私は小学生の頃から、山草や樹木の果実をよく食べた。オオバナノエンレイソウやフッキソウの実も食している。
山中に一人でいても、寂しくも怖くもなかった。魚釣りも単独行が多かったと思う。要するに、何事でも他人に自分のペースが乱されるのを嫌う質(たち)なのだ。ま、俗にいう変人の部類なのだろう。
八月十六日投稿の≪午後ちょっと山へ≫シリーズ第三弾はクロイチゴ。いろんなものを食べた私もクロイチゴは知らなかった。
蝶を撮影に藪に足を踏み入れた際、地を這うように伸びた枝の先に赤い実が付いているのを女房が見つけた。一瞬、ヤマグワの実が頭に浮かんだが、樹の形状がまったく異なる。
実の形状と色から、私の大好きなエゾイチゴ(画像下段)とも違う。よく見ると熟した実が黒いではないか。食べると甘くて非情に美味である。帰宅して、女房が図鑑を調べ、クロイチゴと同定した。
日本全国に分布する落葉低木で、特に珍しいものではなかった。私が生まれ育った田舎家近辺で目に付かなかっただけのようだ。
最近の「自 然」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事