SPコミックス第150巻、第3話。2002年10月作品
二人のプロが同じ場所に居合わせた。不幸だったと割り切るしかあるまい。
登場人物
ヘイズ・・・・金を持ち逃げしたギャング。出所した仲間から狙われる。
スミス・・・・未来予測射撃のできる凄腕の殺し屋
ピート・・・・殺しの仲介屋。ヘイズとゴルゴの会見をセッティング。
仕事の依頼
ヘイズとギリスほか3人の計5人の仲間で銀行ギャングをしたが3人が死に、ギリスは捕まりブタ箱。ヘイズは金を持って逃げた。顔を変え、名前も習慣も変えて潜伏したとか。20年後、ムショからギリスが出てきて、ヘイズに〝ぶっ殺す〟と電話があった。それで、ピートの仲介で俺に話が来た。『俺を守ってくれ』とヘイズ。俺は仕事の内容が気に食わないので断った。俺はボデーガードはしない。
しかし、あとで考えてみるに、ギリスとやら、よくヘイズの電話番号を知っていたな。顔を変えるぐらいだから住所なんてとっくの昔に変えているだろう。20年もムショ暮らしの男が出てきて早々に、20年も前に盗んだ金を持って行方を眩ました男の電話番号を知っていたとは???
ヘイズのことをよく知る情報屋がいてギリスの出所に合わせ売り込んだということか。あるいはギリスの仲間がいてヘイズを20年間見張っていたのか。
怪しいのはこの仕事を仲介してきたピートかもな。ヘイズの友だちとか言っていたが。まあ、仕事は断ったので、どうでもいいか。
いやしかし、ヘイズめ、妙なこと言ってたな。『ギリスはとてつもねえ凄腕のプロを雇ったって話なんだ!』・・・これはだれがヘイズに話したのだ。ピートか。曲者だなこいつ。凄腕とはどんな奴かな。まあ、どうでもいいか。
と、俺は思っていたが、どうでもいいようにはいかなくなってくるんだ。
俺を狙う男
仲介屋のピートがまた面会を求めてきたので遊覧船の上で会って話を聞いた。俺を狙っている奴がいる、とのことだ。走っている車の運転手を一発で仕留める〝未来予測〟のできる凄腕のプロだ。いまだにこの世界で名前が割れていない〝ホンモノ〟だそうだ。
幼なじみのヘイズもこの男に殺られたとさ。いい情報だろう、とほざいたピート。金が目当てだ。俺はしかたなく金を渡した。
未来予測射撃か。たいそうなことを言ってるが標的までの距離、標的の移動スピード、風速、弾丸の初速などを瞬時に計算して狙撃する。一流のプロなら程度の差はあるが誰でも身に着けている業だ。程度の差はどれだけ実戦を体験したか、どれだけ修羅場を潜り抜けてきたかによってつくものだ。〝ホンモノ〟か。一度手合せしたいものだ。
と、その前にピートの調査だ。
食わせ者ピート
俺の情報屋の調査でわかったよ。この食わせ者め、俺を狙う凄腕の男にも、俺と同じように『あんたはゴルゴ13に狙われてる』と言ってすり寄り、大金をせしめたようだ。俺を騙した奴は冥土へ行ってもらう。
ジョン・スミス
たそがれ時。ハイウエイを行くピートを狙撃。俺とあいつは、同じように考え、同じように行動したわけだ。同じ場所にプロが二人。このまま何もなかったように別れよう・・・・とはいかんか。

ジョン・スミス。若いな。修羅場を踏んだ数では俺のほうが勝っていたようだ。
※ジョン・スミスはアメリカでは最もありふれた名前で、日本語に訳せば山田太郎(実際に日本で一番多い姓名は田中実だそうだが)となる。だから作品中では「名無し(の権兵衛)」と言ってるわけだ。
二人のプロが同じ場所に居合わせた。不幸だったと割り切るしかあるまい。
登場人物
ヘイズ・・・・金を持ち逃げしたギャング。出所した仲間から狙われる。
スミス・・・・未来予測射撃のできる凄腕の殺し屋
ピート・・・・殺しの仲介屋。ヘイズとゴルゴの会見をセッティング。
仕事の依頼
ヘイズとギリスほか3人の計5人の仲間で銀行ギャングをしたが3人が死に、ギリスは捕まりブタ箱。ヘイズは金を持って逃げた。顔を変え、名前も習慣も変えて潜伏したとか。20年後、ムショからギリスが出てきて、ヘイズに〝ぶっ殺す〟と電話があった。それで、ピートの仲介で俺に話が来た。『俺を守ってくれ』とヘイズ。俺は仕事の内容が気に食わないので断った。俺はボデーガードはしない。
しかし、あとで考えてみるに、ギリスとやら、よくヘイズの電話番号を知っていたな。顔を変えるぐらいだから住所なんてとっくの昔に変えているだろう。20年もムショ暮らしの男が出てきて早々に、20年も前に盗んだ金を持って行方を眩ました男の電話番号を知っていたとは???
ヘイズのことをよく知る情報屋がいてギリスの出所に合わせ売り込んだということか。あるいはギリスの仲間がいてヘイズを20年間見張っていたのか。
怪しいのはこの仕事を仲介してきたピートかもな。ヘイズの友だちとか言っていたが。まあ、仕事は断ったので、どうでもいいか。
いやしかし、ヘイズめ、妙なこと言ってたな。『ギリスはとてつもねえ凄腕のプロを雇ったって話なんだ!』・・・これはだれがヘイズに話したのだ。ピートか。曲者だなこいつ。凄腕とはどんな奴かな。まあ、どうでもいいか。
と、俺は思っていたが、どうでもいいようにはいかなくなってくるんだ。
俺を狙う男
仲介屋のピートがまた面会を求めてきたので遊覧船の上で会って話を聞いた。俺を狙っている奴がいる、とのことだ。走っている車の運転手を一発で仕留める〝未来予測〟のできる凄腕のプロだ。いまだにこの世界で名前が割れていない〝ホンモノ〟だそうだ。
幼なじみのヘイズもこの男に殺られたとさ。いい情報だろう、とほざいたピート。金が目当てだ。俺はしかたなく金を渡した。
未来予測射撃か。たいそうなことを言ってるが標的までの距離、標的の移動スピード、風速、弾丸の初速などを瞬時に計算して狙撃する。一流のプロなら程度の差はあるが誰でも身に着けている業だ。程度の差はどれだけ実戦を体験したか、どれだけ修羅場を潜り抜けてきたかによってつくものだ。〝ホンモノ〟か。一度手合せしたいものだ。
と、その前にピートの調査だ。
食わせ者ピート
俺の情報屋の調査でわかったよ。この食わせ者め、俺を狙う凄腕の男にも、俺と同じように『あんたはゴルゴ13に狙われてる』と言ってすり寄り、大金をせしめたようだ。俺を騙した奴は冥土へ行ってもらう。
ジョン・スミス
たそがれ時。ハイウエイを行くピートを狙撃。俺とあいつは、同じように考え、同じように行動したわけだ。同じ場所にプロが二人。このまま何もなかったように別れよう・・・・とはいかんか。

ジョン・スミス。若いな。修羅場を踏んだ数では俺のほうが勝っていたようだ。
※ジョン・スミスはアメリカでは最もありふれた名前で、日本語に訳せば山田太郎(実際に日本で一番多い姓名は田中実だそうだが)となる。だから作品中では「名無し(の権兵衛)」と言ってるわけだ。