米で81人死亡の中国製血栓溶解剤、日本にも供給

2008年04月22日 | 国際
FDA、11カ国への供給を確認
 米食品医薬品局(FDA)はこのほど、人工透析などの際に血液凝固を防ぐために使われる「ヘパリンナトリウム製剤」の副作用問題で、原因とされる中国製の原薬が世界11カ国に供給されていたことを確認した。23日付インターナショナル・ヘラルド・トリビューンが報じた。
 FDAはオーストラリア、カナダ、ドイツ、デンマーク、日本など11カ国に汚染された血栓溶解剤を供給した中国企業12社を特定した。FDAは血栓溶解剤に含まれる汚染物質と米国で死亡した81人の間に明確な因果関係が認められることを明らかにした。
 FDAによると、独保健当局も中国製の血栓溶解剤を使用した患者が副作用を起こしたケースを把握しているという。
 米国と中国は中国製の血栓溶解剤を使用した81人の死亡とその因果関係をめぐり、攻防を繰り広げてきた。同紙によると、 中国政府当局者も中国製の血栓溶解剤に汚染物質が含まれていることを認めているが、汚染物質と副作用との関連については否定しているという。中国政府はFDAの主張に対し、「汚染された血栓溶解剤による死亡は米国でだけでみられ、問題は米国で発生したものだ」と反論している。
イ・ソクホ記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
http://www.chosunonline.com/article/20080424000023






「ナチス占領下の陽気なパリ市民」写真展に非難の嵐

【4月24日 AFP】カフェでのんびりくつろぐ人々、映画館に群がる人々、競馬を楽しむ人々??ナチス占領時代のこうしたパリ市民の姿を撮影した写真展にパリ市民が激しく反発、中止を求める声も上がっている。

「Parisians under the Occupation(占領下のパリ市民)」と題されたこの写真展は、現在パリ市歴史図書館で開催中。会場には、ナチスのプロパガンダ誌「Signal」のカメラマンとして働いていたフランス人写真家アンドレ・ズッカ(Andre Zucca)氏が撮影した未発表の作品約270点が展示されている。これらは、ナチスによる4年間の占領時代を写した唯一のカラー写真の重要なコレクションとされるものだ。

■「占領下のパリの真実を伝えていない」と市民ら激怒

 だが、この展覧会に並ぶ、水玉模様のドレスでパリの大通りを散歩する女性やルクセンブルク庭園で遊ぶ子どもたちなどの写真に対し、激しい非難が巻き起こっている。1940-44年のナチス占領下で数千人ものユダヤ人が強制移送されたことや、数え切れないほど多くのパリ市民が苦難に耐えたことを、これらの写真は表現してはいないというのだ。ユダヤ人であることを示す黄色の星形のバッジを付けた黒いコートの老婦の写真、ユダヤ人居住区で同様のバッジを付けた男性の写真の2枚のみが、当時ナチスの占領下だったことを感じさせる。

 前週末に写真展を訪れたパリ市庁文化事業担当者のChristophe Girard氏は、作品を見て腹立たしく感じたと語る。「ズッカ氏の写真は占領の現実を何も見せていない。見せているとしても、ほんのわずかだ」として、写真展の中止を訴えている。

 眼鏡をかけてルクセンブルク・ガーデンの池でおもちゃの船で遊んでいた11歳のころの姿をズッカ氏に撮影されたある男性は、この写真展が占領時代の「誤ったイメージ」を伝えていると話す。「わたしはこんな風に船で遊ぶ気楽な子どもだった。しかし怯えてもいた。わたしの両親はレジスタンスの闘士で、それがどういう意味かは理解していた。ナチスによるユダヤ人の処刑や弾圧、食糧配給、パリにはびこっていた貧困について、この写真展は何も語っていない」

■論争にパリ市長も介入、展覧会続行へ

 さらにこの論争に、ベルトラン・ドラノエ(Bertrand Delanoe)パリ市長が介入。来場者が当時のパリの全体像を理解できるように歴史家に情報の追加を命じ、写真展は予定通り7月まで続行することを明言した。

 写真展を企画したパリ市歴史図書館のJean Derens館長は、「写真展を中止してズッカ氏の優れた作品を展示しないことになった場合、それは検閲行為に当たる」と指摘している。

 パリ市歴史図書館は、1986年に購入したズッカ氏の写真のネガ数千枚がデジタル化され、オリジナルの色が再現されたことで、今回の写真展開催を決定した。

 3月20日のオープン以来1万人以上が写真展を訪れているが、その大半は、写真展に対する論争が持ち上がってからの来場者だという。(c)AFP/Carole Landry

http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2381946/2857976




拉致、仏で異例の報道=「悪夢」と反響呼ぶ

【パリ25日時事】北朝鮮にフランス人女性3人が拉致されていたとの情報が最近、仏紙フィガロに異例の大きな扱いで掲載された。拉致事件はフランスではほとんど知られておらず、「悪夢のような話」と読者から驚きの声が上がっている。

記事を書いたのはフランソワ・オテール記者。拉致問題への国際世論喚起を目指す日本政府の招きで3月末に訪日し、拉致被害者支援団体「救う会」の西岡力常任副会長らに取材。「アジアの富豪の息子」と称する男にパリで誘惑され、中国経由で平壌へ連れ去られた女性を含め、1970年代末に北朝鮮がスパイにフランス語を教えさせる狙いで拉致したフランス人女性が3人いると19~20日付の同紙で2面ぶち抜きで伝えた。

同紙(電子版)の読者欄には「なぜ日本だけが真実を知るために戦っているのか」「仏政府も事実の解明を進めてほしい」といった声が相次いで寄せられた。24日には一部メディアが仏外務省に確認を求めるなど反響を呼んでいる。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008042500609





凶悪犯罪前歴者の米軍入隊が急増

ワシントン(AP) 米陸軍と海軍の2007年度の入隊者は、殺人や性犯罪といった重罪の前歴者が前年に比べ大幅に増えたことが、米下院の委員会が21日公表した統計で分かった。

重罪で有罪判決を受けたことのある前歴者の入隊は、陸軍が2006年度の249人から2007年度は511人へ、海軍は2006年度の208人から2007年度は350人へといずれも急増した。

前科のほとんどは窃盗や違法薬物関連だが、性犯罪の前歴者が9人、殺人・危険運転致死罪の前歴者が9人いたほか、武器を使った加重暴行や強盗の前歴者も数十人に上った。

イラクなどで戦闘が長引く中、陸、海軍とも新兵の採用が難しくなっており、結果的に前歴者が免責されたり、健康問題などで本来適正を満たさない人物が入隊を許されるケースがここ数年増えている。

空軍が2007年度に採用した中には重罪の前歴者はおらず、陸、海、空軍合わせた2007年度の入隊者18万人の中では前歴者は一部にすぎない。しかし軍内部や議会は危機感を強めており、統計を公表した米下院監視・政府改革委員会のワックスマン委員長は、「イラク戦争によって軍の負担が増えた結果、前歴者の採用が急増し、軍の体制に悪影響が出かねないとの懸念が高まっている」と指摘した。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200804220010.html

急増する外国籍の米兵 背景に対テロ戦大量派兵 






黒人男性に銃弾50発浴びせ殺害、NYの3警官に無罪評決

泣きながら裁判所を出る射殺された黒人男性の関係者ら=AP
 【ニューヨーク=佐々木良寿】米ニューヨーク・クイーンズで2006年11月、黒人男性(当時23歳)が警察官から50発の銃弾を浴びて殺害された事件で、ニューヨーク州の裁判所は25日、故殺(一時的な激情による殺人)の罪に問われていた警官3人に無罪の評決を下した。
 事件は、同月25日未明に起きたもので、結婚式を間近に控え独身最後の夜を友人2人とクラブで楽しんだ黒人男性らが、麻薬や買春の捜査をしていた警官の制止を聞かずに乗用車を警察車両にぶつけるなどして逃走しようとしたため、警官が一斉に発砲した。
 この日の評決で、裁判官は、「検察側証人の証言には重大な矛盾点があり、被告の行動の不当性を証明できない」などとした。
 警察側は当時、この男性らが銃を所持していると判断したため発砲したと説明していたが、男性らが銃を所持していなかったことが判明し、黒人を中心とした地元住民らは「行き過ぎだ」と強く反発していた。
 米国では1992年、白人警官による黒人男性への暴行をきっかけに人種暴動が起きた。今回の評決について、住民指導者らは連邦司法当局に捜査を要請したほか、抗議行動に出る構えを示している。
(2008年4月26日11時01分??読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080426-OYT1T00374.htm


武器持たない黒人男性に銃弾50発、射殺の警官無罪に

挙式当日に銃所持を疑った警官の「50発」の発砲を受け死亡した黒人男性。隣りは婚約者
ニューヨーク??ニューヨークの路上で2006年11月、武器を持たないアフリカ系(黒人)青年(当時23)が警官から50発の銃弾を浴び、射殺された事件で、同州地裁は25日、殺人罪などに問われていた警官3人に無罪判決を下した。

裁判官は、検察側の証言の食い違いを指摘し、発砲の不当性は見付けられないなどと判決理由を述べた。裁判の正義は葬られたなとの非難が人権団体から出ている。

ただ、事件の裁判闘争は今後も続く可能性があり、AP通信によると、司法省当局者は警官側の過剰行為が見付かった場合、連邦裁判に訴えることも有り得ると述べた。また、遺族はニューヨーク市に対し損害賠償訴訟を起こしている。

事件はクイーンズのナイトクラブ前で発生、青年の友人2人も負傷していた。犠牲者は同日に結婚式を控え独身最後のパーティーを終えたばかりだった。

私服姿の警官3人は売春捜査を同クラブで進めており、青年の仲間が銃保持をにおわせる言動をしたとして聴取しようとしたが従わず、車を発進させて警官の車両に衝突した。1人が車内で銃を捜し求める仕草をしたことが発砲につながったと主張していた。青年の仲間は警官の停止の指示はなかったと強調している。

警官のうち2人は黒人だった。事件を受け、ニューヨーク市警の人種的偏見や暴力過多への批判も起きていた。25日にも地裁前には約200人のデモ隊が集まったが、混乱はなかった。被告2人は判決の正当性や裁判官の判断を評価する、残る1人は被害者の遺族に遺憾の意を表明する声明を出した。

ニューヨークでは1999年、サイフを取り出そうとした動作が短銃の抜き出しと思われ、アフリカ移民が警官に41発の弾丸を浴び、死亡する事件が発生。警官に無罪判決が出て、黒人住民が怒り、数百人が逮捕される騒動に発展したことがある。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200804260022.html


ニューヨーク市警、ブルース・スプリングスティーンのボイコットを要請
Bruce Springsteen : 2000-06-13
 Bruce Springsteen & The E Street Bandが6月初旬にコンサートで披露した新曲「American Skin (41 Shots)」を受けて、ニューヨーク市の警察官協会、Patrolmen's Benevolent Association(PBA)は、Bruceのボイコットを呼びかけた。

 PBAのウェブサイト(nycpba.org)で会長、Patrick J. Lynchが語っている。
「歌手Bruce Springsteenがコンサートで「American Skin」という曲(タイトルは、Amadou Diallo射殺事件は人種差別的先入観の結果によるものだと思わせるもの)を披露した。「41発(Forty-one shots)」という歌詞が繰り返されており、警察官及び市民が(悲劇から)回復しようとしている時に、再び傷口を切り開くようなことをして、個人的利益を貪るような彼の行動に対し、大変な憤りを感じております。そして、このことを彼の代理人及び報道関係者に対し伝えました」

「PBAのメンバーの中で、警備員やその他、ロックコンサートに関わるアルバイトをしている者は、Springsteenのコンサートの仕事をしないことを強く勧めます。彼はマディソン・スクエア・ガーデンで10日間のコンサートをする予定になっています。PBAとしては、Springsteenのいかなるコンサートにおいても仕事をしないだけではなく、コンサートには一切行かないことを求めます」

 Springsteenの広報官は、新曲の映像もしくは音源はないといっているが、New York Daily News紙がその歌詞を掲載、公表した:
「41発、41発、41発、41発、41発、41発、41発、41発、そして渡る、41発、41発、41発
Lenaが息子を学校へ送り出す
いい、Charles、外に出たら
決まりを守らなきゃダメよ
もし、おまわりさんに止められたら、丁寧に対応するって約束して
絶対に走って逃げたりしないで。両手は見えるようにしておくって、お母さんに約束して
(コーラス)
銃だったから?
ナイフだった?
財布だった?
これが君の人生さ
秘密なんかじゃない
秘密なんかじゃない
秘密はね
アメリカ人として生きているだけで、殺されてしまうってこと
41発(3回繰り返し)
この血に染まった川を向こう岸へ渡る
41発の銃声が夜の闇を貫く
玄関に横たわる彼の身体に覆い被さりひざまずく
彼が助かるよう祈りながら
(コーラス)
41発(3回繰り返し)
(初めのLene部分の歌詞)
(コーラス)
41発(3回繰り返し)
(コーラス)
41発、そして渡る
この血に染まった川を向こう岸へ
41発、靴は泥だらけ
この水とお互いの血で洗礼を受ける
秘密なんかじゃない
ナイフだった?
財布だった?
これが君の人生さ
秘密なんかじゃない
秘密なんかじゃない
秘密はね
生きているだけで、殺されてしまう
生きているだけで、殺されてしまう
アメリカ人として生きているだけで、殺されてしまうってこと
41発(8回繰り返し)」

 この曲は、昨年ニューヨークで起こった西アフリカ移民、Dialloの射殺事件を厳しく批判するものである。この事件で、警官は41発の銃弾を放ち、19発がDialloに命中した。裁判で弁護団は、警官はDialloが取り出した財布を拳銃と誤り、発砲したと申し立てた。4人の警官全員が刑事責任を逃れたが、民事及び連邦裁判にかけられる可能性が残っている。

 Bruce Springsteen & the E Street Bandは、6月12日から7月1日までマディソン・スクエア・ガーデンで10日間コンサートを行う。これは、昨年4月スペインのバルセロナから始まった今回のツアーの最後を飾る日程となっている。

記:Bruce Simon、ニューヨーク
http://www.barks.jp/news/?id=52012272







鉄道ファン台湾集結 日本人限定SL人気 駅舎や風景に懐かしさ
2008年4月21日 19:29
写真日本人観光客誘致のため、特別運行される蒸気機関車「CK124」=18日、台北県・瑞芳駅

 最近、台湾への旅が日本の鉄道ファンの人気を呼んでいる。昨年1月の台湾高速鉄道(台湾新幹線)開業で移動がしやすくなったことに加え、日本統治時代の名残を伝えるローカル線や駅舎がノスタルジーを誘うためだ。この動きに合わせ、台湾交通部(交通省)観光局も「2008‐09旅行台湾年」の目玉企画として、日本人乗客限定の蒸気機関車(SL)を特別運行するなど、鉄道を通じた「台湾ファン」を増やそうと知恵を絞っている。 (台北・小山田昌生)

    ×      ×

 18日、台北郊外の旧産炭地を結ぶローカル線・平渓線を、日本製SL「CK124(日本名C12)」が駆け抜けた。1936年製で、日本統治時代から戦後にかけて台湾各地の支線を走り続けた機関車だ。この日は3両の旧型客車を引き、瑞芳‐十分駅間を2往復した。計二百数十人の乗客はすべて日本人。記念乗車券や特製の小冊子も配られ、旅情をそそる汽笛の音と車窓の渓谷美を満喫しながら、30分間の汽車旅を楽しんだ。

 観光局国際組の王紹旬さんは「台湾の鉄道は日本統治時代に発達し、当時の駅舎をはじめ、沿線の日本家屋や神社跡も残っている。日本人にとっては、ほかの国にはない懐かしさを感じるようです」とアピールする。

 台湾の人々の間でも鉄道旅行はブームとなっており、ひと昔前に廃止が検討されたローカル線も週末には列車が満員となる盛況ぶり。近現代史の証人として、古い鉄道建築を保存する運動も各地で起こっている。

 台湾新幹線開業をきっかけに、これまで台北中心だった日本人観光客の行動範囲も広がり、中南部にも気軽に足が延ばせるようになった。

 中南部は、熱帯の平地から海抜2200メートルの高山地帯まで登山列車が走る「阿里山森林鉄道」や、かつてのサトウキビ運搬列車を転用した観光用の製糖鉄道、彰化駅の扇型機関庫などがあり、鉄道ファンには見逃せない地域。各地の鉄道名所をめぐるツアーも旅行各社が競って企画している。

 台湾の鉄道・歴史関連の著書が多い台北在住のフリーランスライター、片倉佳史さんは「鉄道に乗れば地元の人との触れ合いがあり、車窓の家並みや駅弁などから台湾社会の縮図が見えてくる。安全・快適で、自分なりにプランが立てられることも、台湾での鉄道の旅の魅力」と話している。

    ×      ×

 ▼今後のSL運行予定 平渓線のSL列車は5月16日、6月20日にも各2便運行される。問い合わせは台湾観光協会大阪事務所=06(6316)7491。

=2008/04/21付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/17641

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