夏休みを棒に振ってまで、用意した嘘の万博日記も読まれず、
さらに自分より下に見ていたサダキヨが、
一言も言わずに転校していったことで、失意の日々を送るフクベエ。
そんなある日、出会ったのはかつての仲間であるヤマネと、
道端でスプーンを売っている男だった・・というわけで今回も、
16巻ともだち歴3年フクベエ目線は赤でいってみましょう。
-------------------------------------------------------------------
9月1日
・5年3組教室。関口先生からサダキヨが転校になったことを報告され、
一言も聞いていなかったフクベエはショックを受ける。
嘘の万博日記も読まれず、誰も万博の話を聞きに来ない、
さらにクラスの注目は首吊り坂で幽霊を見たという
ケンヂやオッチョ達に注がれることに・・(16巻)
・フクベエ同様、万博話でスターになるはずだった
学級委員のグッチィもケンヂ達にジェラシーを抱く。
ユキジの記憶によると、このときクラスの様子が変わったらしい。(10巻)
--------------------------------------------------------------------
*学級委員のグッチィについて。
いつもサッカーをしていて、1997年には大手都市銀行の融資課長。
同じく1997年のクラス会でも発言が多く、
少年時代のグッチィは運動神経も良く、クラスの人気者である、
という自負がありそうです。
当然この時も自分が話題の中心になると思い込んでいたのに、
スターの座をケンヂ達に奪われ悔しい思いをしたようです。
*そういえば4年生の時の学級委員はオッチョでしたね(12巻)。
もともとオッチョあたりにライバル意識があったのかもしれません。
そういう意味ではここでフクベエや、
同じ万博組みのヤマネとつながりがありそうですが、
ひねくれフクベエ達とは他に接点は無さそうなので、
反ケンヂ、という思いはありながらも一緒に組むことは無さそうですね。
-------------------------------------------------------------------
9月18日
・ジミ・ヘンドリックス、27歳の若さで亡くなる。(7巻)
10月4日
・ジャニス・ジョプリン、27歳の若さで亡くなる(7巻)
・オッチョ、「大脱走」のリバイバル公開を映画館で見る。(6巻)
-------------------------------------------------------------------
*後に興味の対象が音楽から映画にうつったと語るオッチョ。
相次いでスターが亡くなっているこの辺で興味を失ったのかもしれません。
「大脱走」を見たのもたぶんこの頃でしょう。
-------------------------------------------------------------------
枯葉舞う季節
・学校帰りフクベエが1人歩いていると道端でNASAのスプーンを売る万丈目。
それを冷やかすヤマネの姿が。ヤマネに話しかけるフクベエ。(16巻)
・ひそひそ話しを続けるフクベエとヤマネ。
片付けようとする万丈目のスプーンを手に取ったフクベエ、
スプーンを曲げて見せる。驚く万丈目。(16巻)
-------------------------------------------------------------------
*ここでヤマネはフクベエをともだち、と呼んでいます。
更に、久しぶりだね、絶交解いてくれるかな、等話しかけています。
ヤマネがフクベエに絶交されたのは、オッチョに秘密を話したから?
それがいつ頃かというのは、1969年の項でも書きましたが、よくわかりません。
あまり考えずに先に進みます。
どうでもいいですが、少年時代のヤマネも可愛い顔をしてますね。
大人ヤマネはひどいもんですが。
*また、この時の万丈目との出会いから、
‘しんよげんの書’に出てくる防毒マスクのセールスマン、
というイメージが浮かんだと思われます。
--------------------------------------------------------------------
12月
・バッドフィンガー「嵐の恋」発売。
--------------------------------------------------------------------
*14巻、ヴァーチャル・アトラクションに侵入し
1971年8月31日のケンヂの部屋に到着したカンナが、
FENを聞いた時に流れていた曲。