五世紀に砥石が出土した鹿谷遺跡から数キロのところにある湯の花温泉、芦野山近くで道路工事が行われています。
この辺りから西へ四キロの山間に丹波の中砥の本層があります。
なめら山(佐伯砥)、岩の谷(佐伯砥)、滝ケ谷(門前砥)、湯の花(青砥)、岡花(青砥)、青野山(青砥)、小巻(青砥)
佐伯砥、門前砥、青砥は地表に近い上部のものは赤味を呈して軟らかく、深部のものは青味を呈して硬い。
佐伯砥、門前砥、青砥はいずれも赤味と青味の二種類があります。
佐伯砥(やや粗め)、門前砥(やや細かめ)、青砥(細かめ)
日本山海名産図会には青砥の産地として南山城の地名と共に丹波の猪倉、佐伯、芦野山、扇谷、長谷、大渕、岩谷、宮川の名前が記されています。
宮前村では慶長年間(1596~1614年)に近江国高島郡の硯石行商人が砥石の鉱脈を発見し、土着して採掘を始めたと伝承が伝えられています。