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Aspiring Bobby-dazzler Starlet

岸利至さんが好きです!が!今は映画ブログになりました☆トラウマになるくらいの重い、暗い映画が好きであります。

試写会「接吻」を観ました。2008年18本目

2008-03-06 23:35:31 | 日本映画
制作国:日本
制作年:2008年
主演;小池栄子 豊川悦司 仲村トオル
監督;万田邦敏

都内に勤めるOLの遠藤京子(小池栄子)はある日テレビから流れてくるニュースで殺人犯の坂口(豊川悦司)
の映像を目にする。カメラに向かって不敵に笑う坂口に対し、直感で自分と同じ境遇の人だと悟った京子は、
殺人犯、坂口に惹かれて行く。
一方、坂口についた弁護士長谷川(仲村トオル)は、坂口を弁護しながらも、一途に坂口を思う
京子を心配するが、それが愛にかわっていることを気付く。
本来なら出会うはずの無かった3人が織りなす究極の愛の形。
最後の衝撃的な結末は‥‥。

私はラストを当ててしまいました(笑)予想できちゃうところが怖い(笑)想定内であったことが(笑)
作中、京子が坂口のある一言で動揺し、激怒するシーン。この心理がわかっちゃうんだな。これが最後の引き金に
なるんですけどね。
やっぱりこの心理がわかるのが、女のこわさかな?(笑)
非常に共感するものがあります。
映画の途中で思わず涙。
もちろん坂口の犯した犯罪を許すことは出来ないし、罪を犯した人には罪を償ってもらいたいし、
極刑を望むのが私の姿勢。それはおいといて‥‥
今日試写会のあとに監督がきていて解説や質問に答えてくれたのですが、その中で。
映画っていうものは、ストーリーに意味を見いだしたりするものではなく、
理由はわからないけれど、どこかで心を動かされるところがあって泣いたり、笑ったり。
何かを感じてもらえればいいと思うっておっしゃってました。
私も過去のいろんな思いが去来して、ところどころで涙が出てました。
実は主演の小池栄子さん。この役の女性が好きになれない。演じることはできないといって
はじめは出演依頼を断ったそうです。でも監督の説得で出てもらえることになったそうです。
だから、すごく複雑な役だし、人物に対してもそうだし、行動に共感できる人も少ないと思います。
監督も見る人を選ぶ映画だって行ってましたし。
ちょっと人生に影のある人ならわかるかも!(笑)すっごい幸せな人生で能天気な人にはわからないだろうなぁ。
この映画がいい!って言う人と友達で居たいな(笑)

私は京子と似ているところがあるなぁと思って。
監督も言ってましたけど、会った瞬間にこの人と結婚するかも?ってひらめき。
理由のわからないひらめきってありませんか?逆にこの人とは気が合わないっていうのも
会った瞬間になぜかわかるものですよね?
テレビで見ただけなのに直感的に坂口に自分と同じ境遇だと運命を感じてしまうところとか、
会えば会うほど、自分にやっぱりに似ている!って思い込んでしまうところとか。
インスピレーション、思い込み、紙一重の一途さ。痛さ。
ちょっと自分に重ねたりして(笑)
ありえない話じゃないと思う。適度にリアルな感じもこの映画のいいところだと思います。私的に。

本当に、この2人が、坂口が犯罪を犯す前に出会っていれば!!って心から思いました。
世界に2人しか存在しない、「同じ境遇の人間!」
絶対存在するんですよね。

‥‥最初に、私は殺人を犯した人は極刑になればいいってかいたんですけど、
この映画をみて、やっぱり情状酌量の余地ってあるのかもって思うようになりました。
そんなことも考えた映画でした。

私的には邦画で2008年度1位かなぁ。そして、主演女優賞は小池栄子にします!!!

ちなみに監督が脚本を書くにあたって、最初に出されたテーマが「獄中結婚」だそうです。
実際に池田小学校の宅間被告とか、そうなんですよね?参考までに。

「接吻」公式サイト
2008年3月8日より渋谷ユーロスペースにて放映開始