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余命3年のライフワーク探し

~好きなことを仕事にするため、安定した仕事を辞めました~

■二週間、ナリキリ漬け ~新しいシナプス結合の育て方~

2011-05-24 15:45:03 | メソッド・テクニック





二週間、セドナメソッド創始者のレスターさんに成り切ってみることにした。


その間、

・テレビ禁止(ただしF1観戦は、僕にとっての「わくわく」なのでよしとする)

・テトリス禁止

・音楽禁止

にしようと思う。


なぜなら、それをやることで一日のエネルギーの大半と多くの時間をエゴに消費されてしまう「ここ最近のパターン」を防ぎたいからだ。




ストレス解消も、レスターさんになりきる中でやるつもりだ。


というのも、

スタジオジブリの宮崎駿監督が、

「もののけ姫」はこうして生まれた。 [DVD]

の中で、スタッフに対して

「ストレス解消を酒とかレクリエーションでやるのは、違う。
 一流は、作品(仕事)の中でストレス解消する」


という主旨の苦言をされていたのを思い出したからだ。

これは、

今までの私にも、サラリーマン家系である私の親族にもなかった感覚であり、

これからはこの特質を自分のものにしたいと思っている。






では、なぜ、二週間なのか?


本「地アタマを鍛える知的勉強法」で、著者の齋藤孝さんはこういう。

「私にとって勉強とは、自分と異なる考えも含めて、
先人たちの知恵の結晶を学ぶこと
です。たとえ自分とは相容れない考え方のようにはじめは感じても、学ぶうちに『その考えには説得力があり、筋道が通っている』と思えたら、それが勉強の成果です。

では、どうやって先人たちの知恵を身につけるか?

それには、先人たちの優れた頭を自分に移してしまう方法が一番です。」




「誰かをリスペクトし、その頭を移したいと思ったら、ある一定期間は、その著書しか読まないし、その世界のことしか話さない。それぐらいどっぷり浸かっていると、いつしか完全に乗り移ってきます」

「このくらい漬かっていないと、染色でいうところの染めが効きません。三日程度なら、あっという間にゼロに戻ってしまいます。とにかく二週間、ニーチェならニーチェを少しずつでも毎日音読します。
すると、だんだんニーチェのゾーンに入って行きますから、あとはどっぷり漬ってください。
 ニーチェになりきって、何でもニーチェのように説明します。いうなれば「ニーチェ漬け」です。漬けておくと、「頭の中で発酵を始め、いいも悪いもひっくるめて、いい具合に染み込んでいきます。最後の三日間は、かなりのナリキリ状態に染まっていると思います。」




二週間というのはおそらく、脳の新しいシナプス結合をつくるのにちょうど良い期間ではないだろうか。


しかも、「二週間」と限定することによって、

なんとか頑張れそうだ。





また、こうもいう。

「先人の思想を知るためだけの読書では受動的に過ぎません。しかし、その思想を深く知り、自分のものにすることによって、あたかも自分が先人と一体化したかのように思想を深め、広げていくことができるのです。これこそが積極的受動性なのです。
 実はこの積極的受動性をつくること自体が、知的勉強法の核になるワザなのです。


と。





でも、誰かを徹底的にモデリングするというのは、単なる物まねであって、自己洗脳に過ぎないのではないのか?


次の文章を読んで安心した。


「私が考える『知的』とは、このくらい踏み込まなくては得られないものなのです。
なぜ、そこまでやるのかといえば、先人たちの知的な頭を自分に移すことによって、
自分の気質や、自分にとって自然に思える感覚から逃れることができる

からです」




「自分の気質」

「自分にとって自然に思える感覚」

とは、

まさにエゴによる思考のことだ。



これこそ、私が乗り越えたい次の壁なのだ。



つまり、

「エゴを超越したレスターさんに憑依する」ということは、

エゴを超越することを目指す今の私にとって、これ以上ないくらい理にかなっているのだ。





「偉大な人物をワザ化するには、森に迷うようにして、偉大な思想家の中をぐるぐると彷徨い歩かなくてはなりません。彷徨うことで、実は、その森全体が知力となって身につくのです。ですから、その森を抜け出た時には、他の人とは違った別の角度からものを見られるようになっていると思います。

最近は、その森の木を伐採し、きれいな道を作って、『これ、わかりやすいでしょ』と示す解説書もあり大変便利ですが、それだけでは真に深いところまで到達できません。もちろん地図は必要なものですが、それで事足れりとするのは間違いです。
地図は、森を俯瞰した全体像を説明しています。森に踏み込み、迷ってつかむ方向感覚や、何かを捜し当てる直感などは、書かれていません。森を彷徨う勉強法でしか身につかないワザが必ずあるものです。」




今までの私は、

地図だけで満足していた。





そしてこのナリキリ漬けは、あらゆる勉強に応用できるという。


「あるいは、何かアドバイスをもらったら、二週間徹底的にやってみるのもいい方法です。完全に身につくところまで、後戻りしないところまでやりきってみる。一度自転車に乗れるようになったら、あとは練習の必要がないのと同じように、そこまでできたら次の課題に移るといいでしょう。自転車が乗れるようになるまでちょっと我慢するという、この「ちょっと」が大切です。





この本は、齋藤孝さんの隠れた名著だと思う。







【参考】

本「地アタマを鍛える知的勉強法」
  齋藤孝 著

  知的な頭を移す勉強法 P.68~
  1ーいっそ憑依される
  2ーライブ感覚で移す
  3ー二週間ナリキリ漬け
  より



「もののけ姫」はこうして生まれた。 (DVD - 2001)










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