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フロリダ半島日記―自然最前線。フロリダ

2012-10-08 09:41:09 | 日記
私はアフリカに長く住んで多くの野生動物などを見て、“大自然のアフリカ”を体験してきました。しかしアメリカ大陸の最南端のフロリダ半島も自然の最前線であることを実感するのです。1週間ほど前、家の端に大きな穴を見つけました。穴の入り口には掘り起こした土が山のようになっています。陸亀です。陸亀は地下に縦横にわたって数メートルの穴を掘る炭鉱夫なのです。最近も近所でネコぐらいの大きさのチワワ犬が行方不明になりました。それはこの陸亀のほった穴に入り込んで迷い込んでしまったからでした。私の家の下に向けて大きな穴が掘られているので皆心配しているのです。家の土台が崩れて家が傾いてしまうのではないかというのです。水道の水を穴に注げばいいのではという意見もあるのですが、陸亀は泳げないのです。動物愛護の観点からみればかわいそうだというのです。今日は亀の専門家が近くのパークにいるらしいので対策を聞くつもりです。亀はまだかわいくていいのですが、フロリダにはファイアー。アントというアリがいます。英語を訳すと、“火のアリ”という意味です。普通、童話の<アリとキリギリス>のようにアリは働き者で小さなかわいい小動物というイメージがあります。しかし、このファイアー。アントは恐ろしいアリです。免疫のない初めてさされた人は大変です。火のような痛みとカユミに泣かされます。フロリダの土地にスバシッコイ行動をしているアリがいたら多分ファイアー。アントです。よく旅行者が噛まれて大きく膨れた足で観光局やクリニックを尋ねています。私もフロリダに来てこのアリに噛まれてひどい目にあいました。昼間は時々、自動車を運転しながらカユミに襲われて、自動車を止めて、車内の冷房用の窓口に足を当てていたりしました。このファイアー。アントは中南米のアマゾンかどこかから船舶にまぎれて数十年前にアメリカ南部のルイジアナあたりの港に降り立ったらしいのです。それが瞬く間にフロリダやアメリカ南部の州に生息するようになったそうです。一昨日、私は庭にでて花壇のアーチ状のツタを絡ませたところに立って、下に生えているアロエの葉を一枚取ろうとしました。すると、頭に鋭い痛みが走りました。まるで、バラのトゲで引っかいたようでした。しかし、そのあたりにトゲは見当たりません。するとバラバラとまるで小さな戦闘機が襲ってくるような光景となりました。イエロー。ジャケットです。これは、スズメバチの一種です。そのアーチ状の天上にイエロー。ジャケットの巣が出来ていて、10匹ほどいます。すぐさま、イエロー。ジャケット用の噴霧器を持ってきてこの巣に噴射したのです。そして、慌(あわて)てながらベーキング。ソーダの箱を取り出して水に溶かして頭に刷り込んだのです。私はアフリカ生活で重宝したファーストエイド、緊急用の処方箋の本を持っています。これは国連に勤めていた日本の医師の書いた本です。蛇に噛まれたり、犬に噛まれたり、火傷をしたりした時どうすればいいか具体的な処方が書いてあって随分助かったのです。この貴重な本を開くと、蜂に刺された場合のアドバイスがありました。“氷を当てる、そして黒い針が残っていたらそれを抜く”とあり、かゆくなったらアンモニア水やベーキング。ソーダもいいとありました。インターネットでもイエロー。ジャケットにさされた場合の体験談が載っていましたが、これらは、脅かされるようなことが書いてあって閉口しました。頭が少しはれて痛いと気分が不快なものです。2日経った今、かゆみが出てきました。蜂やアリなどに刺されたとき、とにかく一番重要なことはパニックに陥らないことです。子供たちは泣いて叫んでしまうのですが、気分を落ち着かせて、ユッタリさせて好きな食べ物などで気を紛らわせることです。やがて自然の治癒力で治っていくものです。私にとっての最大の昆虫の敵(?)は蚊です。アフリカでは蚊によるマラリアが大変な被害を及ぼしています。自然の中には何故、こういう生き物が生存しているのだろう、と不思議に思うものがあります。蚊とかゴキブリはその代表でしょう。フロリダなどのアメリカ南部はごく最近までマラリアを起こす蚊が多くいたらしいのです。これを絶滅させたのですが、時々、ニュースで警告しているのが、ウエスト。ナイルという病気を運ぶ蚊に関してです。そういうわけで、私は蚊がやって来るのを察知する訓練を随分積んできたようです。肌に蚊が到着するやいなやすでに私はこの仇敵をたたいていることがよくあります。昔の宮本武蔵などの剣豪も気配ですでに危機を察して無意識のうちに行動しているという境地も理解できるような気がします。とにかく、小さなアリや蜂のみならず、巨大な津波や地震や台風やと人間は大自然に対峙してそれを克服、征服することを余儀なくされているわけです。