埼玉西武ライオンズは２連勝発進しています。昨日の開幕２戦目は９－５で逆転完勝。
開幕５連勝を飾った昨年に続き「開幕カードがオリックス相手」という点も、獅子軍団にとって「見えない後押し材料」になっているのかもなと思ったりしています。
・・・というより、オリックス側にとって「見えない後ろ向き材料」になっているのかな？といったところ。
■オリックス投手陣は、初戦・２戦目ともに８四死球をプレゼントしてくれる
■オリックス野手陣は、２戦目で５失策をプレゼントしてくれる
なんて事、普通はありえない。
こんなオリックスの委縮ぶりの要因は、やはり所沢の寒さ＝ガマン大会レベルの極寒具合によるものなのか？
それとも新人工芝への慣れの問題なのか？（・・・５つのエラーは落球１と悪送球４なので、芝のせいと言ったら幼稚園児の言い訳レベルになっちゃいますが）
という訳で。
２戦目も「かなり有り得ないレベル」での逆転勝利だったライオンズ。
初回に５失点でいきなり大量ビハインドを背負ったライオンズ。これはまさに、
「（マラソンの）ヨーイドン！でこけちゃった」
「陸上競技場を一周して表に出たら、もうロサモタの姿が見えない」
（注：パンチ佐藤さんの過去の名言シリーズより（笑））
的なゲームスタートだった訳ですが。
ライオンズ打者陣が「万遍なく打って・繋いで」「四死球などでチャンスを拡大・継続して」「ドッカンと効果的なタイムリー」という姿があって大逆転。まさにワンフォーオール！的な一丸ぶりでした。
秋山翔吾くんも早速猛打賞、開幕から２試合連続安打。昨年のシーズン最多安打記録樹立で、嫌になる位の注目プレッシャーがあっただろう中での開幕入りを、結果で吹き飛ばした格好。
・・・凄いな、この秋山くんの精神力とぶれない姿勢。
・・・というか、このペースだとシーズン２８０安打で再度最多安打記録を更新やで！（笑）
そして終わってみれば９－５でライオンズの完勝スコア。失点は初回のみという。
４回からリリーフした牧田くんが６イニングを１安打無失点。最後まで投げきって１勝目を挙げました。牧田くんらしい、テンポの速いスイスイピッチングで「牧田ワールド」を見せつけてくれた。
試合後のヒーローインタビューで「今シーズンの牧田さん個人の目標は？」と問われて、一瞬戸惑った表情になった牧田くんは、
「個人の目標ですか．．．」
「まぁ．．．先発を任されるのであれば、二桁なんですが」
「・・・チームの勝利のためにしっかり投げます」
・・
・・・そうやろな。本人が、今の中継ぎ起用策に戸惑っているのはよく分かります。
このヒーローインタビューの冒頭でも「（肩は）１回から作っていました（笑）」と言っていて、そんな試合が続くというのは過酷．．．というかシーズンに向けて先発準備調整をしてきた訳で、これを変更した今の時期を経た挙句に、５月以降に「再度先発ローテを宜しく！」と言われてもなぁ、そんなコロコロ変えられるとホンマ難しいんやで！自分でやってみろや！と言いたくもなるでしょう。
牧田くんは大人なので ＋ 過去シーズンも常に「チーム事情による配置転換」を経験している（および結果を出し続けてきた）からこそ、そんな文句は絶対言わないんでしょうが．．．
・・・ちょっとだけ．．．
・・・ほんのちょっとだけ、昨日のインタビューで気持ちを吐露した牧田くんだったなぁ。
昨日の試合で今シーズン初白星がついた牧田くん。良かったです。
しかし、あくまで結果的にそうなっただけで。だって４回に登板した際には０－５のビハインドで．．．普通ここからの逆転白星は想定しづらい状況だったのですから、やはり牧田くんの白星は「結果的に生じた」という理解をすべきだろうと思います。
つまりベンチの考え方としては、
「どんな大きなビハインド状況でも、先発が早々に崩れたら牧田くん起用」
という風に見えてしまう。
それじゃ牧田くん戸惑うわな。
そりゃ個人目標を問われても「チームのために投げます」以上の具体的イメージは語りようが無いよな。
そんな思いが強くなった私は、牧田くんのヒーローインタビューコメントの中に改めて、
「牧田くんの感じている戸惑いと明確な目標イメージを持つ事の難しさ」
「それに文句を言う事なく、でもちょっとだけ吐露する大人ぶり」
を感じた昨日のゲームでした。
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