「メジャーの打法」~ブログ編

野球、ゴルフを中心とするスポーツ動作論
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センサーバット(ⅩⅠ)

2006年02月06日 | センサー・バット
 選手Oの真似は既に紹介しましたが、JJBSE(バイオメカニクス研究)の記事に載っている「バッティング計測実験の様子」の写真がヒントになっています。恐らく選手O本人或いは彼と同じタイプの打者のものでしょう。

 バットを肩より高く耳の脇辺りに構え、そこから振り下ろす、いわゆるダウンスイングです。このような打ち方をする選手は、今でこそ珍しくなりましたが、昔はプロ野球にも結構いました。
 そこで記憶を頼りに作用力のデータを参考にしながら振ってみた結果、良い感触を得たのです。「選手Oの打ち方は恐らくこのようなものではないか?」ということで掲載しました。

 プロの打者の中でまず思い浮かぶのが佐々木恭介選手(元近鉄)です。彼は1978年にパ・リーグの首位打者になっています。「江夏の21球」で有名な1979年広島ー近鉄日本シリーズの時のメンバーでしたので、ビデオをお持ちの方は確認なさってください。


 ダウンスイングは、ドジャースのキャンプに参加した川上巨人が持ち帰った技術で、当時は一世を風靡した感がありましたから、ご存知の方も多いでしょう。
 現在はメジャーでもあまり見かけませんが、1980年頃のドジャースのメンバーを思い返すと、D・ロープスあたりでしょうか?来日した選手の中ではJ・シピンが相当ダウンワードにバットを振り出していたように記憶します。

 日米のダウンスイングを比較すると、動作にかなりの違いがあると感じていましたが、これもセンサー・バットのデータに出るように思います。
 選手Oが日本型のダウンスイング、アメリカ型のダウンスイングはむしろ選手Sに近いⅠ型でしょう。

  (続く)