名前が素敵です。
Pagode+Art(ポルトガル語訛りでアーチと読みます)
アシェーがあれだけポップでありながら、なぜブラジル音楽であり続けることができるかというと、リズムや使用される楽器、もしくはダンスなどあらゆる面においてその根底にはサンバ(パゴージ)があるからではないでしょうか?
アシェーという一つの確立されたジャンルの原点をたどる意味でも
Pagod'art!
まず名前がいい。
アシェーといえばバイーア州サルバドールが聖地として有名ですが、Pagod'artのパフォーマンスはどちらかというとポルトセグーロ寄り。端的に言うとエオチャンに代表される一般的なおバカパゴージをもっと泥臭く、さらにどマイナーにした感じでしょうか。
音もサンバの基本的なリズムやエッセンスは押さえていつつも、アシェー特有のホーンの音や、うまいんだか下手なんだかわからない特徴のある野太いボーカルが加わり、かなり個性的に仕上がっております。
それにしても微妙なジャケット・・・怪しすぎです。
でもこういう濃い顔写真つかったべたべたなジャケって、アシェ好きな人にはたまんないじゃないでしょか?ボクだったらパゴダーチが誰なのか知らなかったとしてもジャケ買いしてしまいます。
ちなみにこの人達のCDってほとんど売ってません。本アルバムは群馬県大泉のブラジリアンプラザ内にてワゴンセール980円の掘り出しものです。これ以外にアルバムだしてるんでしょうか?
他にも
・Se voce quer tome・Toma lhe fica・Desci no go go・Fica caladinho・Experimanta・Kaya na Gandaia・Ligadinho
などなど踊れる名曲が多くあり、まさにポルトセグーロの王様状態ですが・・・怪しい音源を友人から現地調達してもらっている状況です。
本アルバム1曲目、Tapa na caraは彼らの出世作でしょう。ブラジル全土でヒットしたと思われます(たぶん・・・)。