三日坊主の備忘録

書いてみてわかる自分の気持ちにびっくり

変な子

2007年05月27日 | 日記
 小学校にも行かない、多分5、6歳ぐらいの女の子が、チケットも買わずにすっと券売所をすり抜けて出入りする。
 映画館の暗闇の中を遊び場にしてあちらこちら行ったり来たりする。
 でも その女の子の気に入った映画では席に座りじっくり見たりもする。

 いつしか映画館の従業員たちもほっとけなくなりその女の子を捕まえようとする。支配人さんはその女の子が近所に住む女の子と知っているので、構わないように指示する。そして約2年間フリーパスでその女の子の遊び場として続く。

 何の映画なのか覚えていない。石原裕次郎や小林旭が居たのは覚えているし、素敵な紳士が静かに語ったり美しい方が優しく微笑んだりしていた。その女の子の家は店舗で忙しく働いていた。近所みんなで子供たちが自由に遊ぶし、大人は見守りあっていた。

今から45年も前のお話でその女の子は私です。

映画館そのものが好きだったのかな?
映画館の皆さんありがとうございました。
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