旭川市長選へ小菅氏擁立はあまりに無責任！

　11月の旭川市長選に、あの旭山動物園の元園長小菅氏が出馬するとかしないとか。一部報道によると、地元での期待はかなりのものらしい。確かに知名度は抜群で、出れば間違いなく勝ち負けになる。前回、分裂選挙で辛酸を舐めた自民党としてはのどから手が出るほど欲しい候補者であることは間違いない。

　しかし、小菅氏擁立をめぐるマスコミの騒動を見ていると、本当にそんなんでいいいのと言いたくなる。結局は、市政は二の次で勝てる候補者として期待しているだけなのではなかろうか。

　確かに廃園の危機にあった旭山動物園を日本一の動物園にした手腕は大いに評価できる。しかし、政治家としての資質はやはり疑問符がつく。それは当人も「私は政治家ではない」とはっきり認めている。つまり、市政は動物園とは違うのだ。

　勝つためには、誰を担いでもいいのだろうか。肝心なことは、勝った後、リーダーとして手腕を発揮してもらうことだ。はっきりいって、小菅氏が市長として市政をまとめる姿は想像できない。

　今やメディアや講演にひっぱりだこの小菅氏だが、このまま元園長として野生動物を守る活動を続けることがライフワークだったのではなかろうか。

　何も今さら選挙のタマになる必要はないだろう。お祭りの間は大勢の人々が神輿を担ぐが、祭りが終われば本人が頑張るしかないのが政治の世界だ。小菅氏にその覚悟と市政への理想があるならエールを送りたいが、もし選挙に勝つことだけしか考えられないなら、選挙になど出るべきではない。下手すりゃ晩節を汚すことにだってなりかねないのだから。

　市政そっちのけでとにかく勝つタマをということしか伝わってこない小菅氏への出馬要請は、まさに無責任の極みとしか受け取ることができない。

　

村田さんベイを捨てないで！

　久々にベイの話。書けば負けるとあって、ずっと我慢してきたが、3年連続最下位が見えた今となっては、どうでもよくなった。もっとも、負けすぎて書く気すら無くなってしまった。そんな中、気になるニュースが飛び込んできた。

　村田がFAを取得し、行使に含みを持たせているというから、穏やかではない。これで、村田がいなくなれば、いよいよベイは終わりではないか。ベイの看板選手は村田、内川である。吉村が思ったほど成長していないだけに、当分二枚看板時代が続くだろう。そのうち一枚が欠けたらどうなるか。球団としての存在意義すら問われかねない。

　スレッジ、パーカー、カスティーヨの助っ人トリオを新たな三枚看板として売り出すしかないではないか。しかし、所詮、助っ人である。国籍フリーのメジャーならいいが、日本のプロ野球は、外人選手はやはり助っ人であり、看板を張るのは日本人選手なのだ。

　ソフトバンクにという噂もあるようだが、多村に続いて村田もとなるとこれは尋常ではない。いくらなんでも、やりすぎだろう。杉内、和田をくれるといったら、少し悩むかもしれないが、FAだからそれはない。仮にそんなトレードでも、やはり村田はベイに残ってほしい。首位打者・内川、打点王・ホームラン王・村田の３冠コンビがいてのベイスターズなのだから。