三年くらい前から、我が家の正門階段左横に植わっているグーズベリーの葉を食い荒らす害虫が発生し、頭を悩ませてきた。
午前中は何もいなかったのに、午後遅く気がつくと、緑色の1.5㌢ほどの幼虫が群がり、葉はほとんど丸坊主。赤く熟した実を生食しているので、殺虫剤を使いたくなかったが、昨年はオルトラン粒剤を散布して防除した。
今年は、五月下旬に、カルホス粉剤(イソキサチオン粉剤)を土壌混和処理し八月中旬まで持ち堪えたが、下旬に見事に食害を受けた。
九月九日早朝、階段の隅に蛾の成虫が二匹いるのを発見。この蛾の幼虫がグーズベリーの葉を食害していたのか、と憎しみを込めてビニール袋に入れ、生ゴミとして処分し、恨みを晴らした。
ところが、女房が「念のため」と蛾の種類を調べたところ、なんと冤罪と判明! 蛾の種類は「ヒトリガ」と分かった。幼虫は赤茶色の長い柔毛で覆われた、いわゆる毛虫で、私が見た緑色の小さな幼虫とは似ても似つかない。来年も犯人捜しに悩まなければならないことになった。
成虫の前翅の下に隠れている朱色の後翅は、天敵に対する警告の働きをする。有毒の蛾なので、天敵の小鳥が補食して中毒を経験すると、二度目はこの色が記憶に残り、近寄らない方がよいと学習するのだという(『ウィキペディア』参照)。
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