Gang do Samba(ギャンギ!・ド・サンバ)って・・・
見るからにセンスのなさそうなジャケとグループ名ですが、
その音楽はまさしくサンバ界のギャング!!!
バイーア出身の典型的なアシェアシェなバンドです。
見かけは苦手ですが、かなりお気に入り!
ボーカルのNem Massalくんのこれまたうまいんだか下手くそ
なんだかわかんないダミダミ声は、まさにアシェにぴったり。
ハイテンション、ハイスピードで意味のないことをまくしたてます。
98年~02年頃に最もブームをつくったグループのひとつ。
特に99年と2000年にはヒットを連発しました。
3大ヒット!
①Raimunda
(振り付けあり)
②Cada Macaco no Seu Galho
(振り付けあり:おサルさんダンス。通称ショーショア!)
これについては歌詞はバカっぽいですがRiachaoという人
のカバーかもしれません。
バイーア出身っぽいのですが、結構高尚なサンバコラボレーション
アルバムに収録されてた。
③Agacha Mae
(かなりいけてる振り付けあり)
こういったバンドの歌詞の意味のなさは、ジャケをみた瞬間におおよそ
判定することができます。
ギャンギがつくる歌詞の内容もほとんどが
①さあ今日はフェスタだ!
②あの子オシリ振りすぎなんじゃない?
③ボクも一緒に踊っちゃおう!下心あるよ。
④あらら・・気づいたらみんながハッピー!
Gang do Sambaと一緒にみんなでハッピー!
のような内容です。
特にボーカルの声が荒々しいので余計にそのバカバカしさ
が目立つんですよね。
最近彼らのこと聞かないですねえ。
CDもほとんど売ってないし。
まさか解散しちゃったのかな?
一度聞いたら絶対に忘れられないNetinho(ネチーニョ)の声。最初は少し耳につく感じで好きではありませんでしたが、慣れるとこれが心地いい!
Banda Eva、Cheiro de Amor、E o Tchan、Terra Sambaと並んでバイーアのカーニバルの山車軍団には欠かせない超メジャーなネチーニョ。かなりマッチョなボディを強調したタンクトップにキャップがトレードマークの肉体派です。しかしその容姿とは裏腹に声が高すぎ。ただ単に高いだけではなく、ふにゃふにゃで気が抜けてしまうようなすっごく特徴があるヴォイスなんです。でも決して声量がないとかそういうわけではなさそうで、そのヴォーカルには安定感があります。ブラジルの女の子達は、おそらくこの肉体と声とのギャップに黄色い声を飛ばさざるを得ないようです。
←たまに全部脱いじゃいます。レイザーラモンじゃないよ。
ネチーニョという名前の響きは可愛らしいでですが本名はErnesto de Souza Andrade Júnior。たぶん今35歳ぐらい。はじめはバンダ・ベイジョのボーカルとしてスタートしますが、その後ソロに。バンダ・ベイジョと一緒に歌っていた頃は全く知りません。ここ数年のネチーニョしか見たことないので。
自分の中でのネチーニョの最大のヒットは、結構古いですが97年の
Fim de Semana(フィン・ジ・セマナ:ずばり週末!)。
曲のはじまりはラップもどき気味に
「Fim de Semana e sexta-feira e no final do expediente a gente enrola a gente reza pra acabar..ba.ba.ba.....ba.ba.ba.ba!」
(週末、金曜日になれば、仕事も終わり!無理矢理終わり!あとは知~らない・・!)
↑かなり意訳。
と始まり、あとはひたすら週末賛歌!仕事大嫌い!遊ぶの大好き!を強調した歌詞。
このスタンスがアシェですね。この曲のプロモ映像も超楽しい!
このライブ版ではそのFim de Semanaをはじめ、ネチーニョの往年のヒット曲がかなりのハイテンションで収録されています。彼の作品のなかでは一番のお気に入りです。特にFim de SemanaからBarracos(これもかなりかっこいい)へと続くメドレーや、Leandro & Leonardoの伝説の早口セルタネージョ「Cumade e Cumpade」
(Veste a calca sain-tropez Que deixa o umbiguinho de fora Entra na roda e rebola Rebolando sem parar♪←ここの歌詞7秒以内で言えたらあなたもブラジレイロ!)のカヴァーなどかなり聞きごたえあり!
ネチーニョの音楽は、エオチャンのようなお気楽パゴーヂから派生したアシェというよりはトリオ・エレクトリコの流れを汲むもののような気がします。バンダ・エヴァやチェイロ・ジ・アモールもそうですが、こういった部類のアシェはコレオグラフィアをつくって踊るよりかはむしろ純粋に聞いていて楽しい。音楽として○です。そういえば母校の某大学ポルトガル語学科のブラジル人の先生も「アシェーはバカだから大嫌いだけどネチーニョだけは好き!」って言ってたな・・・
ネチーニョ100点!
Racaは人種(Race)。Puraは純粋な、混じりけのない(Pure)という意味。ポル語と英語ってよく似てますね。
ちょ~軽い、のりのりでおっぺけぺーなアシェです。ジャケからもそれが伝わってくるでしょ?最近ではこういうテイストをもったアーティストが減ってきているような気がします。残念。
6年程前、本国ブラジルではこのアルバムの一曲目、「O Pinto」はかなり流行りました。もしかしたらアシェ史上最もアホな歌の一つに選ばれてもよいぐらいヤバイです。振り付けもヤバイ!でも笑える。個人的には大好きな曲なんですけどね。彼らのセンス最高です!「O Pinto」は歌詞のなかで様々な比喩表現として使われていますが、その直接的な意味は放送禁止用語になりかねませんので、ここでは記載しないこととします・・
2曲目「Juliana」も同じ時期にサンパウロの街中でよく聞いた曲です。同じ曲をあのカリスマボーカル率いるボン・バランソも歌ってましたね。
でも、O Pinto!なんて言っちゃてるかと思えば、10.「Subindo a Ladeira」という曲では、同じノリノリでもかなりかっこいいパフォーマンスを披露してくれてます(あくまでRaca Puraレベルの中でのお話ですが)。
このアルバム、日本ではなかなか見つけられませんが注文してでも買うことをおすすめします。
今はこのバンド自体どうしてるんでしょうか?これ以降1枚だけアルバムが売られているのを見たことがありますが、もうほとんど見かけなくなりました。もう解散しちゃったのかな。
こういう一発屋的なアシェーにこそ「これだ!」と心にひびく曲が多いんですよね。大事にしていきたいと思いました。
90点!
アシェーといえばエオチャン!ブラジルでは知らぬ人がいないほど非常に有名なバンドです。
バイーア出身のエオチャンはもともとGera Samba(ジェラ・サンバ)の名前で活動をスタートしましたが、デビュー曲「エオチャン」をそのままグループ名に変更しています。「E o Tchan」のTchanの意味が未だによくわからないんですけど、おそらくたいした意味はないでしょう。強いていえば「尻振りダンスでみんなで楽しくなって世界平和を」ってことでしょうか。
全盛時(勝手に決めつけていますが・・・)のメンバーはボーカルの
ベット・ジャマイカ(ジャケ写真右下左端)、同じくボーカルのコンパドレ・ワシントン(ジャケ写真右端)、ダンサーのジャカレー(ポルトガル語でワニという意味)、シェイラ・カルヴァーリョ、シェイラ・メーロ。
ボーカルもここ数年で全部入れ替わりました。ベット・ジャマイカ、ワシントンにかわり、現在はヘナチーニョとトニーがつとめています。
エオチャンの曲はほぼ全てがノリノリで、ブラジルではエオチャンの曲がかかるとお尻を振りまくって、踊りまくりで盛り上がりまくりのまくりまくり!とっても陽気なリズムにおっぺけぺーな歌詞なので「人生って楽しいことばかり考えてればいいいんだよ!」というメッセージが聞こえてきそうなほどです。そのあまりのおバカな歌詞と腰振りダンスは、人によって好き嫌いが激しく、特にサンパウロのインテリな人達のなかにはエオチャンなんか嫌いだ!という人が多かったですね。
ボーカルにベット・ジャマイカがいた頃のエオチャンの勢いはすごい!この人の声、人を幸せにする・・いや、人がバカなことに一生懸命になるためのパワーをもっています。とにかく「ベットくん、君悩みないだろう」と思わせるような陽気なボーカルにはただただ感心するばかりです。音の基本にあるのはパゴージだと思いますが、スピリット的にはまさにこれぞアシェー!だといえます。
このベット時代に数々のヒット曲をだしていますが、日本人にとって思い入れが深いのは98年発売の「E o Tchan no Hawai」(ジャケ写真右下)に収録されている「アリガ(日本語のありがとう)チャン」じゃないでしょうか。ブラジル人が日本にたいして抱いているイメージをパゴージのリズムにのせてノリノリに歌っているものですが、サビでは「ありがとおお~~さよならああ~」と歌い、さらには、サムライが実は腰振りダンスが大好きで、ダンスの後は寿司を食いたがっているということを暴露した内容となっています。この歌はブラジルでも結構流行ったようで、当時は日本に縁のない多くのブラジル人も「ありがとう~!」、「さよなら~!」と街中で叫ぶ人が増殖するという現象が巻き起こりました。かなり日本のことバカにしてますけどね・・・でもそんなお国ネタも楽しく歌っちゃうのがエオチャンなんです!
個人的には、ボーカルが完全に入れ替わってしまってからのエオチャンはもはや名前だけが残った全く別物バンド感が否めず、ここ数年は大したヒットもなく、少し勢いがなくなった気がします。ダンサーもダブルシェイラの人気が非常に高かったので、今後代わりに加入したダンサーにも注目したいと思います。ダブルシェイラのダンスはまさしくアシェ!です。細かい振り付けにはあまり執着せず、①サンバステッ②腰振り③セクシーアピールの3要素だけであれだけ踊りとおせる表現力と体力はすごいです。ジャンルは違いますが、ケンカキックとSTFという数少ない必殺技だけで試合を組み立てていける新日本プロレスの蝶野正洋選手のようです。
これからもめげずにがんばれ、エオチャン!
代表曲
1.Ariga Tchan(アリガチャン)2.Tchan na Selva(エオチャン、ジャングルへ!)3.Fissura4.Brincadeira da Tomada・・・などなどいっぱい!
マイナー度90点!CDはブラジルの中古屋にいってもなかなかないと思います。
Boquinha da Gaffafaは怪しい、気持悪い、というイメージしかないですね。だってこの写真・・・ブラジルっぽいと言えばぽいですが、こっち系はあんまり好きではありません。
アシェがよくかかる六本木のアカラジェ・トロピカーナで、昔この人達のOu Da Ou Desceという曲が振り付けつきでよくかかっていました。みんなで盛り上がれるコレオグラフィアです。
たぶんこの人達は後の初代Cmpanhia do Pagode(コンパニーア・ド・パゴージ)の前身だと思われます(そういう意味じゃメジャーなのかもしれません)。僕が一家に一台!と絶えず訴え続けている「Axe Bahia」というDVDのなかでCompanhia do Pagodeとして「Na Boquinha da Garrafa」という題名の曲を写真中央おっさんが歌っています。その映像のダンスの気持ち悪さは、僕のなかではもはや伝説となっています。アシェ好きでも引いてしまいます・・・あれじゃ。ちなみに「Boquinha da Garrafa」が何を意味していて、どういう使われ方をしているのかはここでは言えません。各自DVDを買ってお確かめください。世の中の人にもぜひ見てもらいたい映像です。そして感想を聞きたい。
おすすめ曲
Ou da Ou Desce!(たまに聞くといい曲)
55点!
テーハサンバといえば・・・古いといわれようが何と言われようが、やっぱり通称「Nada Mal(ナーダマウ)♪」で知られるLiberar Geralですよね。Liberar Geralが収録されているAo vivo a cores(写真左上)は98年に録音され、大ヒットを記録した彼らの出世作と言ってもいいでしょう。テーハを聴いていると「やっぱアシェはライブ盤にかぎるね!」ということをとことん実感させられます。それにしてもブラジル盤(特にアシェ)はライブ盤多いんですよね・・・
テーハ・サンバって結成は意外と古くて91年。94年に最初のアルバム「Terrr Sama Faz Bem(テーハ・サンバは最高??)」を録音しているらしいです(ブラジルUOLのホームページ情報)。3人の中心メンバーのおっさん達(ジャケ写真右下参照)の悪人顔がステキです。どうみても刑務所から出所したての方々が音楽やってるようにしか見えません。ブラジル版ブルースブラザーズ!でもこういう顔の人達って心優しい人が多いので、ひそかに本家ブルブラさながら、どこかの施設に寄付するためにバンドやってるのかもしれませんね。
ボーカルのReilnaldo(ヘイナウド)の野太くて安定感のあるボーカルがいいです。彼はまさにちっちゃいおっさんって感じなんですけど、カポエラの心得があるらしく、PVやライブ映像でもその見事な足技を披露してくれております。弱点としては、たまに気持ち悪い度200%のセンス抜群の短パンを履いていることぐらいでしょうか?その勇姿は「一家に1枚」がキャッチフレーズであり、様々なバンド映像が詰まった「Axe Bahia(アシェ・バイーア)」というコンピレーションDVDでも拝見することができます。
曲調はノリノリに踊れる曲が多く、特にAo vivo a Coresは広く大衆受けしそうなナンバーばかりではずれがありません。バイーアのみならずサンパウロやリオでも、ほぼ全国区的な人気を誇っていたんじゃないでしょうか。
最近も継続的にライブ版を中心にアルバムをだしてはいますが、少しマンネリ化しちゃってる感がありますね。Ao Vivo a Coresのときのような勢いのある曲で再び世界に旋風を!
代表作
・Liberar Geral(世界的ヒット!アシェのスタンダードナンバー)・Deus e Brasileiro・To Fraco・Carrinho de Mao・Na Manteiga・No Ponto・Banho de Chuveiro
などなどその他多数・・・・・
サンバのハーモニー(Harmoniaはポルトガル語でアルモニア=ハーモニーと読みます)。
確か2002年のワールドカップが開催されていた時期でしょうか。アルモニアが日本に来るという噂を聞きつけ、群馬県の太田市民会館まで行ってきました。99年に1年間ブラジルにいたにも関わらず、その当時はあまりアルモニアには興味もなかったのでライブ等にも一度も足を運んだことがなかったのですが、まさか日本で、しかもはるばる群馬まで会いにいくとは・・・少し悔しい気分でしたが、みたいもんは仕方がありません。
ライブ自体は噂されていた「まさかカラオケ形式でバンドはこないんじゃ?」(エオチャンに前科あり)ということもなく、フルメンバーでの演奏、しかも会場が手狭な市民会館であることと、お客さんのほとんどが在日ブラジル人しかいなかったため会場がいっぱいになるということもなく、かなり間近でアルモニアをみることができました。めっちゃ得した気分です。それにしてもブラジルのライブは無法地帯なんですかねえ・・・なんでこんなことを言っているのかというと、三脚たてて堂々とビデオ撮影している人達が何人もいたから。外国でのライブだから特別だったのかな?
アルモニアの面白いところはまずメンバーがやたろ多いところ。初期の頃は12人いました(ジャケ写真左上参照)。
ただ最近のアルバム(meu e seu)をみるとさらに1人増えているようでしたし、多少の入れ替えもあったみたいです。なかったのかもしれません・・・正直ヴォーカルのシャンジとトロンボーンのクレイトン君(握手してくれたナイスガイ!)しか知らないもんで・・・
アルモニアの魅力はサンバを基調としたリズムに、ホーンの音が加わり、迫力を増している点と、かなりテンポのよいパーカッションの音が前面に出ていることでしょうか。オリジナルメンバーでサックス、トランペット、トロンボーン全員いるのが豪華!理想的なアシェーの一つの特徴としてパコパコパーカッションがうるさいことと、トランペットの音がしつこいことがあると思います。やっぱりチンバラーダが大きな影響力をもつサルバドールの流れなんですかね。
パゴージの基本的なエッセンスにアフロブラジリアン系の風味が加わって、キャッチーで踊れて、なおかつ曲自体も聞かせてくれる数少ないアシェバンドですね。
ボーカルのシャンジ(ジャケすべて中央)はブラジルではカリスマ的存在で、そのセクシーな尻振りダンスで女の子達を失神させてしまうほどでしたが、今もその勢いはあるのでしょうか?エオチャンの元ダンサー、カーラ・ペレスと結婚したらしいいのですがまだ結婚生活は続いているのかな?
代表曲
・Vem Nenem(大ヒット!社会現象化!)・Desafio・Overdoso de Carinho・Quebre e Sambaなど・・・
98年もしくは、僕がブラジルに行かせてもらっていた99年頃に流行っていた曲でPatrulha do SambaのSwing de Ruaという曲がありました。
「Voce estica o Braco estica o outro tambem♪・・・」といった感じのやつです。本アルバムにはその曲が収録されているのですが、ものすごく有名な曲であったにも関わらず曲名がわからず、やっとCDを手にいれたのが去年のことでした。でも聴いてみるとライブ版のため妙にアレンジされちゃっててあんまりよくないんです・・これが。誰かよい音源あったら譲ってくださ~い!Swing de Ruaという曲名がわからずPatrulhaのアルバムをいちかばちかで3枚も買ってしまったわりにまだ満足できていません・・・
それにしても3枚ともあまりにも工夫のないジャケットで・・・こういうところがますます好きになっちゃいます。
人物写真のみ!そして色使いが原色中心!というところはブラジル好きの心をくすぶりますし、CDジャケットとしてのアシェの重要要素の一つと言えるかもしれませんね。
このPatrulha、曲も個人的には好きなんです。
1.バカである(もしくはばかっぽい)
2.音がうすっぺらい
3.歌があまりうまくない
4.カバコ、パンデイロの音が前面にでている
5.ダンスの振り付けがおぼえやすい
というアシェ5条件を完璧にみたしている数少ないバンドですね。
代表曲
・Swing de Rua(なんかサンパウロのクラブ!って感じの曲です。ほんとは違うんだろうけど)
・Melo da Escolinha・Pra Rebolar BOMBOM、・Rodopio
95点!
一発屋?にならないようにがんばれ!
チンバイーヤ!
チンバラーダじゃなくてチンバイーヤ。
ボンボンイエーは振り付けがなかなかでした。
ちょっとボンボンボンボンしつこいですが。
それ以降あまり聞きません。
今後に期待!
Kebradeiraとはポルトガル語のQuebrarから派生したできたバンド名だと思われます。QueをKeにしちゃってます。Quebrarは「壊す、破壊する」などという意味で用いられますが、アシェーでは「腰ががくがくになるまで振りまくる?」的なニュアンスで頻繁に登場する単語です。ブラジルのノリノリなバンドのライブ音源を聞くと、客を盛り上げるために盛んに「ケブラ!ケブリ!」もしくは「オリャ、ケブラデイラ!!」などと叫んでいることに気づきますが、その用語をそのままグループ名にしてしまうあたり彼らの気合いを感じずにはいられません。
その気合いの賜物がまずはジャケットに現れています。このコテコテのジャケを人目見れば、実際にどんな音が聞こえてくるかは容易に想像つくでしょう。この国旗の服はいったいどこに行けば買えるのでしょうか?でもこういうの大好きです。アドレナリンの分泌を強烈に促進されてしまいます。
とにかく難しいことは考えず、アホになりきる!そんな1枚です。チンバウ(楽器のことは詳しくはわかりませんが)のようなカポカポした音が全体を通じて非常にしつこくて爽快です。まさしく「これぞアシェ!」と呼ぶにふさわしいアルバムです。ボーカルも声量があるのかないのか・・すごく微妙で軽くていいですね。
1.Segure-gureは彼らの代表曲。フェスタで大人数で踊ると楽しいかもしれません。そのほかにも6.Empinadinho、12.Embola do Sambaなど聞かせるミドルテンポの曲もあり(あくまでバカパゴージの領域のなかでですけどね)、踊るためだけではなくて聞き応えもたっぷりのアルバムです。
100点!