この前に取り上げたばかりの
Gang do Samba(以下ガンギ。前回はギャンギだったので)。
彼らはまだ死んでいなかった!
ブラジル系の情報筋によるとガンギ達が
ライブ版DVDを収録予定とのこと。
おめでとう!
絶対買うぞ!
ブラジル行ってでも買うぞ!
っていうかライブ行きたい!
←これは99年のAo Vivo版CD。ガンギの最高傑作!
きっとこのライブ版の中からたくさん収録されるのでしょう。
そんな彼らの名曲
Cada Macaco no seu Galho(通称ショ~ショア~)
について考えてました。
Xô xuá
訳:ショ~ショア~(単なるかけ声でおそらく意味なし)
Cada macaco no seu galho
直訳:あなたの厄介事のなかのおのおのの猿(なんのこっちゃ)。
意訳:面倒をおこす醜男ってや~ね~
(macacoは猿の意味だがぶさいく、ずるいなどの軽蔑語としても使う)
Xô xuá
訳:もういっちょショ~ショア~
Eu não me canso de falar
訳:いくらでも言うよ!
Xô xuá
訳:さらにショ~ショア~
O meu galho é na Bahia
訳:僕のgalhoはバイーア(州)にあるんだ!
Xô xuá
訳:しつこいぞ~、ショ~ショア~
O seu é em outro lugar
訳:君のgalhoは他の場所にあるんだね~!
・・・と意味がわかるようなわからんような。
ここではgalhoの解釈がポイントのようです。
困難とか厄介事などのネガティブな意味があるようですが、
この歌詞のなかではいったいどのような使われ方をしている
のでしょうか?
きっともっと深い意味があるのでしょう。
ガンギのようなスタイルに代表されるアシェの特徴として
まず
①とにかくしつこい・・
ということが挙げられます
この曲でも「ショ~ショア~」を合計でちょうど40回言ってます。
さらに
②サビに至るまでの歌詞がすごく少ない。
これを3回繰り返すだけ。あとは全部ショ~ショア~!
↓
Não se aborreça moço da cabeça grande
訳:あたまでっかちな人を毛嫌いしないで。
Você vem não sei de onde
訳:あなたがどこから来たかは知らないけど
Fica aqui não vai pra lá
訳:とにかくここにいなさい。
Esse negócio da mãe preta ser leiteira
訳:この黒人のお母さんは牛乳屋さんになってくれるよ
(母乳だすってこと?考えすぎ?)
Já encheu sua mamadeira
訳:もう哺乳瓶はいっぱい!
Vá mamar noutro lugar
訳:他で乳を吸いな。
猿のような厄介者が母乳を盗んじゃうってことかな?
すなわちブラジルのファヴェーラに住む人の食料難を
歌った社会的メッセージ?
という答えに導けそうでしたが、かなり無理あるな。
アシェの比喩表現って奥が深くてわかりません・・
もっとポル語ができれば・・
とにかく、単語の少ない歌詞を、同じ掛け声を繰り返す
ことによってカバーして3分24秒もたせてるってことが
言いたいのです!
こんなに少ない言葉でもこれだけ説得力がある曲ができるなんて!
これはアシェの魔法です。
他人からなんと言われようと、ガンギは僕のなかで
Pagod'art、Kebradeiraと並んでブラジル音楽の頂点に君臨するバンドです。
このばからしさが・・