わかりし日の思い出 車でＧＯ！

子供ができてから、いろいろと昔を思い出すようになった。
子供の頃は、親なんて鬱陶しい存在でしかなかったが、今思えばよくも育ててくれたものだ。

男の子だったら、車や電車に興味がわく。
オレ様も、そんな一人だった。

小学生のころだろうか。
父親が運転するのを見て、興味がわいたものだ。
当時はオートマ車なんてなかったから、クラッチペダルを踏んでシフトチェンジをする光景が、とても輝いて見えた。

助手席から運転姿をながめ、覚えたものだ。
ペダルの位置もバッチリ覚えた。
クラッチがどういう役割を果たしているのかも、父親に聞いた。
イメージトレーニングもバッチリだ。

普通の子供だったら、「早く大人になって車を運転したいな」と思うのだろうか。
まあ、少なくとも親からみたら、そう思っていると感じるだろう。
だが、興味を持ったらすぐにやりたくなるのがオレ様だ。
キャバクラに通いすぎて金欠に陥ってしまう性格は、伊達じゃない。>>>



車のカギの場所を探し、父親の目を盗んで、手に入れた。
エンジンをかける。
さあ、サイドブレーキを外そう・・・

そしたら、エンジン音を聞いた父親が、エライ慌ててやってきた。
ささやかな計画は、こうして頓挫した。



怒られることはなかったが、車のカギは別の場所に隠されてしまった。
まあ、当然か・・・。
怒られなかっただけヨシとしよう。



なに？

反省したかって？

反省したよ。

親父がトイレに行った時にやれば、すぐにとめられることは無かったのにな、って。



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