない日常の中で、いきなり唐沢寿明や戸田恵子の映像に触れたとき、物凄い違和感があった。そして溢れ出る日本へのサウダージ。映画が終わり、当時住んでいた下宿先に戻ると、共同の台所のテレビでながれていたのはいつものE o Tchanの映像。この10年間、休まず踊り続け、E o Tchanのなかでも一際異才を放つのはJACAREだ。

本名:Edson Gomes Cardoso Santos


10年間でコンパドレ・ワシントン、ベット・ジャマイカ、カーラ・ペリス、デボラ・ブラジル、シェイラ・カルヴァーリョ、シェイラ・メーロなどのボーカルとダンサーが入れ替わるなかで、未だ生き残っているのがJACARE。小さい頃に履いていたブーツの先が割れてしまい、その裂け目がワニの口に似ていたことから、付いたあだ名がJACARE。

JACAREはいつも女性ダンサー2人の引き立て役のように感じるが、絶対にE o Tchanには欠かせない存在。この世で一番有名な(たぶん・・)男Axeダンサー。

E o tchanの振り付けは、一つ一つの動きにはあまり派手なものはない。Axeを本当に愛し、Espirito Axeが体に染み付いていないと、『Nova loira do Tchan』『E o tchan no Hawaii』のような曲の振り付けを素人がやっても様にならない。えらそうだけど、ボクはそう思う・・『Arigatchan』はかなりエキセントリックなので楽しく踊れるけどね・・・

JACAREのひとつひとつの動きはあまり派手ではないけど、自分を表現するのがうまい。格闘家のようなごつい筋肉の鎧に身を包んではいるが、そのムーブメントは実に滑らかで繊細。サンバのぺ、ケブラジーニョは両サイドの女性ダンサーのことを考慮してか、いつも多少控えめではあるがその正確さは素晴らしい。ちょっと恥ずかしいポーズや振り付けも笑顔でこなす。

現在33歳。あと10年はやれる。ボクもJACAREがE o TchanをやめるときにAxe踊るのをやめよう。


ASA DE AGUIA vs ノストラダムス

2006-01-24 | Axe(アシェー)


ASA DE AGUIA、ふざけたやつら。

1999年の7の月、人類が滅亡する、世界が終わると予言したのがノストラダムス。

当時サンパウロの保険会社で、向かいに座っているお姉さまブラジレイラ社員が昼休みに買ってくるおかしを試食して感想を述べる、という仕事を毎日のようにこなす僕。

7月は「Amanha,o mundo vai Acabar!!」(明日地球滅びるかもしれない!)
と社内では、特に僕がいた部署ではノストラダムスの話題でもちきりでした。
「へ~ブラジル人でもそんなこと話題にする人がいるんだ・・」とちょっと意外・・
ブラジルの人ってそういうことってあまり信じなさそう、ていうイメージがあったものですから。
ラテン系とはいえ、リスクヘッジをする志す者としての職業がらかな?と思ってみたり。

ま、そんな深く考える必要はなく、案の定何もおこりませんでした。

そして8月になると途端にCD屋さんに並んだのが上の写真の作品。
ASA DE AGUIADURVAL LELYS

「E O MUNDO NAO ACABOU!!!」
(地球は滅びなかった!!!!)
と得意げです・・

インパクトに騙されて思わず買ってしまいました。

さすがDURVAL LELYSらしい演出。
ASA DE AGUIA、ノストラダムスに勝利!といったところでしょうか。

ASA DE AGUIAって音楽よりも、DURVAL LELYSのこのキワモノ的な個性で生き残ってるバンドだと思いました。コスプレもすごいし・・・
もちろん「Danca da Manivela」、「Danca do Vanpiro」は永遠の名曲だけどね。

1曲目の「HOMEM CIBERNETICO」はわりと有名ですが、あとは買って後悔しました。
何せこの人達、今まで17枚もアルバムだしてる大御所ですからね。
よっぽどインパクトのある曲じゃないとOne of themになっちゃっても仕方がありません。

ちなみに5曲目に「ROBOCOP GAY」(ゲイのロボコップ)という微妙なものが収録されていますが、Mamonas Assassinas(ブラジルの伝説のロックバンド。メンバー全員が飛行機事故で死亡)「ROBOCOP GAY」とは別の曲です。
 
と、どうでもいい豆知識を書いたところで今日は筆を置く事にします。

最近あんまり踊ってないな。
やばい・・そろそろ禁断症状がでてきた。
ASA DE AGUIAじゃちょっと盛り下がってしまった・・・


Braga Boys~イマハナス、ニホンゲ~ス~

2006-01-19 | Axe(アシェー)


今日はブラジル音楽マイスターWさんのおかげで、新たなBraga Boys再発見できました。
Muitissimo Obrigadao!

Braga Boysは今、どこで何してる?
Bragadaメンバーだった
Mano Moreno 、 Capitão América 、 Glauber Riso のVoz軍団。

Braga BoysAxeに分類されることが多いですが、曲自体はもはやポップス、
歌謡Funkです。サンバヘギの要素を前面にうちだしたばりばりのAxeをやるかと思いきや、電子音うるさいうち込み系に走るときもあったり、なかなかエキセントリックなやつら。

90年代半ば以降、E o Tchanが全盛期を迎えたことにより一気に盛り上がり、おそらく2000年がピークだったAxeシーン。よい曲は多いけど、あまりにも同じような趣向のグループが増えすぎ、少し飽きがきた時期にBraga Boysの路線はブラジルの若者達にとってはすごく新鮮だったのかもしれません。おまけに当時火がつき始めたFunk的なエッセンスも加わり、デビュー作Braga Boysから「A Bomba」がヒットしまくり。

今までオリジナルは3枚だし、2003年の3作目から最もおっさんくさかったMano Morenoさんの代わりにCláudio Carigéくん(写真中央)というイケメンさんが加入したようです。

この作品は謎が多いのですが、どうやら彼らの来日記念ベスト盤のようです。

2000年のデビュー作の中からは「A Bomba」「Morango do Nordeste」(どちらもカバー曲だけどね)等。

2001年の出世作Bom pra Caramba」(これいいです!)からは超有名曲「Baile do Gorila」などがピックアップされており、まさしく彼らのベストと呼ぶにふさわしいベタすぎる内容。こういうのがでると、過去のCD買うのやめときゃよかった・・って後悔しちゃうんですよね。

2003年の「Sacode ai」からは日本人にはちょっと興味深い曲
Chotto Matte Kudasai(Nihongues)がエントリー。
(ちょっとまってください)

Chotto Matte Kudasai♪ Onegaishima-su♪
チョットマッテクダサイ      オネガイシマース
Sumimasenn♪     
スミマセン♪
Norikae pra la ♪ Norikae pra ca(たぶんこう言っている)♪
(電車の)ノリカエpra la 

Shachou Kakarichou Okanenai♪
シャチョウ カカリチョウ オカネナイ

Shainn Koujouchou Shigoto Ippai♪
シャイン コウジョウチョウ シゴト イッパイ

最初に「これから誰もこれまでやったことのないニホンゲース(ポルトガル語と日本語のミックス)をサンバヘギのリズムにのせて歌うぜ!(A gente vai fazer Samba Reggae que ninguem fez、Misturou nihonngo com Potugues)」と前置きしておいて、かなり日本社会をリアルに歌う彼ら。

この曲を聴いたとき、E o Tchanのアリガチャンに衝撃を受けたときの記憶がよみがえりましたが、アリガチャンがサムライ文化を創造の世界で歌ったのにたいし、Braga Boysは現実のサラリーマン社会を的確に表現しています。彼らがつくったとは考えにくいですねえ・・
ま、どっちも面白いからいいんじゃないかい。

ちなみに「Baile do Gorila」は振り付けはないけど、六本木でもさりげなく流れています。

次回踊りにいったときは要注目!かな・・・

ブラジル人っぽいポップス、Braga Boys


米米 do サンバ

2006-01-16 | Axe(アシェー)


嫁が今日一瞬だけHarmonia do SambaのDVDを見た。
「米米Club?・・」

頭の中を真っ白にしてHarmoniaをみると普通そんなもんだ。
米米クラブもある意味Axeだけどね・・
動きの激しいトランペット軍団の印象がどうも強いようだ。

1.シャンジーはカリスマでケツ振るだけで金がとれる。
2.アルモニアはバイーアパゴーヂでは敵がいない。
3.グループの人気は日本でいえばSMAP以上(いいすぎ?)。

上記3点を熱弁。

全く相手にされず・・

※上のジャケ画像は本文とは関係ありません。Companhia do Pagodeの98年作品。
   『Nhec,Nhec Ronic,Ronic』。発売年は古いですが今のAxeと何ら変わりません。
   この時期のAxeはどれも質が高い。