このユズの木は、平成十九年六月に次男から贈られた父の日のプレゼントで、当時はすらりとした見栄えのよい木姿だったが、毎年丈が伸び、暖房設備の整った温室のない我が家で、冬期間に書斎の出窓で育てるには限界があった。
これまで何度か剪定整枝を繰り返し、昨年六月初旬に鉢から抜いて根を大幅に整理。植え替えと同時に、伸びすぎた幹を地際から四分の一で切断し、写真のような株立ち状態になった。雑然とした木姿を鑑賞に耐える形まで整えるには数年かかるだろう。
昨年八月中旬に五個の蕾が付き、順次開花して結実。降霜に備えて十月初旬に室内に取り込んだときは1㌢/㍍まで大きくなっていたが、その後、原因不明で四個が変色し落果。最終的に、三月二十二日、黄色く熟した実を一個収穫した。
年が明けて早々、一月三日に古希を迎えたが、ここ数年は体力の衰えを痛切に感じる。体を自由に動かせるのは、あと十年余りだろう。残された家族が難儀しないように、田舎家の不動産管理・膨大な書籍文献の処分・庭木や鉢植えの整理を考えると頭が痛い。このユズの木も、可哀想だがいずれは処分せざるを得ない。ブログの記事の投稿数も激減している。実際、ブログどころではないのが実情である。十年など指呼の間、やがてお招きを待つ身となる。
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