初めての長袖

　ラジャパットに来て初めて長袖を着た。購入したのは赴任して間もない一昨年の11月、その時も確かに朝夕は寒かった。しかし、その後はそんなに寒く感じないで、結局、購入はしたが、一度も着る機会がなかった。　
  一昨日も寒かったが、昨日はもっと寒く、部屋を出たときに着ていった方が良いと思った。風邪でも引いて、半袖だからと言われたらたまらないので、みんながいる朝の会の間はずっと着ていたが、お昼に銀行に行く用事があり、ソンテウに乗って気がついたら普段の半袖であった。
　朝、配属先に着くと、中学生の子どもがついて来て、一緒にコンピュータを開ける、動画ニュースでちょうど「那智の滝」が凍てついたのがあったので見ていた。朝の会の前に先生がマフラーをして「寒い、寒い」と言い、「日本はもっと寒いでしょう」と言われ、「今、滝が凍っているニュースを彼とコンピュータで見ていた」というと「日本は滝が凍っている」と他の先生に言い、その寒さがわからない、と驚いていた。
　朝の会が始まり、学生も参加する。学生の中にはまだ半袖でいる者もいる。薄いジャンパーだが少し暑いので、自分も半袖になろうと脱いでみたが、半袖になると寒く、すぐにジャンパーを着た。
　タイにいて、厚い上着にマフラーはどうも似合わない、しかし、何をするにしても今が最もよい季節であることは確かである。