原爆慰霊祭を遙拝して
●山の自分史自分史編集室では、十年前から「思い出紙芝居」という企画を行っている。ブログ、Xなどで発信しているが、一件の問い合わせやイイネもない。見られていないのか或いは「そんことしても何もかわらないよ」と無視されているようだ。悲しいことだが、私の一人芝居に終わってしまいそうだ。
●昨今、テレビなどで、学校に戦争体験者を招聘して悲惨な経験を「語り部」講義しているニュースが放映されている。それを聞いた学童諸君の目は講師にくぎ付け、真剣に聞き入っている。
児童「戦争がこんにな怖いものだとは今まで知らなかった。聞いてビックリした。戦争はイヤだ。」
など、初めて聞く事実に驚愕している。
●今の社会は、受験・有名大学入試・高級公務員になる。或は、大会社に正式社員になるため、として、すべてのプログラムがその方向にむかっている。そこには、本来の人間形成の場でのあるべき姿がない。
●難関を突破し高級公務員になった東の国の教育担当者たちの「机上の空論」的指導が根本から間違っているのではないか。何か事件が起これば隠ぺいを決め込むことや、誰も責任をとらない当局「国民への奉仕者」たち。人生のどん底も経験したことのないヒヨコのような頭であれこれプランを作り上げ、これで我が国の教育は万全と決め込んでいる実態。ここらで、手を打たねば取り返しの付かないことになるのではと危惧する。
現在企画中の「戦時体験・思い出紙芝居」(概要はAmazonキンドルサイトで電子書籍として販売中。秋までには紙の本として出版予定)をお読み頂ければお分かりと思いますが、紙芝居的断片の戦争体験談を、聞き流しでなく、小冊子にして出来るだけ多くの小学校などに副読本として頒布する。これは、今流行のZINEと似ている。販売利益など度外視して、少しずつでも実現されればうれしいのだが……果たして我田引水根性が当たり前になってしまった今日、どうなることやら。
●自分の国さえ良ければそれでいい。このような国のトップが殆どである。なぜ他国をリスペクトするという博愛の精神をもつことができないのだろう?
●世界各国の教育は、この人間形成の原点ともいえる事柄を教えないのか? 不思議でならない。それほどに当該担当者のイメージ力が低下してしまっているのでしょうか。大問題である。
●また、緊急の話題であるが、戦争体験も知らない東の国の船頭が、とんでもないことをやろうとしている。止める手立てはないものか。先般波乱の生涯を全うされた瀬戸内寂聴さんが一命をかけて東の国で抗議しているニュースが流れた。先生曰く「軍靴の響きが聞こえる」と言っておられた。
★★★★★
●これからは、当編集室の宣伝になるので申し訳ないのだが、今月半ばごろ、電子書籍版のみで発売していた書籍「癒しの山大台ヶ原 開山行者の生涯」の紙の本をアマゾンから発売する。これは、今の時代の心の良薬となると自負している。
本日、広島原爆慰霊祭をテレビをとおして遙拝させて頂きました。思えば私の父は原爆投下一週間後地域の救援隊として広島に行ったと聞かされている。そこで父は阿鼻叫喚地獄を目の当たりにしたに違いない。同時に当時は認識されていなかった放射線も浴びたと思われる。因果関係は分からないが健康そのものだった父は60歳の若さでガンでこの世を去った。慰霊祭を遙拝しつつ、父の魂にも手を合わせた次第です。
よしいふみと
2025/08/06 10:44