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Swing de Rua~AXE、Pagode Baianoこそがブラジル音楽だ!・・か?~

ブラジル音楽の主流?AXE的なものについて。パゴーヂ、セルタネージョ、ファンキも!それとたまに関係のないネタも。

Bragada ~Ao Vivo~

2006-01-12 | Axe(アシェー)


最近かなりBragadaリバイバルです。
何故に今Bragada・・・?って言われてしまいそうですが。

Bragada(ブラガダ)の99年作のライブ盤。
これ最高ですね。

90年代後半のAxeの隆盛を語るうえで絶対に欠かせないかなりヤバイやつら。

Bragadaは他のバイーアポップスとは一味違います。
この人達を色で例えるならば、黒&
ジャケットのイメージそのまんまやん!って言われてしまうかもしれませんが、その音はどこかアフロ色が強いが、Olodum程ハードでもない。かといってE o Tchan程ポップでもない。アンダーグラウンド的、アウトローなダークネスと遠いアフリカの土の色感じさせる個性派集団、それがBragada。

彼らのスタイルの象徴は野球のキャッチャーマスク。これをメンバーが顔面につけて楽器を叩く姿はちょっと怖い・・
楽器もあえてチンバウではなくアフリカの楽器そのままなジャンベ?(ここにアフロポップなこだわりを感じる)使い、トロンボーンやサックスに混じってテューバを演奏するという意味が分からないバンドです。Axeでテューバ吹いてる人なんてみたことがありません。

そんなBragadaは本当に多くのヒット曲、Axeにおける永遠のスタンダードナンバーを多く残してくれました。
このライブはかれらのベスト盤と言ってもよいでしょう。多少なりともAxeに接したことがある人なら知っているであろうと思われる、
キャッチーでノリノリな曲だらけ。

日本のAxeダンス好きの間でも超有名な
1.Visceral       (えあえあえあえあえあえああ♪といえばこれ!)
11.Vem Benzinho (せつないキモチにさせられる曲。超好きです)
13.Tribal DDD   (ブラガダ!デケデケデケデ~♪)

Viseralはブラジルにいたときいくらでも他に聞く曲があったのに、毎日バカみたいに聞いてました。どうでもいいけど・・

その他にもダンスはみたことがありませんが、
2.Swing Brasileiro、3.Volta(これはオリジナルは他の人かな?いろんな人が歌ってます)、5.Buribai、6.Paga Pegaなどもかなり有名ですね。

驚いたのはAdelmo Caseが正式メンバーのように参加していること。この時はメンバーだったのかな?Adelmo Caseはブラジルのポップス・ソウルシンガーで、AraketuのDVDにもゲストで出演しVolta歌ってました。

ちょっと残念なのはAxeのAo vivo盤にありがちですが、音痴な観衆の声がでかすぎることぐらいかな・・伝説のDanca da Manivelaほどじゃないけど。

せっかくいいバンドだったのに今は多分解散しちゃってるでしょう。
メンバーのうちの
・Mano Moreno ・Capitao America ・Glauber Risoによって
Braga Boys結成され、来日も果たしています。
最近ではBragadaよりもBraga Boysのほうが認知度が高いようですね。
Braga BoysはAxeというよりは単なるポップスか歌謡ファンキみたいになっちゃいましたが・・・

これほどの個性派集団は二度と現れないでしょう。
06年は新たな得体の知れないやつらが出現することを期待したいですね。
 


狭くたって踊れる!Axeは。

2006-01-08 | Axe(アシェー)


今シーズン一番の冷え込みを記録した土曜日の深夜、丸の内線東高円寺駅程近くという、なかなかコアな場所でAxeパフォを依頼され、踊ってきました。

場所はGrassRootsというクラブ。

聞くところによると、GrassRootsは音楽ファンの間では知る人ぞ知る、非常にコアな音楽通が集う場所とのこと。この日はワールドミュージックのなかでも、バイリ・ファンキに的を絞ったイベントが行われるということ。その中で4曲ほどAxeパフォの枠をあげるので踊らないか?とのオファーを特にここ最近お世話になっているブラジルマスター(W)さんよりご依頼を受けたのでした。

当日パフォ直前に会場入りしてみてビックリ。おそらく15人ほどのお客さんが踊りだせば、もうほとんど身動きがとれなくなってしまうような、非常に小さな箱の中でひしめきあう人込み。果たしてここでパフォができるのか?
雰囲気も独特です。
DJブースの前選曲にたいして、「お!いいねえ」などと感慨深げな笑みを浮かべている人。
その横では腰フリフリ、それこそバイーアダンスさながらに踊りまくるラテン系な方々。
何やらパーカッションらしきものを音楽にあわせて叩きまくっている人達。
いち早くアジャストしなければと、強引にノリについていこうとする悲しい自分。

かかっている音楽も知らない曲ばかりでしたが、なんだよくわかんないけどラテンっぽい打ち込み系も混ざった曲。いわゆるボクにとって「踊りたいと思わせる」曲が多くて自然と体も動きだすのでした。カルチャーショックだったけどノッてきた・・やばい。

そのうちDJが(W)さんに交代し、Claudinho & BuchechaのXereta(お!初めて知ってる曲!)でちょっと我が家に帰ってきたような気分になりました。
ポルトガル語版「恋のマイアヒ」、ラティーノのFesta no apeに続いてわれらAxeレンジャー参上(今回はいつもの相方Tくんに加え、(K)ちゃんにも出演を依頼。男だけだと華がないからね。彼女のAxeは本当にBom demaisだった)。

踊るスペースはなんとか確保してもらった畳約1畳分。せまい・・・
非常に限られたスペースというハンデを背負ったパフォを通じて、レゲトンやバイリファンキ好きのコアなお客さんたちに果たしてこのバイーアの可愛いダンスが受け入れられるのか?ちょっと不安です。

でも音楽がかかればこちらのものです。どんなに不安でもあってもEspirito Axeは僕たちの背中を力強く押してくれます。あとは今まで溜め込んだAxeエキスを燃焼して噴出させるのみ。

1.Spring Love(普段はやらないファンキ。客層を意識して)
2.Samba ai  (やっぱりAxeにはサンバっぽい動きがないと)
3.Agarre   (Timbalada。これはやってよかった)
4.Mexa Amor(E o Tchanのどアシェーだい!)

狭いのでいつもよりも、小さめのオンダ。小ぶりなサンバノペ。×2/3のジョガプラシーマ。
せっせと振りをこなしながらも、ひとつひとつの動きに魂をこめる我らAxeレンジャー隊。
この新参者の滑稽なダンスに対する反応は果たして?

意外としっかりと僕らのパフォに注目してくれてビックリ!
結構好感触です。お客さんの反応は上々。
主催者の方にもお褒めの言葉をいただきましたし、会場にいお客さんのなかからもAxeに興味を示してくれた人もいました。

本当に音楽好きな人達が集っている雰囲気に助けられましたね。新しいものには「何なのこの変なダンス?一体なにもの?」といった感じでしょうかな。決してすぐに拒絶しない、その探究心のおかげで僕らのAxeも受け入れられたのではないかと感じました。

今回はかなり危ない橋を渡りました。しかし、ジャンルを超えすごく貴重な体験をさせていただき本当にありがたかったです。

Axeを愛するものとして得た格言。

「畳1畳でも3人踊れる」。


Harmonia do Samba ~Ao vivo em Salvador~

2006-01-04 | Axe(アシェー)


今年一年、少しはいいことありますように・・
世界が平和でありますように。

ということで買っちゃいました、
僕がこの地球上で最も敬愛する音楽家集団
Harmonia do Samba
のライブDVD。
どうせ2月に渡伯するのでその時までに我慢しておけばよかったものを・・我慢できずに買っちゃいました。KebradeiraとHarmoniaだけは気づいたらすぐに買わないとだめなんです。
思い起こせば群馬で彼らの勇姿をみたのが動くHaromoniaをこの目で確認した最後の瞬間でした。あれから約3年、このライブ映像をみて、彼らのスタイルがほとんど変わっていないことを知り、何とも言いがたい安堵感をおぼえました。

昨年の7月にサルバドールで行われたライブを収録したHaromoniaらしさ満載の一枚。
Harmoniaファンなら絶対に買うべし、でしょう。

カリスマチコXanddyの腰振りはデビューから10年が経った今でも健在。ますます磨きがかかっています。あの腰振りだけで女の子を失神させられるのはXanddy以外にいません。

曲は「E fogo」、「Quem Mandou」など新しめのものから「Vem Nenem」、「Nossa Paradinha」、「O Rodo」、「Ta com Vergonha」、「Batifum」、「Nova Danca」、「Agachadinho」、「Desafio」などなど、この他にも挙げればキリがないほどの往年の名曲の数々を歌ってくれています。欲を言えば03年のアルバム『Meu e Seu』に収録の「Quebre e Samba」を歌って欲しかった・・!あの名曲さえあれば完璧だったのに。
踊りとしては「Joga o Laco」と気合に入りようと、最後の「Vai Brasil」がいいですね。特に「Vai Brasil」は今年のワールドカップのブラジル応援歌にでもなりそうな曲です。98年フランス大会時スカンキの「Uma Partida de Futebol」のような存在になるのか?

もはやバイーア・パゴーヂの重鎮だけあって、自分達の存在感の幅を広げようとしているのでしょう。02年の「Pe no Chao~Ao vivo~」や03年の「Meu e Seu」あたりから、曲の名前や観客との掛け合いに英語を交えるようになりました。メロディーラインも曲によってはアメリカンソウルorブルース風?にアレンジしたものも見受けられ、「ひょっとして英語圏の文化に浮気してんのXanddy?Let's go guys!とか言ってんじゃないよ~」と一時不安になるような時期もありましたが、このライブ映像をみて一安心。XanddyはXanddy、Harmoniaはほとんど10年前のスタイルと変わらぬままでした。

やはりHarmoniaといえばいつまでも「Vem Nenem」抜きでは語れないのです。90年代後半以降のAxe大ブームのころから常に安定した地位を保ち続ける、数少ない真正正統派男バイーアパゴーヂ軍団。曲をだせば必ずヒットするし、アーティストとして新しいスタイルも求めて当然でしょう。ところが1曲目から「Vem Nenem」を懐かしの振り付きでもってきてくれるあたり「僕たちの原点はバイーア・パゴーヂ。腰は振れば振るほど音楽性も高まる。世界も笑う。」という彼らの強烈なメッセージを感じます。

Xanddy以外ではホーン隊の4人のダンスは必見です。
あそこまで踊るトロンボーンやトランペット奏者が他にいるでしょうか?しかも振り付け付き。トロンボーンのクレイトンくんなどは腰振りダンスに夢中になってトロンボーンについているミニマイクをはずしてしまい、本業の演奏をおろそかにしてしまうほどのダンスマスター。ホーン隊以外も自分が演奏していないときは踊りまくりまくりまくり。ベーシストもベースを弾きながら超高速サンバステップです。スルドの兄ちゃんは観客からは全然見えないのに、DVDの映像を意識してか腰振りホーダ全開。
学生時代に飲食系のバイトをしていた時、「暇だからってボーとしてないで、そこらへんのスプーンとかフォークでも磨いてなさい。」とよく店長から注意された記憶があります。「自分の演奏じゃないところでは絶対にぼっとしてないで踊ること。それも腰はかなりのQuebradinhoで!」というのはJuramento da Harmoniaですね。

バックのコーラス隊の声もバイーア・パゴーヂの雰囲気がよくでていて、これまた最高!Axeのバックコーラスって結構大事だと思います。メインボーカルが歌ったことを繰り返すパターンがほとんだと思いますが、僕のなかではE o TchanとHarmoniaのバックで歌っている人達の声にはグッときます。理想はやさしく語りかけるお兄さん的な声。

あ!それからこのライブ版ではPintou Harmoniaの曲でイベッチがゲスト参加してます。他にはSandra de SaMattos Nascimentoという人も(すみません・・この2人知りません)。

くだらない妄想ですが、もし何か楽器ができて、今脱サラして何でも他の職業に就けるとしたら、Harmoniaのホーン隊に入りたいですね。まじめに。

小学校時代は新日プロの武藤敬司
中学はビリー・ジョエル

高校はマイケル・ジョーダン
大学時代はRed Hot Chili Peppersのベーシストのフリー。

人間の趣向ってときが経てば変わるもんです。


Os Sungas~今夜も海パンでどうぞ~

2005-12-30 | Axe(アシェー)

 

”行く年来る年”今年締めくくりはこの人達で決まり!

某ブラジル音楽通の方からのご協力により、Sungasにて今年最後の更新が叶いました。

2004年に発表されたOs Sungas初の作品。
Sungaとは海パンのという意味。海パンツ軍団!というAxeを奏でるものにふさわしい、わかりやすいネーミングですね。

アルバムジャケ、グループ名はかなりふざけてますが、音楽に取り組む姿勢は真剣です。「Ta Rolando Clima」、「Eu vim de Aleluia(通称ドミンゴ・ジマニュアー)」、「Quero ver bum bum tremer」、「Danca do Surfista」等などヒット曲満載です。Sungasの曲はまさに踊るためのAxe!ジャケのイメージ通りみんなでプライアに集ってSungasでBumBumをTremerしまくるのが、ブラジルでも日本でも夏の過ごした方の醍醐味です。

カバキーニョとパンデイロの音の自己主張が激しい真正パゴーヂ派生系Axe。
お気楽でがらがら声なボーカルとキャッチーなメロディーラインはここ数年ののダンスAxeシーンには欠かせない存在となりました。その証拠にSungasの曲にあわせたコレオグラフィアは非常に多くつくられているようです。ポルトセグーロで実際に修行を積んできた強者達のおかげで、「Ta Rolando Clima」などいくつかの振り付けを実際に体験したことがありますが、どれもとてもキャッチーで楽しい。また、振りがついていない曲でも、いくらでも適当に踊れてしまうほどSungasの曲は人をノリノリ状態にさせる不思議なパワーをもっています。他にはPsirico、Oz Bambaz、Kebradeiraなんかがまさに踊るためのAxeというよりは曲に自然に「踊らされてしまう」Axeだと言えます。

2006年も、この種のこてこて&パワーで押しまくるバンドがたくさんでてきてほしいものです。

Feliz ano novo!!!


Banda Cheiro de Amor

2005-12-23 | Axe(アシェー)


Cheiro de Amor(愛の香り)。

バンド名どおりメインボーカルだったCarla Visiの愛の香りぷんぷんなバンド。
今はボーカルが別の女性に変わってしまったようですが、Carlaは華奢で顔も可愛いのに、ハスキーで安定感のある声を出すところが気に入っています。

本アルバムには収録されていないのですが、一番最初にこの人達の曲を聞いたのはライブ版の「Ficar com Voce」という曲。まだブラジル音楽のことを全く知らないときに偶然ジャケ買いしてしまいました。それが僕にとって実質初めてのAxeとの遭遇です。すごくキャッチーでノリノリなリズムにわかりやすいポルトガル語の歌詞。このとき受けたインパクトがあまりに大きく、他のブラジル音楽を聞くときの自分にとってよいと思える曲の目安が「Ficar com voce」を超えるか超えないかになってしまいました。当時はブラジル音楽もAxeしかないと思ってた・・

それにしてもセンスないジャケ・・・もう少しましなの考えろよなあ。

この「Me Chama」という作品はスタジオ録音版ですので「Ficar com voce」程の盛り上がりは期待できませんが、「Danca da Sensual」、「E amor」、「To querendo namorar」、「Aviaozinho」、などCarla Visi時代のヒット曲のいくつかが収録されています。

Cheiro de AmorはBandaEva(Ivete)、BandaBeijo(Gil)と同様、カリスマボーカルが過去に所属しており、2000年代直前のほぼ同じ時期に、それぞれが一番勢いのある時期を謳歌していたという印象がありますね。僕としてはついこの3バンドをまとめて 考えてしまいます。すべて最初にBandってつくからとう単純な理由もあるんですけどね・・ちょっと古くさい感じがして最近はあまり聞かなくなってしまっていましたが、久しぶりに聞くとやっぱCarla Visiの声っていいよね~。


宴イベントに出演してきた。

2005-12-18 | Axe(アシェー)


ウキウキ金曜日に新宿歌舞伎町のはずれにあるMARZというイベントスペースで行われた~宴~というイベントに、Axeでゲスト出演させていただきました。

こんなイベント↓
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=hateberry

我々のホームグラウンドは六本木。と言いますか、いろいろなイベントにしても週末のクラブ遊びにしても断然六本木に集結!というパターンが多いなかで、今回のイベントの開催場所は新宿!加えてすべてのイベント参加者がAxeなんてまるで知らない、言わば完全アウェー状態。

そんななかでブラジルのサンバでもボサノバでもない得体のしれないダンス、Axeをどのように伝えるのか?正直に悩みました。オファーがあったのが先週の土曜日。悩んでる暇もありません。

今回は
1.Mexa amor ~E o Tchan~
2.Ai Papai ~Oz Bambaz~
という比較的勢いがあってぐいぐい押せる2曲で勝負を挑みました。

本当のことを言うと、本番30分前までMexa Amorは振り付けを全く習得してませんでした。
コックをしている相方てっちゃんの仕事が終わるのを待って、真夜中の12時半、忘年会が終わって終電も終わってしまい、朝まで過ごす飲み屋さんやカラオケ屋さんを探す人々の波を通り抜け、歌舞伎町の怪しいビルディングの隅っこでMexa Amorの振りの練習を開始します。
てつや大先生の予告どおり、振り付けが簡単だったのと事前にみっちりと曲を聞き込んでおいたのが功を奏し、すぐに振りをおぼえることができました。

今回は大きなミスもなくパフォーマンスをこなすことができました。おぼえたてだったのでキレすぎることもなく?比較的まともなパフォーマンスを披露できたのでは?

さて、気になるのは完全アウエー状態でのお客さんの反応です。
お情けであっても5人ほどのお客さんがステージの前方まできてくれて「今にも踊りだしそうな状態」になってくれたのは嬉しかったです。さらには会場の全体的な反応もよかったのではないででしょうか。そんなに大コケすることは予想していませんでしたのでまずまずのインパクトを残せたと思います。

これが、ブラジルフリークの人達ばかりが終結する純粋なAxeイベントだったら盛り上げるのは簡単な話です。ごく普通のクラブイベントで大盛り上がり状態にするのはなかなか至難の技です。

もし次回も出演させていただけるのなら、ワークショップ的なものを多少でもやると普段Axeに馴染みのない人達にも、このブラジルの滑稽なダンスをもっと体で感じてもらえるのではないかと思いました。

このイベントでは僕たちのAxe以外にも、下北沢風の3ピースバンドやジャパニーズレゲエのパフォーマンスなど実に多彩な顔ぶれが揃い、そんななかでAxeをすることができたのは非常に貴重な体験でした。

それにしても12月の夜の新宿の賑わいってすごいよね。
お酒が全く飲めない人間からしてみたらあんな風に陽気になれるサラリーマンが羨ましい・・
と思った師走のひと時でもありました。

 


Unskarai(うんすからい~!)

2005-12-11 | Axe(アシェー)


Unskarai(うんすからい~!)というバンドから「Pescaria」という言葉を連想できたなら、あなたは相当なAxeマイスター?
そう、彼らのバンド名はUnskarai!!!!

「Pescaria」はUnskaraiの唯一のヒット曲。Axe Bandシリーズの第1作目に収録されていますが、それ以外では同じようなAxeヒット曲集外に、正規の単体CDはみたことがありません。

Unskaraiとはどのような意味なのか?わかりません・・ポルゴの辞書でも調べてもUから始まる単語は7ページしかありません。う~~ん、マニアック!カンドンブレ絡みの宗教用語、というのが僕の予想ですが、だったら辞書に載ってますよね・・
いろいろな意味で謎多きバンドです。

彼らが世に送り出した「Pescaria」という迷曲は日本語で「釣り」という意味。

今は網で魚とるんじゃなくて、最先端の自動巻上げ式のリール使わなあかんでしょう♪
そう一本釣りの時代でしょう♪
一本釣りで意中の娘を釣っちゃえ♪

Axeにありがちな短絡的な例え話と歌詞ですが、音楽としてはサンバ・ヘギテイストが心地よいノリノリの曲に仕上がっています。振り付けも一部の人達の間で(ほんの一部)日本でも流行り、小さなブームをつくりました

そういえば、今週末久しぶりに六本木の踊り場に行ってきました。
今年ブラジルで流行った曲を中心にAxeががんがんにかかり、それにあわせて踊りまくるお客さんの姿をみて、「う~ん、2005年も結構いろいろと楽しい曲と振り付けが生まれたもんだ。来年はどんなのがくるのかな?」と一人で感慨にふけっていたところ、ふと僕の頭の中に「Pescaria」が流れ始めたのでした。そういえば、昔(といってもほんの3年ほど前の話)は毎週のように「Pescaria」がかかり、みんなでぺスカールしてたな(この場合、ナンパしていたという意味ではありません)。今流行の振り付けと違い、うまさやはやさは必要ありませんが、クラブなどでみんなが一体となれるいい曲でした。

時代の移り変わりとともに、新しい曲、振り付けが生まれるペースはますますハイスピードになっています。それはそれでAxe人間としてはうれしいものです。しかし旧きを知るという意味で、昔流行ったんだけどもはや記憶の中から消え去りそうな曲と振り付けを、唐突に聞いてみる、もしくは踊ってみるっていうのもたまにはいいよね。


Companhia do Pagode(コンパニーア・ド・ばかパゴーヂ)

2005-12-04 | Axe(アシェー)


Companhia do Pagode(パゴーヂを奏でる集団)というグループ名に騙されてはいけません。
誤解を生まないための彼らにふさわしいグループ名は「Companhia do バカPagode」です。

つまり彼らの音楽はPagodeではなくAxeなのです。

Companhia do Pagodeというグループ名とその音楽性のギャップを知ることは、現代ブラジル音楽においてPagodeとAxeをどこで線引きすべきか?という疑問にたいする答えのひとつになると言えます。

基本となるリズム、メロディーラインはPagodeですが、そこに加えられるトランペットなどの余計な音、そして何より歌詞とフィーリングによって、完全におバカ極楽系Pagode=Axeへと進化していったのです。

Axeは3つの形体に分類できると思います。

1.サンバヘギ、アフロ、バイーア色濃きものたち(Olodum、Timbalada、マルガレッチなど)
  ↑わたしはこれが今ひとつ苦手であります。
2.トリオ・エレトリコ系(Asa de Aguia、Chiclete com Bananaなど)
3.パゴーヂ派生系(Harmonia、Terraなど)

Companhiaはまさしく3の代表選手であり、僕が個人的に最も好きなスタイルのAxeを聞かせてくれる野郎どもです。

本作は97年にどこかのライブを録音したAo Vivo(ライブ版)です。
観客の声が程よく入っていて、それが盛り上がりをあおっておりGood!

ボーカルの声がお気楽Pagode=Axeバンドにありがちな、どこか気が抜けているおとぼけ声なのもさらにGood!Axeの歌詞では(特に3.パゴード派生系Axeでは)シリアスな恋愛ものや、人生応援歌的なものや、叙情詩的な要素は皆無であるため、「君の人生うすっぺらいだろう・・」という感情をあおるのに都合のよい、すっとこどっこいな声が効果的なのです。

「Sanduiche」、「Bicicletinha」、「Psiu-Psiu」、「Na Boquinha da garrafa」等の往年のヒット曲の数々はもちろん収録されています。さらにTerra Sambaの「Ta tirando onda」や「Terra Samba Faz Bem」などを勝手に歌っているのも素晴らしい。

ところでこのアルバムには7曲目に「Cocoroco」(ポルトガル語でコケコッコー)という曲が収録されていますが、この歌のバカバカしさは銀河系。

歌詞
Tem Tres Coisas nesse mundo
Que eu nao posso acreditar
E e um Trem correr na linha
E o Vapor correr no mar
A galinha bebeu agua comeu
milho e mijar Cocoroco
Cocoroco Don Don


この世の中には3つの信じられないことがある♪
電車が線路を走ること。♪
汽船が海を走ること。♪
ニワトリ(この場合は比喩表現で気立ての悪い女か?)♪
が水を飲んで、トウモロコシを食べてトイレに行くこと!♪
コケコッコー!!ドンドン!

Companhia・・きみたちアホだろう。


E o tchanのダンサー、最終選考へ!

2005-11-30 | Axe(アシェー)


E o tchanのダンサーの世代交代にともなう、Morena(モレーナ)ダンサーの選考が難航中です。

Loiraはすでに新ダンサーが決定したようですが、Morenaの選考は現在最終段階です。

E o tchanのMorenaといえばScheila Carvalho(写真)ですね。
LoiraのほうのScheilaとともに90年代後半からのアシェダンスブームをひっぱてきた大功労者です。そのダンスは実にパワフル&持久力も抜群。サルバドールのカルナバルに出演している映像をみたことがあるのですが、長時間ひたすら踊り続けるその姿はEspirito Axe!
そのシェイラ様がついに8年間のエオチャンでの活動に終止符をうちます。ボーカルも2人とも変わり、ダンサーもジャカレー以外すべて一新されてしまい、
「あ~これでひとつの時代が終わってしまったな・・」と感慨にふけっていたころろGood newsが!!!

どうやらあの超陽気なカリスマチコ・ボーカルのBeto Jamaicaさんがエオチャンに戻ってくる模様!このままいくとエオチャンが本当に衰退してしまうのではないか、ということを危惧しての復帰でしょうか?でもジャマイカくんは悩みがないのが芸風だからな。そんなことは考えてないと信じよう・・

さて気になるNewモレーナの選考ですが、現在2名に絞られているようです。
AlineとJulianeという2人。近々ブラジルのテレビで公開選考が行われるようですが、エオチャンのホームページ上からも投票することができるようです。実に素晴らしいシステムですね。

http://www2.uol.com.br/eotchan/concurso_morena_eliminatorias.htm


←Loiraはすでに交代しています。Silmaraという人らしい。

新ダンサーが誰になったとしても、新しいE o tchanがまた世界中に平和をもたらしてくれることを期待しましょう!


おりゃ~Kebradeiraああ!!!

2005-11-24 | Axe(アシェー)

 

動くKebradeiraが見たい!

と思い続けることはや5年・・

このまま彼らは消え去ってしまうのでしょうか?

まいふぇいばれっとAxe!!!!!

カポカポパーカッションにカバキーニョ。アホっぽい声。ブラジル音楽の原点を感じさせる軽快なサウンドは絶対にもっと注目されるべし!

アルバムジャケもアシェとしてかなり洗練されており、完成度が高いです。ジャケだけで考えても、すべてのブラジル音楽の中でもっとも美しい画のひとつと言っても言いすぎでないくらいです。

メンバーの名前も全然知らないし、最近ではかなりマイナーな存在になりつつありますが、前作Segure-gureはまさしくアシェのなかのアシェ!これぞアシェ!(しつこい?)

今作Sem Pararでも
1曲目De Bandaからとばしまくりのまくりまくりのまくりおっとミサイル。

Vai Comecar! PA PA PA PAPARA!×4
(はじまるよ! ぱぱぱぱぱぱ!)

De Banda De Banda De Banda De Banda
(バンダから、バンダから、バンダから、バンダから)

Jogando Jogando Os Bracos Pro ar
(手を上に上げ上げてえ~~~~)

Na Palma Na Palma Na Palma Na Palma
(はくしゅはくしゅはくしゅはくしゅ!!)

Delicia Delicia te ver balancar!
(腰くねくね最高う~~~←かなり意訳)

なんのこっちゃ・・

ほとんどこれの繰り返しでまるで中味なき、不毛な歌詞で、ノリノリなのだけが取り柄の歌。ちょっと前まではアカラジェでも頻繁にかかっていましたが、Kebradeiraの衰退とともに聴かなくなってしまいましたね。

今の世の中、時代の流れがはやすぎて、割とよいものがすぐに陳腐化してまう傾向にあります。アシェのモーダのなかでもそのような現象が巻き起こっっちゃってるんでしょうか?しかし、確かに流行の移り変わりははやいですが、Vem meu amor(Banda Eva)Araketu Bom demaisといった懐メロアシェがリバイバル現象をおこしているという事実があります。「人の心に訴える曲は生き残れる、アシェの永遠のスタンダードになれる」という真実を物語っています。

Kebradeiraというグループ名はQuebradeira(腰ががくがくになるまで振りまくる、踊りまくること)というポルトガル語が語源です。
アシェ用語の基本中の基本。
今でもSegure-gureだけはアカラジェの店員さんの粋な計らいによって、かろうじて生き残っています。

今週末あたりSegure-gureでQuebrarしたい気分です