屋久島喫茶日記 育児編

自家焙煎珈琲と古書の店「一湊珈琲焙煎所」

一本眉

2008-06-30 13:07:21 | 今日の息子
この角度から、眉がつながってみえます。
裏返ると視界が変わっておもしろいらしい。
日々、頭をもたげている時間が長くなっています。
この格好でタオルやおもちゃや自分の手首をかんだり。仰向けよりも標的を確保し易いといった様子。
これを覚えてから、オムツ替えが大変です。

粉ミルクストライキ

2008-06-28 11:08:07 | 豆太郎の新生児期
両家の助けを得られない状況のため、とりあえず夕飯だけ宅配給食を頼みます。
家事をする時間が一切ない中、差し入れていただいたちらし寿司の味は忘れられません。
私もいつかこんな風に、新米母さんを思いやることのできる先輩母さんになれるのでしょうか。

助産院でやっていたように、自宅でも寝る前にミルクを足します。ところが、2杯目のスプーンを口に持っていくと、ピシャッと口を閉じて、明らかに拒絶している様子。なんでだ、なんでだ、と哺乳瓶から与えてみたら、泣きながらブクブクと逆流させて受け付けません。翌日も同じこと。
ミルクの種類を替えれば、、、とも思いつつ、薬局に行く気力もなく、そのままだましだまし母乳を与えつづけることにしました。

フェリー屋久島2の個室

2008-06-27 14:44:24 | 豆太郎の新生児期
島に帰るにあたり、一度利用してみたかったフェリー屋久島2の個室を予約してみました。
とりあえずは、何タイプかある中で一番安い「和室」。通常料金に加え、5000円の部屋代を支払います。
部屋は「旅館」そのもの。違っているのは、障子の向こうの水平線が移動していることくらいでしょうか。
押し入れには、毛布と枕、クローゼットにはハンガー、洗面台にはタオルもセットしてあります。新米母もうろたえることなく、ゆっくり豆太郎の世話ができました。
あとで気づいたのですが、さらに安い「娯楽室」(麻雀とかする部屋?)を個室として使う家族もいるらしい。次回はそちらも試してみたいものです。
ちなみに、この船は、「この仕事が好きだ~」という雰囲気できびきびと楽しそうに働いてらっしゃる方が多く、とても気分よく過ごせます。
甲板でイルカや飛魚を探したり、喫茶室でソフトクリーム舐めたり、食堂でうどんをすすったり、売店を眺めたりしてると、4時間はあっという間。海の向こうの屋久島が、じわじわ近づいてくるあの感じ、他の乗り物では味わえません。

5人の賢い姉

2008-06-23 17:53:29 | 豆太郎の新生児期
鹿児島中央助産院には5人の助産師がいます。
誰に取り上げられてもいいように、検診や母親学級で順繰りに担当してもらい、臨月には全員と面識がある状態になっていました。それぞれ得意分野もキャラクターも異なる5人ですが、皆に共通しているのは、ネガティブなことを口にしないという点。
からだとおなじく、こころをとても大切にして下さって、不安に陥りがちな妊婦をドンと支えて下さいました。一般的な産婦人科と異なり、検診も1回1時間程度かけてゆっくりお話しして下さいます。
生むときもそうでしたが、「助」産とはよくいったもので、あくまでも主体は母親と赤ちゃん。生んだ後の赤ちゃんのケアも、一歩下がって母親のやり方をみながら、必要に応じて、助言するという態度。
そんな頼もしい助産師さんのもとから、巣立つ日がやってきました。
波のおだやかな日を狙って、フェリーの個室を予約。
久々の娑婆は、クラッとくるほど眩しく感じました。

赤ちゃんならぬ黄ちゃん(新生児黄疸)

2008-06-23 13:46:53 | 豆太郎の新生児期
生まれたときは、「なんときれいな」と思っていた我が子も、2、3日経つと肌の色は黄色く、湿疹でところどころ赤く、なんともいえない姿になってきました。
黄色いのは新生児黄疸です。
ほとんどの新生児に見られる現象とはいえ、中でも豆太郎は黄色く「キスケって名前にするかぁ(アニメ「おじゃる丸」より)」と冗談で話していたほど。
とはいえ、笑ってばかりもいられません。生後5日目に病院で行なわれる検査で、黄疸を引き起こす血液中のビリルビンの値が高すぎると、光線療法が施されます。母親と24時間離れ、日焼けマシンのようなものに入るという治療。この検査の日までに、なんとか黄疸を軽減しなくては、ということで、作戦が決行されました。
ひなたぼっこです。
裸にした豆太郎をひたすらお日様に当てるという作戦。生まれたばかりでご苦労なことです。
硝子の向こうは満開のさざんか。

ひなたぼっこの甲斐あって、かろうじて検査はパスしました。
体重が少なく生まれた子ほど、黄疸が強いとのこと。
小柄でお産が軽かった、とのんきに喜んでる場合では、ないのでした。

助産院のごはん

2008-06-22 14:54:36 | 豆太郎の新生児期
陣痛がはじまり、明け方助産院に着いて、その日の深夜に出産の運びになったわけですが、この間、3食きっちりいただきました。
助産院では出産までに、母親学級という勉強会があります。この中の、「からだ作り」の回で食べたおむすびとぬか漬けがとびきりおいしかったので、大いに期待していたのですが、期待以上のおいしさ。さすがに、夕食の辺りでは、陣痛の合間をみながらではありますが、休み休みそれでも全部平らげました。
ごはん多めは、母乳のため。赤米ブレンド、ときどき炊き込みごはんや混ぜごはん。具だくさんの汁物に、主菜は魚介類か鶏肉。旬の野菜と乾物を使った副菜2皿に、香の物とフルーツ。
贅沢な素材を使っているわけではないのに、家庭料理とひと味違うのは、火の通り加減の絶妙さ。煮物はこっくりと芯まで味がしみて、和え物はシャキシャキの歯触りを大切に。切り方や調理法が少し変わるだけで、毎日三度三度、新鮮な気持ちでいただくことができました。

彼が初めて見た世界

2008-06-20 18:33:54 | 豆太郎の新生児期
四畳半の和室には、窓がふたつ。
控えめな花柄の壁紙に桃色のカーテン。
洗面台とちゃぶ台、スタンドライトにU字型の授乳クッション、湯沸かしポットに急須と番茶などが、備わっています。
ちゃぶ台は、三度の食事以外に、ここに赤ちゃんを寝かせて授乳するというアクロバティックな技にも使います。新生児は身体が小さいため、普通に抱っこして授乳しようとすると、赤ちゃんの全体重が腕にかかります。そのため、クッションや座布団を膝に置いて高さを調整したり、ちゃぶ台に乗せたりして負担を減らすのです。

必ずしも和室で生む必要はなく、洋室だったり、分娩室だったり、はたまたお風呂だったり、好きなところで生めます。
事前に希望を出すこともできますが、いざ本番にならないと、どんな場所でどんな風に生みたい気持ちになるか判らない、と聞いていたので、成り行きに任せました。
テレビは談話室、冷蔵庫は廊下。自宅以上病院未満という雰囲気。赤ちゃん用の衣類とタオルは助産院で用意して下さるため、入院に際して必要なのは、母親の着替えとタオルと洗面用具、退院時の赤ちゃんの服とオムツでした。

塩分補給

2008-06-19 13:46:02 | 今日の息子

抱っこした人の腕や肩を忙しそうに噛み噛み。
ふたつのほっぺがまあるく垂れ下がって。
ちょっとうつむき加減のこのポーズが、一番フォトジェニック。

自立するハンドル

2008-06-17 15:02:25 | 母の買い物貰い物
L.L.beanのボート&トートバッグ

臨月まで、育児グッズを何も買っていなくて、友人に驚かれた私ですが、いわゆるママバッグだけは、早々に準備していました。
前々から欲しかったL.L.beanのトートバッグ。
お気に入りのSUNSHINE+CLOUDのマーケットバッグに合わせて、「COFFEE」のモノグラム入り。いきおいで購入したバッグですが、ママバッグとして優秀なのは、ハンドルがびしっと自立する点。厚手のキャンバス地で、ものを入れても入れなくてもしっかり立つ姿が頼もしい。赤ちゃんを抱いたままちょっと腰を屈めるだけで、床においたバッグをすっと持ち上げられます。電車やバス移動で長時間歩く時には、斜めがけバッグの方が楽かもしれませんが、車生活にはとっても便利。
買う時に知ったのですが、ほとんどが中国製のL.L.bean商品の中で、このバッグと看板商品のビーン・ブーツは、メイン州の自社工場でつくられているそう。リーバイスの国内工場も閉鎖してしまった今、丈夫で機能的な昔ながらのアメリカ製品を象徴する、数少ないひと品なのかもしれません。

「見る」快楽

2008-06-15 11:30:31 | 母の買い物貰い物
creatriceのネズミのモビール

子年生まれということで、学生時代の友人から貰いました。
モールのしっぽに糸のひげ、紙の耳にストローの軸。
これが動くと、手足をばたつかせて興奮します。
子どものおもちゃには、何カ月から、何歳からと、記してあるものが多く、そんなものかなぁ?と思っていたけど、そんなものかも。見やすさだったり、持ちやすさだったり、そのときどきのの子どもの能力に合致していないと、反応が鈍いのです。
というわけで、カラフルなモビールやメリーは新生児期から楽しめる数少ないおもちゃ。
「見る」ことは、今の豆太郎の楽しみのひとつで、顔の前でゆっくり手を動かしたり、抱っこして部屋を巡回するのが大好き。見るってこんなにもおもしろいものだったのだと、豆太郎を通して感じ入っている次第です。