≪ 北教大附属釧路小学校 ≫

　北海道教育大学本部は、学校統合で空き校舎となった釧路市立柏木小学校校舎跡への同大附属釧路小学校の移転を認めないとの方針（４月１７日付『北海道新聞』第２５面〈釧路・根室〉）を決めた。移転希望問題については、平成１９年８月１１日投稿≪手前勝手な校舎移転問題≫、９月１０日投稿≪柏木小学校の校舎≫で論評しているが、平成２０年３月２５日付『北海道新聞』第２８面〈釧路〉に、「教授会一丸で推進」という見出しの記事が載っていて、「おやおや、これまで釧路校教授会では一丸となっていなかったのか」と意外な思いがした。
　もともと附属釧路小学校の側では、北海道教育大学の附属校であって、釧路校の附属校ではない、という意識が強いそうだから、釧路校教授会と関係なく、前副学長（釧路校担当）は、附属小学校長・教職員・ＰＴＡとの相談の上で、移転希望を表明したのだろう。
　３月２５日付同新聞に、昨年末「大学の教員と附属小、中学校の教員計五人で構成する『釧路校・附属学校将来計画ワーキンググループ』（村山昌央座長）を設けた」とあるが、そんなことは移転希望表明の前にやるべきことではないのか。
　２０日に附属小学校で開かれるＰＴＡ総会で、佐々木副学長（釧路校担当）が理由を説明するそうだが、自分たちに都合のよい理由だけで物事は決まらない。
　　＜本部の写真は、フリー百科事典『ウィキペディア』から転載＞