♪あなたと結ぶ福祉の輪♪

このブログは、純粋に福祉関係の話題を交換するものです。コメントも、どうぞ!記事無断転載は禁止。

自立へ一歩前進。

2007年11月12日 | Weblog
龍郷町の大島養護学校高等部の生徒30人が10月26日までの2週間、
校外のホテルやスーパー、福祉施設など17事業所で産業現場実習を行った。
将来の自立に必要な知識や態度を身につけ、働く喜びや厳しさを体験すると
ともに、事業者側にも障害者雇用への理解を深めてもらうのが狙い。

3年生の松崎雄大君(18)は、奄美市のダイエープラザ大島店で実習。
野菜のラッピングや陳列を担当した。「初めは職場の人やお客に声を掛け辛かった
けど、慣れてきた。働きたい気持ちが強まった」

奄美観光ホテルでは就職2年目のOB西田啓吾君(20)が、後輩を指導。
宴会会場の準備の手本を示しながら「あいさつと、報告、相談の
“ホウレンソウ”を徹底して」と心構えを伝えた。

同校によると、高等部卒業生160人のうち、卒業時に就職できたのは
8.1%の13人。昨年度は14人中ゼロで、県内の知的障害者を対象とした
特別支援学校(養護学校)平均の17.9%、全国平均25.3%と比べ、
厳しい。

奄美は有効求人倍率が0.4%前後と健常者の就職も低迷していることに加え
、障害者を受け入れやすい製造業の割合が低いことも背景にあるようだ。

「障害が軽い生徒も多く、鹿児島市内などなら就職できるはずなのに」
と同校の福田孝志校長。

「まずは職場体験を通じて事業主に理解を深めてもらいたい」と話す。