とことこ話

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素晴らしいスーパーボウルに「長男は、アメフト観戦の醍醐味を知ったに違いない!」

2012年02月07日 | スポーツ

 


NFLのシーズン最後を飾るスーパーボウル。


ニューヨーク・ジャイアンツ vs ニューイングランド・ペイトリオッツの試合が2月6日(月)午前8時半(~日本時間)に行われました。


今年は会社が休めず、朝のBS-1での生中継を録画して帰宅後に見る事になった私です。


このゲームに関して、個人的に会社では「一切の情報遮断」に成功。試合結果は全く分からない状態で、夜の自宅観戦を始められて..良かった良かった。


※以前、会社で「試合状況が分かる可能性のある危険な関連サイト」へ一切アプローチしなかったにも関わらず「情報遮断に失敗した」事があるのですが、それは試合終了直後にNFLJapanからメルマガが送りつけられてきたからでした...即時「怒り200%でメルマガ解除手続き」をしたのでもう安心


※その時以外は、サッカーなどと違って、会社でも電車の中でもかなり「自宅へ帰るまで結果が分かる事はないさ!」と安心できるのは、嬉しいやら・日本でのNFL人気度の今イチ度を改めて実感するやら...で、ちょっと複雑ではあります


 


さて、そんな「月曜午前中に生観戦」ではなく「夜に録画観戦」となった事で、非常に個人的なメリットを感じた・嬉しかった事が一つありました。


それは...


・・・小6の長男を含む家族3人揃って、わーわー盛り上がりながらゲームを見られた事!(・・・生観戦なら長男は小学校へ行ってますからね...)


妻はもともとNFL好きではありますが、長男は今シーズン突如としてアメフト(NFL)に目覚めたようです。


特にプレーオフに入って以降は、贔屓のレイブンズ(・・・というか映画をきっかけにしてOTマイケル・オーアを崇拝)の試合が一層大きなきっかけ(・・・結末に大ショックというある意味「ファンの醍醐味」を経験をしたり...)となった様子。


毎週末のお約束ごと「父子キャッチボール」でも、1月中旬からは「野球のキャッチボール」を散々やった後に、約20分間の「アメフトボールでパススローイン練習」というのも入るようになりました。(・・・ジャイロボールの投げ方に近い、と何かで知ったらしく、最近は綺麗なスパイラルがかかっています(笑))


 


・・・という訳で、昨晩は私が早めの帰宅をした直後に、夕ごはんを食べながら、長男をまん中に家族3人で観戦スタートとなりました。


そんな「スーパーボウル初観戦の長男」の様子はといえば。開会式には心躍るというかウキウキ気分の高まりを感じていたようで、「もう酔っ払った顔したおじさんがスタンドに居たよ。でも・・・仕方ないよね、こんな凄い雰囲気だったら」など十分に雰囲気に浸っているのが表情にありありでした。


又、試合中はブロンコスとのワイルドカードプレーオフを見て、パッサーとしての能力&ルックスに一目ぼれをしたらしいペイトリオッツQBトム・ブレイディに対して、憧れの眼差しを向けつつ声を上げて応援していました。


(・・・そう言えば小学校の同じクラスに、ブレイディのシャツ((NE12番)を着ている友人が居るらしく、「あっ、ブレイディファンなの?」と尋ねたら「・・・誰それ?これはおとうさんが買ってくれただけだから...ペイトリオッツって強いのかな?」という回答でずっこけたそうな...)


 


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        1Q 2Q 3Q 4Q = 合計


ジャイアンツ   9  0  6  6 = 21


ペイトリオッツ  0 10  7  0 = 17


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今年のスーパーボウル。ジャイアンツが勝ちました。すごーーーーく、面白かったです。


ジャイアンツ対ペイトリオッツは4年ぶりの再戦。その4年前の頂上決戦が非常に興奮・感動と余韻が残る素晴らしいゲームだったので、それ以上の好ゲームになるのは難しいんじゃないかと思っていたのですが、それに全く劣らない深い深い内容だったと思います。


(※4年前のこの両チームのスーパーボウル決戦の素晴らしさについては2008年2月10日のブログ「淀川長治さんの気持ちがわかります」をご覧くださいね)


  


そして4年前に比べても更に印象に残ったのはジャイアンツの粘り強さ。


勿論4年前も、ジャイアンツQBイーライ・マニングが、終盤に奇跡とも思えるパスを通したり、試合残り時間39秒での逆転決勝TDを決めたりしたのですが、今年のマニングに関して言えば、例えば、


■前半ツーミニッツに、突如息を吹き返したペイトリオッツQBブレイディに、後半(第3Qの最初)に「16回連続パス成功」というNFLスーパーボウル新記録を作られ・TEヘルナンデスへのタッチダウンパスを決められて、9-17とリードを広げられた場面で...


■私、「この雰囲気だと後半はペイトリオッツの怒涛オフェンス炸裂!でワンサイドゲームになるかもしれないな」と真剣に思っちゃったのですが...


■この直後にジャイアンツQBマニングは、「困った時のニックス頼み」などをフルに発揮してしっかりFGに結びつけました。


■・・・これは「3点を返して12-17と反撃した」ことよりも、とにかく「ここであっさり攻撃終了したら、完璧にペイトリオッツが爆発する!」という、試合の中での「肝の場面」「勝敗が一気に傾くツボ」をしっかりと押さえきったマニングだったと思います


■つまり派手な逆転勝ちの部分ではなく、こんな「ゲームの流れを支配した面」に、4年前には無かったマニングの大成長を感じました。イーライ・マニング2度目のスーパーボウルリング・2度目のスーパーボウルMVP獲得は「さもありなん」。堂々たる栄誉獲得の姿だったと思います。


 


そして...。


今回のスーパーボウル。最後まで目が離せない好ゲームになった一番の功労者はMVPのマニングなんでしょうが、それに加えて両チームの戦略・選手たちのプレーぶりにも、とにかく「執着心が溢れていたからこそのドラマ」という事も強く感じました。


ダイジェスト風になりますが、その一部を書いてみます。


 


■ペイトリオッツのこのゲーム最初の攻撃シリーズ。その初っ端でなんとセーフティ。QBブレイディに対して「突風に煽られた大きな壁」のように襲いかかるジャイアンツディフェンスライン陣の怖さが、ブレイディの視界も完全にふさいだのか?・・・とにかくこれで一気にこのゲームが・両チームがヒートアップした事は確かです


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■試合序盤のペイトリオッツ。お得意のノーハドルオフェンスが、RBグリーンエリスを筆頭に「ジャイアンツディフェンス陣の前に全く通じなかった」ところに、普段のペイトリオッツらしからぬ「連携の固さ」を感じました。・・・というか、それだけジャイアンツディフェンス陣の連携が素晴らしい!と私も心中で大興奮状態になりました


■そんな雰囲気になったのは、単に「しっかり突進で防御する」だけではない、例えばジャイアンツDEピエールポールのパスディフレクト(×2)など、「一体、どんな集中力と反応力を持ってんねん!?」的な姿の効果も大きかった


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■しかし、こんな「ジャイアンツ一辺倒の流れ」を、短時間で一瞬にして跳ね返すペイトリオッツ。やはりすごいや


■それまで全く機能しなかったオフェンスを率いるQBブレイディが、前半ツーミニッツという押し迫った場面で、チームメイトを鬼のように牽引


■自陣4ヤードからのドライブで、RBウッドヘッドのFDランを皮切りに、TEグロンコウスキーへ一発FDパスを決めるなど、ここへきてリズム・ダイナミックスさが大開花


■その後もブレイディは盟友・WRウェルカーへのFDパスもあり、前半残り時間24秒で相手陣11ヤードまでって...■これがまさに怒涛のオフェンス・ブレイディの醍醐味と言えるんでしょう


■そこでジャイアンツ・ピエールポールにこれまた「鬼のロスタックル」を受けながら、全く動じずに、前半残り8秒でウッドヘッドへタッチダウンパス、10-9と逆転


■この時間がない中での96ヤードのスコアリングドライブ(・・・これはNFLスーパーボウル史上最長らしい...)って凄すぎ


■私(と妻と長男)も、まさに息をのんでこのブレイディの凄さを堪能した時間帯でした


■もしこれが前半ではなく、後半ツーミニッツでの逆転シーンだったら、間違いなく「ザ・ドライブ(NE版)」「ブレイ


ディ・マジック」と、長く語り継がれる事になったんだろうなぁ


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■こんな前半最後を受けての後半だったからこそ


■止まらないブレイディとペイトリオッツオフェンス。前半から継続する「14回連続パス成功」でスーパーボウル新記録を達成しても尚、16回までその記録を伸ばし続けてのタッチダウンで...


■先ほども書いた通り、「ペイトリオッツこのまま大量得点をあげて圧勝」雰囲気を感じたのですが、この「大敗への流れ」を、次のオフェンスで、マニングがマジックのようにあっという間に払拭した訳です


■ジャイアンツディフェンス陣が、次のペイトリオッツの攻撃を3&アウトに抑えるという...いわば「即時・我に返る」のも凄い!


■これぞ「攻守連携」。そしてジャイアンツの「一枚岩の強さ」なのかもしれません


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■以降第4Qにかけては、両チームのディフェンスが「最後の踏ん張りを見せ合う」展開。見応え抜群・有りすぎ!


■そして後半もいよいよツーミニッツ


■マニングの「身体が傾いて・投げた方向も身体とずれまくって」という、見た感じ「えいやっ!(ままよっ!)パス」がWRマニンガムの芸術的キャッチもあって通っちゃうなんて...


■これが!これこそが!「スーパーボウル終盤でのマニングの姿・・・最早『風物詩』!」と言っていいのかもしれない


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■そして残り時間1分をきってのジャイアンツRBブラッドショーの逆転タッチダウンラン、ついに土壇場で21-17とジャイアンツが逆転


■・・・しかしこんなに微妙な雰囲気で、チームメイトも盛り上がらないタッチダウンシーン(・・しかもスーパーボウルでの逆転TDなのに)なんて...今後も永く見る事は無いんだろうなと思います


■この時の両チームの「残り時間を計算しつくす作戦」・・・これもアメフトの醍醐味なんでしょう


■ペイトリオッツにとっては、残り時間5秒とかで、ジャイアンツに(成功率ほぼ100%の)20ヤード前後の逆転フィールドゴールを蹴られるよりは、とっととタッチダウンを取らせて、時間をなるだけ残して攻撃権を得た方がいい、というのはよくわかります


■・・・私と妻はどちらかと言えば後半になるにつれ、ジャイアンツ目線でゲームを見ていたのですが、長男は「ヒーロー・ブレイディ」の圧巻な姿を終始期待していたようでした


■なので長男は、このまま時間が流れる事・最後はキックで逆転となる事が辛そうでした(・・・私が「ジャイアンツは残り10秒までは時間を消費してタッチダウン狙わないよ」と説明していたので...)


■・・・だから、このブラッドショーの「エンドゾーン前で止まれなくって尻もち状態でタッチダウン」という姿を見て...


■・・・長男は「よしっ、これだけ時間が残っていれば!ブレイディ行っちゃえるよ!」と希望溢れる笑顔に戻っていました


■・・・それにしても、このブラッドショーの逆転タッチダウンのシーン...


■ペイトリオッツディフェンス陣の「全員が本気でタックルすると見せといて、走り込んできたブラッドショーのコースを一瞬にして開放する」なんて技も凄い...


■・・・一流選手であればあるほど、本能的に当たりに行きたくなるんだと思うんだけどなぁ(・・・逆にブラッドショーはRBといして「本能的に走りこんじゃった」という事なんでしょう)


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■そしてこの土壇場、残り時間わずか57秒から始まった、ペイトリオッツ最後の攻撃。グイグイとオフェンスを引っ張るブレイディの姿は、前半ツーミニッツと全く同様。凄いっ!


■ここでもピエールポールのロスタックル..しかしそれにブレイディ全くひるまず...


■・・・改めてゲインを繰り返すブレイディに鬼気迫るものを感じて又も、心が震えました


■前半ツーミニッツと違ったのは、TEヘルナンデスの落球など信じられないシーンが発生しちゃった事


■それ以前にもWRウェルカーの落球・・・・ブレイディの「困った時のウェルカー頼み」という位置づけのウェルカーが、「FD更新エリア付近での忍者走り&忍者キャッチ」でミスしたところなんて、過去に見た事無かったのに...


■・・・スーパーボウルの重圧ってあるのか? それが「インフルエンザ禍」のごとくペイトリオッツレシーバー陣に連鎖波及してしまったのか・・・?と思いましたが...


■・・・もしかしたらこれもジャイアンツディフェンス陣の集中力と必死な連携プレーが引き起こしたのかもしれません


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■それでもブレイディ、最後にヘイルメリーパスをエンドゾーン内に投げ込める位置まではドライブを演出・・・って、これはやはり賞賛に値すると思うのです


■ここまでオフェンスをすすめた事により「これぞまさにヘイルメリーパス」というラストプレー・・・・天国(再逆転でスーパーボウルチャンピオン)か地獄(時間切れで敗退)かを分ける、高々と放り投げられたパスの軌道が、何故か美しく美しく見えたラストシーンでした


 


アメフトの試合を見る際に、常に私が思う事は、


「最後の最後まで勝敗が全く分からないゲームになって欲しい」


なのですが、この日のスーパーボウルを見始めるにあたって、長男と以下のような会話がありました。


 


長男: 「オレはペイトリオッツを応援するんだけど、とーさんはどっち?」


私 : 「うーん、とーさんはいつも『残り1秒・残りゼロ秒』までどっちが勝つか分からない試合を見たいな」


長男: 「・・・どっちも応援しないって...そんなんで面白いの?」


 


試合中ずっとペイトリオッツを応援していた長男。


だからヘイルメリーパス失敗・ペイトリオッツ敗戦の瞬間には「あーーーーっ!」と無念の大声を上げた長男でしたが、直後に私の、


 


「パスを受ける位置に大勢いた選手がはじいたボールが、あと5度だけずれた角度に落ちていれば、グロンコウスキーが伸ばした掌(てのひら)の中に入って、試合時間残りゼロ秒でペイトリオッツの逆転サヨナラタッチダウンだったよねぇ」


 


という言葉が理解できたらしく、心の底から興奮して「たったそれだけの差で勝敗が...」という面持ちの長男でもありました。


 


両チームの皆さん、ナイスゲームをありがとう!


そしてジャイアンツの関係者・ファンの皆さん、本当におめでとう!


 


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