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Swing de Rua~AXE、Pagode Baianoこそがブラジル音楽だ!・・か?~

ブラジル音楽の主流?AXE的なものについて。パゴーヂ、セルタネージョ、ファンキも!それとたまに関係のないネタも。

Da Capelinha~Harmonia do Samba~

2008-02-03 | Axe(アシェー)



アルモニア史上通算6枚目となったライブバージョン。
彼らの原点である、サルバドールのCapelinhaで行われた
腰振りXanddyの熱狂が伝わってきます。

すでに4年前のリリースとなりますが、この
「Da Capelinha para o Mundo」のなかから
ランバエアロビカ界で存在感を示したナンバーは
・Vem sambar/Pagode Safado/De descer
・Pegando fogo
・O que e que essa nega quer(ルイス・カルダス)
と非常に秀作。
本作は、アルモニア史上上位3番以内にはいる作品だと
思います。

それでもアルモニアのすべてのアルバムのなかでも
なぜか少し地味なイメージがあるのは、はずれ曲がなく、
粒ぞろいすぎるから?

ファーストトラックのVem Sambarから9.Mentirosaあたり
までは怒涛のアルモニア節、彼らの真骨頂である
超ハイテンションパゴーヂ・バイアーノでまとまっています。

歴史に残る名曲として誰もがあげるのはPegando Fogoぐらい
なのかもしれませんが、それで済ましてしまってはもったい!

他の O pau comeu(イントロのカバコが最高!)、
Minha Preta、Bicho de Goiaba、Banho de Sacode、
Swimg ca entre nos、Mentirosa・・・全部!・・・、
すべての曲のクオリティーの高さは絶対に見逃すことができ
ません。
Mentirosaの♪ドゥ~パラパラ・・というアホシャウトにグッ!くる
あなたは完璧なブラジル音楽通!

加えてお決まりのゲスト出演部門では、
ルイス・カルダス、カエターノ・ヴェローゾ、タタウとの共演もあり。

日本でカエターノ・ヴェーロゾといえば、ブラジル音楽通の方々
からMPBの代表選手みたいな扱いを受けており、尊敬の眼差し
の対象ですが、ブラジルではこんなアホバンドとも共演するとっても
大衆的な方なのだという部分は見逃せません。

・・ということは、日本のカエターノファン、の特にレコードコレクター並み
カエターノ信者の方は、このとことんお気楽なAXECDも見逃すわけには
いかないことになります!はい。

1.Vem Sambar/Pagode Safado/De descer
2.Pegando fogo
3.O pau comeu
4.Minha preta
5.Bicho de goiaba
6.Banho de Sacode
7.Swing, ca entre nos
8.O que e que essa nega quer(ルイス・カルダス本人と共演)
9.Mentirosa
10.Jura de amor
11.Tchui-Tchui
12.Quexabeira(com カエターノ・ヴェローゾ)
13.Conselho de mae(com タタウ)
14.Melo de escolinha(Patrulha do Sambaのカバー)


Fantasmao ~Pagode Baianoで出世払いでよろしく!~

2008-01-14 | Axe(アシェー)

Fantasmão

Fantasmão quebrando todas as barreiras do preconceito!
(ファンタスマオンが偏見の壁をぶっ壊す!)

彼らの「Eu sou negao」という楽曲の冒頭のこのフレーズが、
Fantasmaoというバンドのキャラクターを決定付けている
といえます。

FantasmaoはVo.に元ParangoleのEddyeを擁する、
パゴーヂ・バイアーノ(つまりはAXE)なのですが、
そのキャッチコピー、演奏スタイル、音楽性とも他の
バイーアのおバカバンドとは一線を画しています。

Tシャツに、ジーンズや短パンが定番スタイルの
パゴーヂ・バイアーノ軍団。
しかしFantasmaoのペンキ屋さんの作業着を改良して、
民族衣装っぽく施したようなその衣装は、Parangoleと
同じように、ステージではメンバー全員が必ず着用し、
カジュアルな雰囲気を排しています。

このスタイルで繰り広げるFantasmaoの音楽が他の
バイーアのパゴーヂと決定的に違うところ、それは
詞に社会たいするメッセージや、体制批判が含まれ
ているところです。

Psiricoのサイレン音や拡声器よろしく、曲中に頻繁に
登場するバンドのアイデンティティーとも言えるフレーズ
「Fanatasmao nagao、sou do Gueto」
自分たちの肌の色とファヴェーラ出身であることを念頭に
おいたうえで、

「Eu sou negao」という曲中では
<一部抜粋>

Eu sou negão, eu sou do ghetto
(ボクは褐色系でゲットー出)
E você quem é?
(きみは?)
Fantasmão quebrando todas as barreiras do preconceito!
(ファンタスマオンが偏見の壁をぶっ壊す!)
Você que pensa: Que negro correndo é ladrão!?
(走ってる黒人はみんな泥棒だと思う?)
Tem branco de gravata roubando de montão.
(ネクタイしてる白人の盗人だっている)
Eu vim de lá, de lá eu vim
Não foi tão fácil chegar aqui
(ボクはあのファヴェーラからきた。ここにたどり着くまでは楽じゃない)
Esse microfone é meu armamento
(このマイクがボクの唯一の武器)
 
他のケツ振ってるだけのパゴーヂ・バイアーノバンドが発することは
まずあえ得ないようなフレーズで、Fantasmaoの存在意義を聴くもの
に植えつけます。
ボクとしては、歌詞に何も深い意味のないバカパゴーヂが一番
好きなんですけどね。

音も、お気楽なカバコやパンデイロの軽快なノリを排し、
代わりに幅を利かせているのがエレキギターの唸るような
旋律とキーボード。

ときに、ギターのウェイヴィーグレイヴィーなグルーヴ感と
ソウルフルなイントロは意外性ありすぎ。
ロックのような重厚なギターの押しと、これから戦争でも
始まるかのようなネガティブなサウンドは、AXEとは思えないほど。

上述のEu sou negaoは彼らのこの手のスタイルの
代表的な楽曲で、最初は「何これ?」と思ってしまいまし
たが、聴いているうちのその意外性とアンダーグランド的
なキャラクターに引きこまれました。
他には「Black Power」という曲も同じような趣向であるといえます。

全体的にローテンションなAXEであり、あまり踊るための
ネタとしては向かないような気もします。
それでも、Fantasmaoの楽曲割合は
「体制批判的な曲4:お気楽パゴーヂ6」ですので、
親しみにくいことはありません。

メッセージ性のある音楽にこだわるだけではなく、
パゴーヂ・バイアーノ特有のフェスタだの腰ふるだの
女の子大好き!的な曲も盛りだくさん。
そういう意味でのおすすめは「Fera Ferido」。

もちろんOz BambazやPagod'artなど他人の曲も
どんどん歌います。



1.A gente broca
2.Balanca ae
3.Black power
4.Dele nele
5.Dedinho
6.E massa
7.Eu sou negao
8.Fantasmao
9.Fera ferido
10.Fica fica
11.Maracatu
12.Queta com moda
13.Saci
14.Solta o som
15.Ta gostoso
16.Teve Q ser assim
17.Vem mamae


史上最強バンドKebradeira!

2008-01-04 | Axe(アシェー)

新年明けましておめでとうございます。

お正月は子供とたわむれながらの完全なる
寝正月となってしまいましたが、リラックスしまくり
のまくりまくりで、よい息抜きになりました。

しかし!お正月のテレビ番組の質は年々下がってきているような
気がして、もうお笑いもあまり見る気がしません。
NHKやBSばかりみていましたが、なぜか出川哲朗のでてる
番組だけは、いつのまにか食い入るようにみてしまいました。

出川のリアクション芸は、改めて神の域に達していることを
実感しました。

無芸で言葉足らずのように見せかけておいて、実はものすごく
計算されているのが"芸人"出川だと思います。

あのリアクションとお約束具合は天才にしかできない。

世間的にあれだけ嫌われキャラを演じながらも、長きにわたり
テレビに出続けられるのは実力がある証拠であるし、共演者や
テレビ局の人からも愛されているということでしょう。

一発屋芸人が毎年消えていくなか、出川の存在はますます
輝いていくと思うね。

ここは出川哲朗ファンクラブのブログじゃねっつの!

02年リリースと少し古めですが、
僕はこのKebradeiraの「Detona Ao Vivo」を宝物のように大切にしています。

デビュー作でのSegure gure(Ceceu Munizによるびっくりするぐらいかっこいい曲)、
Embola do Samba、Empinadinhoや
01年リリースのDe banda、Mexa lomba lomba、Matela
などをライブでまとめた彼らの集大成的な作品です。

録音状態は少し悪いですが、AXEとは何かを知るためには
必ず聴いておきたい1枚。

AXE好きブラジル人や、ランバエアロビカ通の人達のブログを見ると、
好きなアーティストとして高確率で紹介されているのが
彼ら、Kebradeiraです。

僕はKebradeiraを知らずしてブラジル音楽は語れないと考えています。
恐らくこの持論はどこの世界にいっても通用しないでしょう。

でも、そう言い切れることに恥はありません。
彼らのAXEとしての曲のセンス、パゴーヂ・バイアーノとしてのスピリット
ランバエアロビカのネタとしてのノリのよさ、ブラジル音楽としての勢いの
凄まじさは、他のすべてを凌駕しています。

このアルバムを最後に恐らく解散してしまったか、目立った活動を
していませんが、バイーア音楽シーンに突如として現れ、怒涛のごとく
3枚のアルバムをリリースし、台風のようにあっという間に去っていった
Kebradeiraは、決して一発屋ではなく、わずかの期間でKebradeiraとは
何か?パゴーヂ・バイーアのとは何か?を世界に根付かせた究極のバンドです。


1.De Banda
  奇跡の傑作。Vai Comecar、E、PA、PA、PA、PAのフレーズ
 だけで人を納得させてしまう、脅威の説得力と歌詞の単語の少なさ!
2.Embola do Samba
  AXEDJの方々、ぜひこの曲を「AXEイベントこれから始まるんだい!」
  という雰囲気を作り出したいときにご利用ください。
 絶対にテンションあがるはず。
3.Domingao do Guest
4.Matela
 これもKebradeiraの代名詞的なナンバー。   
5.Moleque Travesso
6.Detona
 このライブのタイトルにもなっている彼らにとって
 思い入れの深い、軽快なノリ。ま、どれも軽快なんだけど・・
7.Mexa a lomba lomba
 AXE BLONDなどもカバー済。業界で使い回されている
 奥の深い名曲。このライブ盤では作者であるCeceu Muniz
 が友情出演。
8.Kebradeiras pura
9.Swing kebradeira
 Kebradeiraにしては珍しく切なさをあおります。
 2と同様、ブラジル系のイベントの小休止DJタイムに
 おすすめです。個人的には非常に好きな曲。
10.Topo do mundo
11.Segure gure by Ceceu Muniz
 すべてのジャンルをまたいで、ブラジル音楽史上、5本の指に
 おさまる、彼らの最高のヒット曲。
 こんなものすごい曲があっていいのでしょうか。
 ブラジル音楽界の宝です。 
 Ceceu Munizは天才です。
  07年12月までにリリースされたすべてのブラジル音楽のなかで
 ナンバー1楽曲!はSegure gureです。
  ぜひ音質のよい99年リリースのデビューバージョンをおすすめします。

 画像が古くて、あからさまな口パクでノリも古く、いまいちですが・・
 こんな感じのならありました・・本当はもっとかっこいい!
 

 
http://br.youtube.com/watch?v=QdzqiauvzMs&feature=related
12.Vem dancar
13.Empinadinho
14.Pare com for
15.Swingue do bicho
16.Sem parar
 Kebradeira史上最も地味なヒット曲。ちょっと垢抜けない感じがGood!


Cheiro de Amor とは。

2007-12-22 | Axe(アシェー)



デロンギのオイルヒーターを買った。

ガスファンヒーターのように暖かい風が直接でてくる
ような暖房器具は、部屋の空気がこもるし、なぜかすぐ
に頭が痛くなってしまい、少し苦手。

体はでかいくせに、よく風邪ひき、以外とデリケートな
自分に嫌気がしますが、仕方がありません。

そういえば、昔2年間暮らした大学の学生寮は築35年以上
と古かったのですが、そこの各部屋にもオイルヒーターが
取り付けられていました。

見かけも西洋風の建物とうまくマッチしていて、冬はほんのり
暖かくて部屋が「寒い」と感じたことは一度もありませんでした。

部屋全体がほんのりと暖かくなるオイルヒーターは、空気も汚さず
おすすめです。
電気代はわりとかかるみたいだけどね。
光熱費をあまり気にしない、大雑把な性格の自分としてはどうでも
いいですが・・・

ここは電器屋のブログじゃねっつ~の。

Cheiro de Amorは87年結成。
自分がAXEにのめりこんでしまう前は彼女達のような
ポップなAXEを好んで聴いていました。
特に
Carla Visi がVoだった頃の「Ficar com Voce」は、耳が嫌がる
ほど何度もリピート再生していました。
僕がまだ大学生の頃の懐かしいお話です。

初期はのVoは
Márcia Freire
その後
Carla Visiに交代。全盛期を迎える。
ソロ活動をしていた
Márcia Freireがまた復帰。低迷する。
オーディションにより、赤毛がトレードマークだった
Alyne Rosaに交代。
現在Alyne王朝を築き、Chieroブランドをより高めつつ、Carla時代
のような勢いを取り戻そうと必死なようなです。

だけど、もうこの手のポップス系はちょっと飽きがきてしまったな。
曲のひとつひとつのクオリティーは高いのかもしれないし、
歌もうまいし、全体的によくまとまっています。

しかし、ジャンル名とは言い難いAXEという分類のなかで、バイーア発祥
という点と、チンバウやスルドなどのブラジルっぽく、バイーアっぽい
楽器が活躍しているということ以外は、AXEとしてのCheiroの価値って何?
と思ってします。
AXEとしてではなく、単なるポッピとしてなら、いてもいいバンドだと思います。

・・ってそんなごちゃごちゃ屁理屈言う必要はないのですが、AXEのこととなる
とついむきになって考えてしまいます。

1 É O OURO
2 LERO LERO
3 AMASSADINHO
4 CARAS E BOCAS
5 O SEU ADEUS
6 CANTO AO PESCADOR
7 VAI SACUDIR, VAI ABALAR
8 TÃO SEU
9 QUIXABEIRA
10 OLHA EU AÍ
11 CHEGOU PRA FICAR
12 NOSSA GENTE (Avisa lá)
13 ROSA
14 CANTO DO RIO
15 AUÊ
16 BYE BYE
17 CINEMA MUDO
18 PELADOS EM SANTOS
19 ADRENALINA
20 FICAR COM VOCÊ


単なるケツ振りダンスじゃないよ。

2007-11-30 | Axe(アシェー)

今さらE o Tchanですか?
とは思いますが、ここは避けられない道です。
E o tchanアルバムをすべて載せきるまでは・・

AXEのダンスほど老若男女楽しめるものって
他にあるでしょうか?

幼稚園児がお遊戯感覚で踊ってよし。
大の大人がおふざけで舞っても様になるし、
筋骨隆々のむさくるしい男たちが必死の形相で
腰をふっても、これまたかっこいい?

世代を超えて楽しめるものってそんなに
あるもんじゃありません。

特にこのE oTchanの愛されようときたら・・・

ここ最近まで世間を賑わせていたのは
「エロかわいい」という重みのない造語。

E o Tchanが目指すところは、それを超える「エロあほ」。
セクシーだが、それ超えるあほさ加減があるからこそ、
すべての世代に愛されるわけです。

彼らのダンスは決してかっこよくわありませんが、魂があります。
引き続きポルト・セグーロを中心に隆盛を誇っている
ランバエアロビカのすべての根底にあるのは、初期~中期
のE o Tchanのダンスです。

彼らの振り付けに細かさはありません、イントロや間奏部分では
振りが決まっておらず、ひたすら腰を振る、サンバステップを
しまくる!という場面が多いのが特徴。
それでも動作のひとつひとつを行う際、必ず筋肉が相当な硬直状態
にあり(言い換えればちょっと力入りすぎ)、まさに魂の叫びを呼び起
こしてるといえます。
特にSheila Carvalho(ジャケ写右)、元ダンサーのSheila Mello
そして新加入のSilmara Miranda(ジャケ写左)はその代表格でした。

でも03年リリースの「Ligado em 220V」。
偉そうですが、個人的な感想としてはこれは駄作です。
話題性と期待はあったと思います。

・新ロイラダンサーのSilmaraとVo.のトニー・サレス(元Cafune)
 が加入してから、初の作品であるという点。

・この後、トニー・サレスとモレーナダンサーのSheilla Carvalho
 が結婚。つい先日子供が生まれました。おめでとう!
 でも名前はブライアン!なめんな!

・なぜか当時勢いのあった新参者Os Sungasのアルバムとの2枚組!
  という、常識を打ち破るリリース形態。

でもこれらの話題づくりのためだけのアルバムでした。
新Vo.のトニーやヘナチーニョの声を聴いていると、
まるで何の変哲もない平坦な道を歩かされいるよう・・
彼らがE o Tchanを背負うのは重荷すぎました。

「Tomada」、「Mexa Amor」はある程度ヒットしましたが、それ以外は
この頃のE o Tchanで顕著になった、ピコピコ電子音を多様しすぎ
の感があります。
これがトニーの声とマッチした結果、音に全く重みがありません。

Pagode Baianoの新しい楽曲を聴くと、大抵リアルタイムで出会う
未知との遭遇に心臓の鼓動がはやくなってしまうものですが、
この作品にはそれがありません。

E o Tchan=Beto Jamaicsだったんだなあ・・
とつくづく思い知らされるものがあります。

この後トニーは脱退し、「Raghatoni」というバンドを形成。
Sheilaは妊娠→ひとまず引退。
SilmaraはNata do Tchanに参加。
ヘナチーニョとジャカレーは迷走・・・?

といった具合で、事実上E o tchanは空中分解しましたが、
バンド自体が完全になくなったわけではありません。

なにやら水面下で期待を持たせる動きが行われている模様・・
まだまだE o Tchan伝説を過去のものとして葬り去るにははや過ぎる
ようです。

01 Tomada
02 Mexa Amor
03 Cheia de Manias ( Tô Azoado )
04 Parece um Furação ( Rebola )
05 Alabumbunê
06 I Love You
07 Tempo Bom
08 Baixo Desafinado
09 Rebata
10 É pra Sacudir ( Swingueira )
11 Oba
12 Madeira
13 Trombone


AXEの理想郷~Kortezia~

2007-10-07 | Axe(アシェー)


そのバンドの名は・・・ちょっと前まではCortesia do SambaだったのがKortesiaになったりKorteziaだったり・・・
どちらで検索してもヒットするところがブラジルっぽい。

でも最近ではKorteziaで落ち着いたようです。

もともとポルトガル語ではKで始まる単語なんてないわけで、Cortesia(親切心、やさしいサンバ、つまりサンバがもたらす効能をわかり易く表現してみました的バンド)do Samba。Cを勝手にKに変えてしまい、さらにsもzにしてしまう自由奔放さはパゴーヂ・バイアーノ野郎の性でしょうか?

・Ja era(もう××しちゃったよ~♪)
04年にはこの曲でブレイクの兆しでした。明るいアホエロを振りまいたポップな パゴーヂは、かわいい振り付けとともに僕は好きでした。

・ODE
 カンドンブレめいた、なにやら意味深な曲。 これも05年の彼らの新境地でしょう。

・Vou meter(ひたすら××したい~~!♪)
 ここまでくると、多少の刺激物には免疫がある僕でも AXEの未来が心配となってしまうような、日本人にとっては 下ネタでしかないアホ曲。

そんなこんなで今ひとつ中堅の域を抜けられないでいた彼らですが、最近はどうでしょう?

ブラジル人ですらその存在を知る人のほうが少ない、相変わらずのマイナーっぷりですが、ぼくはここ数年の彼らのスタイル、大好きです。

そしてもしかしたら、このライブ映像はボクが考える理想の姿でありパゴーヂ・バイアーノ(AXE)の理想郷かもしれません。


http://jp.youtube.com/watch?v=PCTyScirWTU&mode=related&search=axe

リュックを背負った意味のないバックダンサー4人と意味のないコーラス2人。このバンドは少なくとも6人分の無駄を省いて、その分ギャラをより多く配当できる!なんて考えてはいけません。特にアホAXEは。

この意味のない存在こそが、AXEが死なない理由そのものなのです。しかも本来であれば「キモイ」はずの男だらけのケツふりも、あそこまで豪快にやられると、もはや一緒に踊りたい!としか思えません。

腰ふりと振り付けにここまでストイックに取り組むAXEバンドは、最近では非常に珍しく貴重な存在です(ボーカルの一人は元Kebradeiraのダンサーのような気も・・)。
しかもセクシー女の子ダンサーではなく、むさくるしい野郎ばかりなのもの
好感がもてます。

ドスを効かせるためには欠かせないホーン隊と、うるさいパーカッションのバランスも素晴らしく、さらに適度に下手くそな歌が盛り上がりを煽っています。

この超ハイテンション「Vamos ve se da」だけではなく、なんとシンディー・ローパーの
Girls Just Want to Have Funをパゴーヂ風にカバーした「Nao me Deixa」で洋楽にチャレンジ。ホマンチコ路線の「Toma Madelhada」など、目の付けどころもよく、
かなり持ちネタは豊富なのですが、とにかく知名度が低すぎます。

今後間違いなく来日はありえないKorteziaですが、とにかく解散しないでね。
個人的には一押しのバンドです!


2周年~2代目Pagod'art~

2007-09-24 | Axe(アシェー)


はやいもので、この日記も始めてから今日でちょうど2年になります。

始めた当初はAXE以外はテーマとして書かない、ごくごく私的なものにしよう、と思っていましたが、人の日記をみていると、ついAXE以外のことも書いてしまいます。

AXE以外のことをどんどん書いたほうが、いろんな人が読んでくれるということは理解していますが、これからはよりAXE~!を重点的に記載させていただく所存でございます。

どんどん読む人減っていくのが目にみえていますが・・

2005年9月24日はPagod'artのファーストアルバムからこのブログがテイクオフしましたので、2周年のこのよき日もPagod'art。フラヴーニョになってからのセカンドアルバムをエントリーしたいと思います。

初代VoのXellaが去ってから、位置づけとしては2代目としていますが、実質的には他のメンバーもおそらく総入れ替え。名前はPagod'artを名乗っていますが、初代とは全くの別物バンドだと思ったほうがいいでしょう。

Pagod'artカンパニーによるハロープロジェクト・モーニング娘手法の準用だと申し上げても過言ではありません。

Pagoa'artなんて名乗ってますが、Fundo de Quintalのような正統派Pagodeを愛する人達からは軽蔑の眼差しを受けてしまうほどの、初代からドロドロ激ドロの男くさく、むさくるしいアホパゴーヂ・バイアーノを身上とするバンドです。

2代目になってそのアホ度はさらにパワーアップ。さらにこのアルバム名「Carandiru(刑務所の名前)」や、代名詞でもあるCarreta(暴走トレーラー。以後このCarretaは様々な曲の題名として使われます。Quando a carreta passa、Arrastao da carreta等・・・)が象徴するように、新Vo.であるフラビーニョの色を前面にだし、
やんちゃ度もUPしました。

でも決して暴力的なわけではなく、暴力的になりそうな部分を、そのアホさ加減でカバーし、女子の黄色い声援を浴びるようなバランス感覚に優れたバンドに成長しました。

曲としてはSe voce quer tomeやTama-lhe-ficaあたりは非常に秀作ですが、その他メドレーで32連発。その中でもExperimenta、Karandiru、Na Baxaria、Menina me faz um cafuneなど、注目すべきヒット曲はちょくちょくでてきますが、あとはむやみに連発しすぎ感もある怒涛のノンストップメドレーが主体。ここまでくるとアホというよりはアホらしくなってします。でも、これは褒めているのであって、僕はPagod'art大好きです。

このころからパンデイロ兼ボーカルのJacksonが曲の合間に叫ぶ「Isso e Pagodart~~~~~!!!!」が定番シャウトになりつつあり、今はすっかり定着しました。

最近は07年新作Ao vivoもリリース。・Empurrão・Mexa Caralho・Ovo de avestrus 2・A soma dos muito doidos・Sacode・Tá bom・Caldeira・Filho de Deus・Namorar depois da uma・Já se foi deuがバイーアで大ヒット???

新たにバンドのロゴも作成し、パゴーヂ・バイアーノバンドとしてはメジャー街道を突っ走る出世頭になりました。


1.Se voce quer tome!
2.Karandiru
3.Miudinho
4.Dinheiro na mao,Calinho na mao, Voce pediu,Tremedinha, Cade as gostosas
  Fiel a putaria
5.Experimenta, Cerveja
6.Venha va,va,va
7.Sacanagem-Patifaria, Fruta, Dedo
  
Oz Bambazの同名曲"Sacanagem Patifaria”とは関係ないようです。
8.Tome-lhe-fica
9.Vem negona,Segura ai, Pegue aqui, Selicone, Calcinha, Chupeta, Sacana
10.Menina me faz um cafune
11.Balanco o bum, Rodadinha, Baixo Safado, Quebra no Samba
12.Na Baixaria, A casa vai cair


Rodo da Bahia ~個性派現る~

2007-09-15 | Axe(アシェー)



世界陸上に感化され、最近再び走り始めました。

特に男子10,000M、5,000Mあたりの長距離
トラックレースは見ていて面白い。
エチオピアの選手の、人間技とは思えないラストスパート
は、ビデオに録画して何度も見てしまうほど。

世間ではビリーズブートキャンプやターボジャムなどが
大流行ですが、やはり30分ぐらいランニングしたほうが
汗の量は圧倒的に多いです。
ダイエットしたいのであれば、効率的な有酸素運動という観点で、
ビリーのほうがよいのかもしれないけど。

持久力という意味ではこの
Rodo da Bahiaというバンドもかなりの実力の持ち主です。

Rodo da Bahiaは99年結成で、中心メンバーは
ボーカル:Kinho、カバコ:Alex、スルド:Branco。

まだまだ中堅で地味な存在。
地元バイーアやセルジッピ州あたりでの活動が
中心のようですが、コアなパゴーヂ・バイアーノファンや
ランバエアロビカ好きには熱狂的に支持され、一応
ファンクラブめいたものまであります。

Alexのカバコとパーカッション軍団が前面にでた編成で、
演奏はかなり荒くて適当な印象を受けますが、それが
かえってAXEテイストを倍増させていいてGOOD!

バンドの特徴といえば、なんといってもボーカルの
Kinhoが車椅子でがんばっていること。

いつ頃からなのかわかりませんが、彼は下半身に
障害があるようです。

しかし、そんなハンディキャップなんぞ忘れさせる
ほどの野太い声が特徴の歌唱力と、抜群のリズム感で
観客をのせていきます。
歌っているときも常に足は小刻みなサンバステップを
踏み続け・・

 

 ライブもノリにのってくると彼の十八番である
車椅子の上でQuebra(腰ふりふり)が炸裂!



こんなことを繰り返しながらの怒涛のノンストップ
が2時間近く。
エチオピアの選手もびっくりです。

まだまだヒット曲も少なく
Psirico、Pagod'art、E o Tchan、Harmonia
Os Sungas、Iveteあたりのカバー曲を中心の演奏が多いようです。

しかし、06年は
1.Buzu
  Ta passando a mao♪
2.Colinho
  Senta aqui, no colinho do papai♪
3.
Cala a Boca e Beija Logo


らのオリジナル曲がダンスシーンでもヒットし、プチブレイクしました。
どれもランバエアロビカのネタとして取り上げられる曲のなかでも
かなり地味な部類に入りますが、相当に泥臭い曲調のコテコテ
パゴーヂ・バイアーノ。
個人的には相当好きな曲です。

ポップ路線のAXEとは一線を画す彼らのスタイルはなんといっても
踊りやすい!という特徴があります。
これはつまり、おバカにQuebraしやすいということ。

Kinhoのカリスマ性とともに、AXE界に新風を吹かせつつあります。


ASAはいけなかったけど・・Saravada来日あるか?!

2007-09-12 | Axe(アシェー)



なに~東京にASAがくるって~!?

う~ん、AXEは好きだがさすがにASAのために上京する
気にはなれないな。

Harmoniaあたりだったら這ってでもいくけど。

でも見に行ったに友人の話によると、とてつもなく
熱かったと。

そうだよな。
普段はASAなんて・・・とか思いながら大して
思い入れもなかったけど、せっかく生で、しかも近くで見られるチャンス
があるんだったら行っときゃよかった・・・
Durvalinhoも映像でしかみたことないし。
後悔。
懐かしのDia dos Namorados(かな?記憶が曖昧)
やIveteと歌うBota pra Feverで「アヘ♪アヘ♪」しながら、
通勤電車で必死に後悔の念を抑えている今日この頃。

ますます来年2月あたりに再渡伯したい病におかされつつある
毎日ですが、ブラジルでぜひみてみたいライブのひとつが
このSaravada

初代Padod'art(パゴダルチ)の中心人物だったXellaが
たどり着いたのは、またしてもこの
真正パゴーヂ・バイアーノスタイルでありました。

初代Pagod'artは僕がAXEにのめり込むプロセスのなかで
とどめをさされたバンドで、Tapa na caraにはじまり、
Fica Caradinha、Dignow、Tama-lhe ficaなど、数々の
むさ苦しい曲を生み出しました。

その後もなぜかわかりませんが、バンド名をDignow do Brasil
としてDesci no gogo、Kaya na Gandaiaなどのマニアックな
ヒット曲も連発。

「Pagod'artとしての曲はどっちだっけ?」
「あれ?これDignowのときじゃない?」

シャワーを浴びているときや寝る前にAXEを口ずさむとき、頭を悩まされ、
自問自答してしまう、どうでもいい話題のひとつです。
それだけバンド名が変わっても曲調はほとんど変わらなかった
ということ。

案の定、Saravadaの最大インパクトナンバー
「Ta nervoso」をポルトセグーロで聴いたときも
「今度はDignowだろ!そうだろ?」という直感が沸いて出てきましたが、
実際はXellaが新しく結成したSaravadaというバンドでした。

カバコの旋律を重要視するPadod'artスタイルをそのまま継承しつつも、
ポップで未来感覚的な電子音をいれてみたり、ヒップホップテイスト
を取り入れてみたり、まさしくここ最近のパゴーヂバイアーノAXE!スタイル
の代表選手といえます。 

Xellaの歌い手としての、アホっぽくてしつこい歌い方はもちろん
健在ですが、「Estilo」、「Empurra」、「Relaxe」, 「Quebra ai negão」、
「TáNervoso」などのSaravadaとしてのヒット曲が示す通り、最近では
彼の曲づくりの才能も注目に値します。

ぜひともPagod'artを超える存在になってほしいですね。

最近はこのSaravadaとParangoleが通勤のおとも。

曲調も歌詞もあまりにも無意味でアホすぎて、会社からの
帰路、毎回知能指数がワンランクづつ下がっていることを実感
しています。


Guig Ghetto do povo

2007-08-13 | Axe(アシェー)
 


海のない県在住の僕にはあまり縁がありませんが、昨年、今年あたり
から、関東方面では海の家でバイーア音楽(AXE)がガンガンかかり、
日本でもAXEが少しづつ夏の風物詩になりつつあるみたいで、うれしい
限りです。

でもまだまだ見過ごされがちなのが、このGuig Ghettoみたいなタイプ
だと思います。

04年頃からすでに活動はしていますが、
ちょっと存在が濃すぎてなかなかメジャーになれません。
でもブラジル人のほんまもんのランバエアロビカ好きが愛するのは
彼らのような音なんです。

ボーカルのFalcaoを中心とした20歳~26歳までのメンバー構成は
アルモニアを彷彿とさせます。
Falcaoの声も少しシャンジとかぶりますが、こちらはちょいと下品な
シャンジといった感じで、どちらかというと男性ファンのほうが多そうな
雰囲気です。

でもアルモニアほど完成されていないところがパゴーヂ・バイアーノ
の本質って感じで面白いのです。

07年~08年の注目株は間違いなく彼らです・・・となって欲しい。

この07年~ Ao Vivo em Manaus~
に収録されている
1.Cabeca de Gelo
2.Balanco do Povao(06年)
3.Trifum(06年)

あたりはかなりの名曲なのですが、カッコ良すぎるところが
災いしてか、あまりインパクトのあるコレオグラフィアがつくられず
大ヒットにはいたらなかったようです。

もう一皮むけるにはParangoleのDeliciaのようなとんでもなくアホな
曲で攻めるか、Oz Bambazのように乱発しまくるか、どちらかしか
ないね。

ちなみに僕は今、Trifumの歌詞とそこにはまる
早口言葉みたいな微妙な曲調に夢中です。

Já é carnaval Salvador aquecida, muvuca, verão,
o gueto nas ruas e a guig passando fazendo arrastão,
a galera se joga com o grove gostoso que vem no tambor,
quem é sangue bom, vai descer com agente com paz e amor (2x)

A galera vai se joga nesse batinfun

Trin, trin, trinfun, Trin, trin, trinfun, Trin, trin, trinfun
e vem no batinfun (4x)

A rapaziada vai se jogar (vai)
com a guig que é do povão (é bom demais)
se tá gostoso dá um gritão (hey),
bate na palma da mão que eu quero ver(bate na palma da mão)
porque aqui na guigueto todo mundo vem assim,
nesse batinfun...

Trin, trin, trinfun, Trin, trin, trinfun, Trin, trin, trinfun
e vem no batinfun (4x)