THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

私は貝になりたい笑

2018-04-02 15:56:15 | 正吉君モトクロス
4月1日にオフロードランド美杉にて中部モトクロス選手権第2戦が行われ、正吉君が出場した。

直前の金曜日、正吉君がちょっとした事件を起こした。
内容は差し控えるが、美杉に来ていた人ならば、それがどれくらいの重みのある物だったか想像できると思う。

本来ならば自宅謹慎レベルの事件であるので、レースに出るのはやめようかとすら思った。しかし他に用事があった事と、正吉君が「出る」と言ったので、もしかするとこれをバネにして、いい走りをするかもと期待をした次第である。

そんなわけで、正吉君はテンションゼロ(テンションが低い、ではない)の状態でレースに望むこととなった。
オマケに、前日土曜日は年度末最終日で、商売柄どうしても外せない仕事が入ってしまい、前日練習はなし。

結果、大惨敗。

公式練習はエンストや転倒を繰り返して、タイムらしいタイムを出せぬまま終了。

ヒート1。

一旦はトップに出るものの、アベレージが前週の練習の4~5秒落ちくらい、ベストから7秒落ち位でしか走れず、インに飛び込まれて接触、正吉君だけ転倒。復帰に手間取り、順位を大きく落としてしまう。その後も全くダメで、やっと3位に上がったところでチェッカー。

ヒート2。
調子が上がらない正吉君のために安全策を取ることに。レース展開上の作戦を正吉君に説明し、スタートクラッシュを避けるために敢えてアウト側に離れたグリッドを選択。
中盤頃まではおおむね作戦通りに走ったが、やはりタイムがまるで上がらない。エンストしてパスされ、2位チェッカー。

総合は2位。褒めるべきところは全く見当たらない。
練習の時に出来ていた事がまるでできず、ボロボロの一言。半年前に逆戻りしてしまったかのようだ。

正吉君は、気持ちがそのまま走りに出る。
メンタルというか、負けん気だけはかなり強いのだが、それを支えるには、ある程度の思考が必要になるわけだ。
この「思考」というヤツを、正吉君はほとんど持ち合わせていない。こう書いても意味が分からない人が多いと思うけど、病院で診断されている事であり、同様の娘二人と比べても、正吉君は重たいレベルである。
結局、ノリで走っているだけで、確立された実力は何もない。

レース前日の土曜日は一歩も外に出ず、俺ともほぼ言葉を交わさなかった。
レース当日も同様で、椅子に座っているだけで何もしゃべらない。話しかけても反応はほとんどなく、友達とも少ししか遊ばなかった。

50㏄の時から、普段の練習走行では結構速く走れていても、その割にレースでは結果を残せてこなかった。
今シーズンは乗れているので、過去シーズンと比べれば好結果を出すのではないかと思いつつ、どこかできっと脆い部分が露呈して、土がつくだろうと予想していた。
しかしその心配は、随分早く現実として訪れてしまった。
これが、去年のような負の連鎖の始まりにならなければ良いのだが・・・。

上に書いた「事件」・・・。
俺が今の正吉君と同じ頃のこと。小学校5年生の頃だった。
姉貴がギランバレー症候群という難病にかかり、半年ほど入院した。病院への付き添いと、医療費を賄うために母親がパートに出るようになり、俺は家に一人残された。
友達との関係に「上下」というものが加わってくる年代であり、まだ親の愛情が欲しい年頃であり、親がいなければいないで自分なりの行動をし始める年頃である。
恥ずかしい話だが、俺は非行の道に足を踏み入れた。

たまたま発見が早く、厳しかった母親から激しい鉄拳を食らったため、俺がその世界に完全に浸かってしまうことは無かった。
俺の少しねじ曲がった正義感(ダークヒーロー的な笑)は、その時に植わったものだと思う。
次女が高校に入学するので、これからは正吉君は、より一層一人の時間が長くなる。今回で心を改めてくれればよいのだが、中学3年生頃までは気を抜けないことになりそうだ。
ソリコミの入った正吉君を見たい方は、どうぞご期待ください(笑)。

正吉君のモトクロスに入れ込み過ぎだという、ありがたいご意見をいただくこともあるのだが、意識して入れ込んでいる理由。
それは正吉君に産まれつき備わっていない回路と、人以上に持っている能力。そして、家庭環境。これに尽きる。

本当は、俺は子どもたちに「一芸に秀でるよりも、全てに中庸であれ」と期待した。
しかし、3人とも完全にかけ離れている。長女は学生であるうちはそれを貫くかもしれないが、社会に出たらどうなのだろう。
能力に一番偏りのある正吉君が輝ける場所を探してやるのは、俺の役目だろう。
いずれ、「モトクロスよりももっとやりたいことが見つかったから、モトクロスはやめる」と言いだしたら、それはそれで幸せな事だ。

オマケ。

ブログやその他のSNSなど、個人が自由に情報発信や意見を述べる事ができる場面では、ごく親しい友人を除いては、名指し(伏字含む)や暗に誰だか分かることは「なるべく」書かないように心がけている。
例えば、それほど親しくない人のSNSに「〇〇さんを抜いた」とか自分の事が書かれていたら、面白くないでしょ? 褒める時やリスペクトする場合は別ね。
その上で、以下を書き記しておこう。

俺のスタンスその一。
我が子以外の特定の誰かを応援しない。
これは、地方戦やローカルレースの場合、出場する子をほぼ全員知っているため。応援するなら全員を応援するべきであり、誰かが勝つと別の誰かが負けるという事を絶対に忘れない。
全国大会とか他エリアに行った時はもちろん、知っている子を応援する。

その二。
自分の方が格上だと勘違いして、他の子に教えたり、取り組み方に関してどうこうと言わない。
俺も正吉君も、全然すごくないもん(笑)。各家庭に色々な事情がある訳だしさ。もちろん聞かれたら答えるよ。別に秘密主義ってわけじゃない。聞いてもいないのに勝手に色々教えられるのも嫌いだなぁ。
かといって、余計なお世話と思ったことが、一転して重要なヒントになることもあったりして。

その三。
特定の誰それに勝つの負けるのという類の事を、相手に聞こえるようには言わない。
もちろん俺は我が子である正吉君の事が最も大事なので、パドックでの作戦会議とかでは特定のライダーの名前を出す。
でもそれを他の人に聞かれたら、相手は絶対に嫌な気分になるはず。

俺自身が割と個性的な部類なので、俺がそこにいるだけで嫌な気分になる人もいるだろう(笑)。
だからこそ、人の神経を逆なでするような言動は、慎みたいものだ。

もういっちょ、オマケ。

85スモールが新たに加わった。
いきなりマトモに乗らせたらケガするだけなんで、ボチボチと進める予定。
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