同時進行馬券小説④タケゾー！

　やっちまった、タケゾー買ってない。いつもなら、３連複のヒモに入れてもおかしくないのに。

　今日はどうもいかん。小説などといって、ちっとも小説になっていないのも気になる。結局、馬券予想報告以外の何物でもない、ここは一息入れるべきだろう。

　書くと豪語したからには、書く。

　若干、雪が小降りになり、その分、外は明るくなってきた。今日は武蔵野ステークスがある。クロフネが衝撃の走りで圧勝したあの日、私はウィンズ札幌にいた。当時の会社の上司と同僚と３人で、朝からエクセルフロアに陣取っていた。

　クロフネは勝つと思っていたが、あそこまで強いとは、正直、思ってはいなかった。思えば今年の秋の天皇賞もそうだった。イクイノックスの勝利は、まさにクロフネ襲来の衝撃を思い起こさせてくれた。

　あれからウン十年。ささやかな年金とパート収入で競馬を楽しむ、のどかな暮らしで生きながらえている。昔、血気盛んに仕事も競馬もバリバリだった頃、仕事の相棒で競馬の弟子だった今は亡き男に、年金暮らしになったら、道営競馬で１００円で馬券を買うのが夢だと事あるごとに語ったものだが、今、まさにそんな暮らしだ。競馬場ではなく、ネットで馬券を買っているから、夢がかなったとはいえないか。夢は競馬場で１００円馬券を握り、馬の駈けっこを見ることだったのだから。

　まあ、ネットでも競馬は競馬、老後の刺激には十分だ。

　さて、午後のレース、どうしたものか。今日は武蔵野Sと同じダートマイルがほかに３レース組まれているが、１レース、４レースといずれも大荒れだった。次は８レースだ。またも大荒れなのか、こうなりゃ８レースとメインのダートマイルで勝負するか。

同時進行馬券小説③モレイラ出陣

　ルメの馬が怖い、ドゥラメンテ産駒じゃないの、頭も買っておけばよかった、と思ったが間に合わなかった。モレイラとにかく今日も勝ちまくってくれ！

　それにしても、モレイラは凄すぎる。いくら人気馬に乗っているとはいえ、あそこまで勝つのは難しい。３レースは東京２０００ｍで２着続きの馬だが、モレイラが勝ったら、もうこれはジョッキーの腕しかない。今週は重賞騎乗がないのが残念だが、今日明日の東京はモレイラを追いかける絶好の機会かもしれない。さて、そろそろスタート。お願い、勝って！

　せめて３着！とどかない！！！！！

　どうする４R、モレイラでもう１度いくか。先は長いしなあ。唯一の関西馬、不気味ではある。５番人気と来たらおいしい。前走京都の１８００で３着、前前走の阪神から４秒と時計を詰めたあたりは走れる状態になった証だけに、来ても不思議ではない。

　⓶③④が人気だが、絶対ではない。ならば、もう一度モレイラからいってみっか。

　とりあえず３連複⓹ー②③④⑬、３連単⑤ー②③④⑬を買ってみる。

　新馬戦はケンして、次は７Rから勝負することにしよう。

　

同時進行馬券小説⓶当たらんのか

　楽勝で取ったらと思ったら④が来るとは。なんじゃ、今日は大荒れの日かかいな。

　相変わらず外は吹雪。そうだよなあ、荒れているんだよなあ。

　さて、どうする、この調子で当たらん馬券を買い続けたら、午前中で軍資金２万円が溶けるのは目に見えている。さて、どうしたものか。

　東京３R、モレイラが出陣する。３番人気６倍！ほんとかよ。おいしすぎるだろう。買う、買うしかないじゃん。

　３連単⑦から①②⑩流し、３連複⑦ー①②⑨⑩で勝負だ！

同時進行馬券小説①いきなりこけ

　１Rでチャコールの逃げに期待したものの、逃げたのは⑬だった。結局、⑬が逃げ切り3連単いきなり10万馬券とは。

　軍資金２万円は１Rで早くも４５００円のマイナス。先が思いやられるが、２Rは固そうなのでケンしようかとも思ったが、当てたい一心で３連単⑤⑦⑧のボックス、フォーメ⑦ー⑤⑧ー③⑤⑥⑧を１００円買いしてみた。

　もし、外れたら参加レースを再検討しよう。

　※実は１Rの予想から小説を書きアップしようと思ったら、パソコンがトラブってアップできなかった。仕切り直す。

同時進行馬券小説を書いてみっか

　カーテンを開けるとなんと雪が舞っているではないか。初雪の情緒などくそくらえの、横殴りの吹雪模様にげんなり。朝イチでコンビニに日刊スポーツを買いに行く気もうせてしまった。この時点で、今日の競馬は負けが決まった気がする。昨晩はネットで出馬表を眺め、朝から勝負と意気込んではみたが、吹雪でテンションが下がってしまった。

　とはいえ、ほかにすることといえば部屋の掃除くらいしかないわけで、結局は競馬で一日をやり過ごすしかないのはわかりきっている。

　パソコンを立ち上げ、JRAのホームページを呼び出す。東京１R、ルメが１番人気か、デビュー戦新潟芝１８００ｍ４着、勝ち馬と１秒差。たしかにダート向きの血統で、ここは勝負になると踏んだようだ。芝スタート、砂を被らない大外枠、好走条件は揃ったと見るべきか。

　ほかの人気馬は東京ダート戦好走組だが、時計的に物足りない。そんな中で目を引いたのがチャコールだ。デビュー戦逃げて６着だが、時計は人気勢と差はない。どんな競馬だったのかVを見る。スタート良くハナに立ち、息が入らない早い流れで、４コーナーを回る。直線半ばで捕まったが、それでも何とか６着に粘った。勝ち馬には時計２つ千切られたが、展開を考えれば終いバタバタでも不思議ないだけに頑張りは次走につながる印象だ。ちなみに結果は人気薄の差し馬２頭のワンツーで３連単３００万馬券の大波乱だった。今回は牝馬限定、ほかに逃げ馬も見当たらず、今回もハナでレースが出来れば粘り込みは十分ありそうだ。

　よし、チャコールの逃げに賭けよう。

　それにしても、なんていう天気だ。一瞬日が差したが、すぐに横殴りの吹雪に逆戻りだ。

　明日はエリ女で、そのためにも無駄な馬券は買えないが、今日は引きこもるしかないとなっては、同競馬と付き合うかしか楽しみはない。よし、決めた、同時進行小説仕立ての馬券勝負をしてみよう。じじらしく活字で楽しむのだ。

　とりあえずスタートは東京１レース。まだ時間はある。