野老の里

奥武蔵をメインに日帰りの山歩きを中心としたブログです

奥武蔵へようこそ 平成27年12月20日 皆野の破風山と高松峠の展望台

2015年12月24日 | 奥武蔵へようこそ
(札立峠)

埼玉県には破風山という山が二つある。一つは山梨県との県境にある奥秩父の山で、4年前に歩いている。もう一つは皆野町にある山で、秩父札所の巡礼道が通る札立峠の近くにある。元々展望の良い山として知られ、西武鉄道のポスターなどによく使われてきた。近年は前原地区から立沢地区まで延びる皆野アルプスを代表する山として紹介されることも多い。今年最後の山歩きは少しのんびり歩きたいということもあり、手軽そうなこの皆野町の破風山へ行くことにした。予定としては前原地区から縦走し、大前山まで行ったら札立峠へ引き返して水潜寺へ下るつもりだ。下山後は時間があれば、高松峠の展望台と国神の大銀杏へも寄って行きたい。

朝8時前に皆野駅に到着する。以前母を連れて蓑山に登ったことがあったが、この駅に降りたのはその時以来だ。踏切を渡り、駅周辺の市街地を抜けていく。秩父盆地の中では秩父市に次いで大きな市街地だと言ってよいだろう。二つの橋で荒川、赤平川と渡る。目の前に見えている山が前原山であろう。前原地区へ上がる手前に破風山の登山口を示す案内板がある。交通量の多い道路に出ると道の向こうに道標らしきものが見える。民家脇の小道を行くとやはり道標だ。街中は山の中以上に複雑なことが多いのでありがたい。散歩に出てきたお年寄りと挨拶を交わしつつ畑の前の道を行くとまたも道標が見えてくる。道標が示す先は尾根に向かって山道が延びている。

(皆野駅近くの踏切から武甲山)


(皆野橋を渡る)


(前原山を望む 左奥が破風山だろうか?)


(郷平(ごうへい)橋から宝登山)


(案内板 この辺りにある)

畑を抜けて登山口へ行くと道は沢沿いと急な尾根の二つに分かれている。登山口にはカウンターが置かれており、道標は尾根道を指している。ここで着込んでいたダウンを脱ぎ、カウンターのレバーを押して、いざ出発。まずは雑木林の急斜面を登っていく。落ち葉で道が隠されているため、足の置き場が分からず歩き難い。傾斜が緩んだかと思うと地形図には表れない小ピークに出る。ここからしばらくは緩やかな道だ。檜の林へと変わるとやや傾斜が急になる。ここを登りきると再び地形図には表れない小ピーク。前原山から東に広がる平場に当たるはずだが、それほど広い尾根という感じはしない。山頂直下は急な斜面。但し標高差は20メートルほどなので、さほど苦労も無く、前原山(347.1)の頂上に着く。西側だけが雑木林でほかは檜に覆われた山頂で、三角点の標石が埋設されている。西側の雑木林の向こうに見える山がおそらく破風山であろう。

(登山口のカウンター)


(最初の小ピークを越えて尾根がフラットになった辺り)


(前原山 木の間越しに見えるのが破風山)

前原山の山頂で地形図を眺めていたら、この先の尾根に岩記号があることに気付く。ガイドマップにも前原岩稜とあるので、ちょっとした岩場の登りにでもなっているのだろうか。前原山からは比較的緩やかな下り。フラットな鞍部から登り返す辺りが岩記号のある所だ。岩場の急斜面で西側の眺めが良さそうだ。岩場の斜面の途中に開けた所があり、武甲山から三宝山まで長大な尾根を見渡すことができる。手前には赤平川右岸に広がる田地で、背後の丘陵地にはゴルフ場が見える。赤平川右岸は山歩きの対象になるような所が少なく、全くといってよいほど馴染みが無い。岩場を登りきると木が疎らに生える岩尾根が続く。結構痩せた尾根で意外と高度感もある。今日は風が弱くて幸いだった。岩尾根を進むと前原岩稜と書かれた立札が置かれている。周囲は松の木があるくらいで、西側と東側それぞれ一部展望が開ける。西側は武甲山から和名倉山辺りまでが見えるが、途中の岩場に比べると範囲は狭い。東側は宝登山がよく見える。

岩場 南西側が開ける)


(岩場からの眺め)


(前原岩稜を進む 松が生えるやせ尾根)


(前原岩稜の道標)


(前原岩稜の最高点? 結構怖い)


(前原岩稜から南西側の眺め)


(北東側の眺め 宝登山が大きい)

開けた岩場から下ると檜に覆われた尾根となる。昼前なのでそれほど暗い感じはしない。鞍部から登り返し、フラットな尾根を行く。尾根が少し登ろうとする所に国神コースへの分岐がある。明瞭な尾根が下ってはいるものの、道標がなければ下るには勇気がいるだろう。分岐から登るとすぐに三又のピークに出る。ふむ、なかなか複雑な尾根だ。詳しいガイドマップもあるので、読図の練習には丁度良いのではないだろうか。三又のピークを過ぎると雑木林の尾根が続く。地形図だとフラットな尾根だが、実際には細かなアップダウンがある。そういったことを実感できるという意味でも読図練習には良い。

(国神コースへの道標)


(三又のピーク)


フラットな尾根 細かなアップダウンがある)

杉の植えられた斜面を登り、小ピークを巻くと幹が分かれたブナらしき木(どうもやはりブナではないようだ。葉の写真を撮っておくべきだった。ただ常緑樹っぽかったので、カシの木あたりかもしれない)がある。奥武蔵の山ではあまり見かけず、あってもこのように幹が分かれたものが多いような気がする。やせ尾根の急斜面を登ると雑木林に覆われた二級基準点のあるピークに出る。地形図では445のピークに当たるようだ。冬枯れの今は陽だまりの明るい所で、ここからも木の間越しに破風山が見える。二級基準点のピークからは急な下り。上から見ると暗い杉林に入っていくように見えたが、それほど下らずに依然として雑木林を行く。次のピークは地形図には反映されていないが、ロープが掛けられた岩場になっている。そういえばガイドマップで鎖と書かれている所はここまでは全てロープであった。岩場自体はそれほど難しくなく、手を使うことなく登りきると北東側が垂直の崖となったピーク上に出る。男体拝(なんたいおがみ)と呼ばれる小ピークだ。崖の上からは宝登山から釜伏山、登谷山の眺めが良い。しかし日光の男体山を拝むことはできなかった。

(おそらくブナカシの木? 飯能辺りでも時々見かける)


(二級基準点のピーク)


(男体拝へ向かって岩場を登る)


(男体拝)


(崖の上からの眺め)

男体拝からは緩やかな尾根が続く。やせ尾根の岩場が多かったのでようやく一息つける感じだ。関東ふれあいの道に合流する手前に「これより山靴のみち」と書かれた道標がある。道標によるとこの道が開通したのは平成18年だという。ちょうどボクが山歩きを始めた頃だ。関東ふれあいの道の合流点はいくらか鞍部のようになっていて、関東ふれあいの道ではお馴染の道標が立っている。分岐からまずは広い尾根の南側を行く。地形図の破線路はかなり尾根を外しているが、実際はすぐに尾根の上を通っている。この辺り尾根の上だが杉の木が多い。杉林が切れると明るい雑木林が広がる。木の間越しに見える破風山が近い。もう出発から2時間を超えているので、そろそろ破風山に着いてほしいところだ。

(山靴のみちの道標)


(関東ふれあいの道合流点)


(広い尾根を行く)

再び杉林となり、やや急な斜面を登っていく。踏み跡は最初ジグザグに付けられていて、途中から南側をトラバースしていく。岩記号の手前付近には関東ふれあいの道名物木段が現れるが、今回の行程で木段があるのはここくらいだった。木段の付いた斜面を登っていると頭上に大きな岩が見えてくる。ガイドマップによると猿岩というそうだ。横から見ると確かにニホンザルの横顔のように見える。猿岩の南側に来るとどうも東側から岩の上部に取り付けそうだ。

(杉林の登りからの眺め)


(猿岩)

まずは南側から取り付き、そのまま東側をトラバースしながら上がっていく。手がかりとなるようなホールドが多く、登る分にはそれほど難しくない。あと一息で岩の上へと出られる所で詰まる。ロープが岩の頂上と北側にある一段低い岩へと延びているので、とりあえず低い岩のほうへ行ってみる。横に張ったロープには一人分の踏み場があるので、こちらは難しくない。しかし低い岩のほうから岩の頂上へ行くのはボクの技量では無理だ。戻って頂上へ張られたロープのほうを上がっていく。と言ってもロープはかなり頼りない感じなので、ホールドを探しながらロープを使わずに頂上へと上がる。頂上は周辺の木が所々で邪魔をして、思ったよりも見晴らしは得られない。狭くてのんびりする気にもなれないので、早々に下る。ところが下りになると途端に難しくなる。ロープは岩に巻き付けてあったので使えないこともないが、朽ち木に摑まるのは流石に避けたい。そろそろと下っていると下から熊鈴の音が聞こえてくる。破風山の山頂が近いので、登山者も多くなってきたようだ。

(猿岩の上から破風山を望む)


(猿岩から北西側の眺め 岩場が不安定で立っていられない)


(猿岩から南東側の眺め)

無事猿岩から下り、いよいよ破風山へ向かう。雑木林の尾根を上がっていくと破風山の北側に広がる平場に出る。ガイドマップによるとモミジ平というそうだ。モミジ平の上には大きな東屋がある。東屋の裏手には桜ヶ谷コースにつながる道が付けられている。東屋から山頂へは緩やかな尾根が延びる。山頂へ近づくにつれ、賑やかな声が聞こえてくる。大人数のグループがいるようだ。青々とした葉を付けた馬酔木の林を抜けると破風山(はっぷさん 626.5)の頂上に出る。山頂は10人ほどのグループが一組と2、3の単独行者で一杯になっていた。疎林に囲まれていて眺めは良いのだが、思ったよりも狭い。幸いにもグループの人達は記念写真を撮るとすぐに東屋方面へと下っていった。展望は南側のほうが広く、釜伏山から武甲山へかけて見渡すことができる。北側は端のほうに小鹿野の二子山が見えるほか、城峯山から東へ下る尾根を見渡すことができる。見下ろす麓の門平・奈良尾・重木・藤原などの集落にはよく日が当たり、山間にもかかわらず暖かそうな印象を受ける。昼食を取るには時間が早いので、少しだけ休憩を取って大前山まで行くことにする。

(モミジ平付近)


(大きな東屋)


(馬酔木の道を抜ければ山頂は近い)


(破風山頂)


(北側の眺め 遠く雪を頂く山も見える)


(左奥は小鹿野の二子山)


(南側の眺め)


(北側の眺め)

札立峠へは雑木林の比較的緩やかな尾根が続く。途中野巻と書かれた道標があるが、これは桜ヶ谷コースへつながっている。陽だまりの穏やかな道にはほかに歩く人も無く、贅沢な時間が流れる。都心からは遠く、また宝登山や蓑山のように短時間では上がれない山なので、比較的静けさが保たれているのだろう。たとえ人気のある山であるとは言っても。高度を落とすにつれ、少し風が強くなってきた。鞍部が近いのだろう。暗い植林帯に入ると札立(ふだたて)峠に下り立つ。三十三番菊水寺から三十四番水潜寺への道が越える峠で、頂上部分には石仏が鎮座している。古い石造の道標には桜ヶ谷と上日野沢、頼母沢と水潜寺をそれぞれ指している。上日野沢が記されているということは古くから大前山を越えて大前や上日野沢へ下る道があったということなのかもしれない。

(札立峠へ向かって陽だまりの道を行く)


(札立峠)


(峠真ん中にある石仏)

 
(古い道標)

大前山と菊水寺への道は最初同じで、すぐに大前山へ続く尾根道と菊水寺へ下るトラバース道に分かれる。植林帯を緩やかに登っていき、雑木林へ変わると尾根が痩せてくる。富士山浅間大神と彫られた碑を過ぎると岩尾根になる。朝の前原岩稜と似てはいるが、こちらのほうが垂直に近い崖になっていて緊張を強いられる。岩尾根の途中に2,3メートルほどの突き出した岩がある。ガイドマップにある如金峰だ。形からして所謂金精様というものだろう。如金峰の先にも奇岩があり、北側から回り込むように登っていく。地形図には反映されない岩場で少々面食らってしまう。鎖の付いた簡単な岩場を登るとフラットな尾根だ。ここも南側が垂直な崖なので高所恐怖症気味のボクはすっかりびびってしまう。尾根の中ほどに鞍掛山(629.2)と記された看板がある。山頂という雰囲気は特にない。

(富士山浅間大神の碑が立つ)


(如金峰)


(鎖が付いた岩場の奇岩)


(鎖場 使わなくても登れる)


(鞍掛山)

鞍掛山の先はさらに細いやせ尾根が続く。足場は広く取ってあるものの、木が疎らに生えた垂直の崖なので、風の強いときはあまり通過したくない感じだ。フラットな道が終わり、鎖が掛けられたやや傾斜の急な岩場にぶつかる。登る分には鎖は必要ないが、周囲が開けているのでやはり高度感はある。鎖場を登りきると開けた小さな岩峰上に出る。武蔵展望台という看板が掛けられていて、特に南側の展望が大きく開けている。ここも前原岩稜と同じく武甲山から三宝山までを広く見渡せる。但し前原岩稜と比べると高度感があり、あまり落ち着けない。



(崖地を行く)


(眺めは良い)


(武蔵展望台下の鎖場)


(武蔵展望台 狭くて落ち着けない)


(武蔵展望台からの眺め)

岩峰から一旦下って登り返すとフラットな尾根に出る。鞍掛山辺りに比べると広く木も茂っている。尾根の西端の手前が大前山(653)の頂上だ。ここが頂上というよりはフラットな尾根全体が山頂みたいなものだと言えよう。尾根の西端へ行くと先の天狗山が木の間越しに見える。近い距離にあるが、途中の鞍部へはかなり下ることになるだろう。少し下ると頭の壊れた石像がある。新しい幣が奉られていたので、今でも大前の集落からお参りに来る人がいるのだろう。

(大前山)


(大前山下の石像)

往路を戻り、札立峠までやって来る。エアリアだと往復で40分ほどになっているが、ボクは50分も掛かってしまった。最近エアリアのコースタイムどおりに歩くのが難しくなってしまったなぁ。札立峠から水潜寺へは最初尾根を九十九折に下り、川床まで下りたら沢沿いに下っていく。詰めは急だが下っていくにつれて緩やかになっていくので、沢沿いの道は比較的歩きやすい。時折枯れ枝や倒木があり、また沢を横切るため、泥濘を踏まなければならない所もある。途中右岸の杉が大量に倒れている所がある。数年前にあった大雪の影響だろうか。右岸に大きな岩が張り出してくると水潜寺が近い。右に曲がると石仏が迎えてくれる。石仏が指さす方には水潜寺の伽藍が見える。

(沢沿いの道)


(倒木で塞がれた所も)


(大きな岩が張り出した所 水潜りの岩屋の奥に当たるようだ)


(これが見えてくれば水潜寺は近い)


(水潜寺)

水潜寺は秩父札所だけでなく、日本百観音巡礼の結願寺となっている寺だ。以前近くの満願の湯に兄と訪れた際、この寺にも寄ったことがあるので、境内には見覚えがある。六地蔵の前の石段を上がると本尊が奉られた観音堂がある。左隣には住職のいる庫裏があり、さらにその隣には結願した巡礼者が札と笈摺を納める納経堂がある。観音堂の右には水潜りの岩屋があり、岩屋つまり洞窟からは長命水と呼ばれる清水が流れ出している。岩屋は危険なので立ち入ることができないが、長命水のほうは樋で水を引いて飲むこともできる(但し案内板には要煮沸とのこと)。そばにある石仏に水を掛けて母の快癒を祈る。

(石段を登って観音堂へ)


(観音堂)


(庫裏 おびんずる様もいる)


(最近見かけない公衆電話)


(納経堂)


(長命水)


(水潜りの岩屋)


(入口はこんな感じ)

境内前の舗装路を下ると皆野町営バスが通る県道284号に出る。二車線の道路で以前訪れたときよりも整備されたようだ。緩やかな下りになっているので、歩みは捗る。閉校になった日野沢小学校を過ぎると藤原集落への分岐がある。藤原から浦山・更木へつながる峠道はいずれ歩いてみたいところ。民家が点在する若浜集落を過ぎ、墓地が見えてくれば高松峠への車道が分かれる。以前は皆野町観光協会のHPに紹介されていたハイキングコースのひとつだったのだが、残念ながら現在は掲載されていない。まずは傾斜のきつい舗装路を上がり、大神の集落を目指す。地形図が皆野から鬼石へ変わる辺りで右手に広い農地が見えてくる。奥武蔵の山上集落でこれほど広い農地はあまり見かけない。

(大神集落)


(大神の農地)

大神の集落から再び傾斜の急な車道を上がると今度は左手上部に休憩舎が見えてくる。地形図だとちょうど尾根を越える辺りだ。ヘアピンカーブには公衆トイレもある。おそらくこの辺りが高松峠なのだろう。展望台はどこにあるのだろうか?カーブを曲がって緩やかに下ると石仏群と記された道標がある。とりあえず寄ってみるか。山道を上がっていくと石碑と馬頭観音像のある尾根の上に出る。緩やかな鞍部になっていて、ここのほうが峠らしい雰囲気がある。北側の尾根に土留めの木段が付いているので、この上が展望台かもしれない。木段を上がると予想した通り高松峠の展望台に出た。フェンスで囲まれた二段構えの展望台で、蓑山から武甲山までの眺めが良い。展望台の北には更に山道が延びている。そういえば下の道標に雨乞山登山口と書いてあったな。北にある598.2の三角点峰へ続く道なのだろう。展望台にはベンチがないので、平たい岩をベンチ代わりにラーメンを作ってやや遅い昼食を取る。

(石仏群 この後ろに道が付いていて展望台へ登れる)


(展望台からの眺め)


(下の展望台で昼食の準備)

往路を戻り、あとは車道を東へ下るだけだ。高松の集落に差し掛かる途中、高松城址の跡を見ることができる。城址の跡とは迂遠な表現だが、これは高松城址が採掘作業によってすっかり削り取られてしまったことによる。県道まで下りたら後は国神の大銀杏を目指すのみ。宝登山を眺めつつ、県道を歩いていくと大銀杏を示す看板が見えてくる。細い車道に入り、沢を渡って民家裏手を行くとすっかり葉を落とした大銀杏が見える。高さ20メートルを超える大木で、幹は数本に分かれた異様な姿をしている。葉を付けていればもう少し穏やかな印象を受けるのかもしれないが、冬枯れの今はまるで木の精霊として動き出しそうだ。

(高松城址の跡)








(国神の大銀杏)

トラス橋である栗谷瀬(くりやぜ)橋の横に架けられた人道橋を渡り、皆野の市街地を抜けていく。県道が貫く商店街には小さな商店が多いが、何故か大きな家具屋があって興味深い。火の見櫓のある広場から横道に入れば皆野駅に着く。後半はやや急ぎ足になってしまったが、皆野アルプスは標高のわりにスリルがあって面白い山だった。奥武蔵や秩父の山は大体歩き尽してしまった気になっていたが、まだまだ面白い所はたくさん残っていると思わせられる山旅であった。

(栗谷瀬橋)


(栗谷瀬橋から望む武甲山と荒川)


(皆野の中心街)

DATA:
皆野駅7:50~8:15大渕登山口~8:37前原山8:48~9:10前原岩稜9:18~9:22国神コース分岐~9:26三又のピーク~9:50二級基準点~9:58男体拝~10:06関東ふれあいの道合流点~10:25猿岩~10:43破風山10:56~11:05桜ヶ谷コース分岐~11:09札立峠~11:23如金峰~11:29武蔵展望台~11:40大前山~12:00札立峠~12:23水潜寺12:43~12:55大神・高松分岐~13:25高松峠展望台13:52~14:37国神の大銀杏~15:14皆野駅

地形図 皆野 鬼石

トイレ 水潜寺 日野沢など

関連HP 皆野町営バス 皆野町観光協会

全区間一般ルートで、前原尾根や大前山辺りについても踏み跡は明瞭です。破風山周辺以外は崖地を通ることが多いので、高所恐怖症の方やバランス感覚に自信の無い方は注意してください。

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