アンプの壊れたロックコンサート－ROCK魂－

先日偶然ウォーキングに出かけたら、街中で市民音楽祭をやっていました。
民謡やらジャズやらロックやらがステージをなおしたので、
こけら落としというわけです。

うめもも：「疲れた～。トイレ行きたい～！」
おっと：「あっ、じゃ市民音楽祭やってる会場に行こう！」

・・・トイレ借りによったんですね～。
そしたら、ホールで音楽祭やってたのでふたりで入ってしまったんです。



人、まばら～。
デモ、大好きな音楽をやっているので、ウォーキングはとりやめにし、
（しかも、美術館に行こうとしていた・・・のもやめて。）
私たちは、バンド演奏を聴いていました。

「東村山３丁目バンド」（仮名）という、比較的オッサン・・・
失礼ナイスミドルのロックバンドが地元におりまして、
おっとは軽いおっかけなんです。
昨年の、近所の町内祭りに来た時は最前列でがぶりつき見ていたのです・・・。
ローリング・ストーンズのコピーが主のバンドです。
とにかく、めちゃくちゃ演奏が上手い！ノリがいい！
町内祭りでは、夜のステージで踊りだすおばば＆おじじ・・・
失礼。紳士＆淑女も続出！ビール片手に狂乱ナイトだったのです。
躍っていたのは・・・「監獄ロック」とか「ダイアナ」とか・・・。

で、その「東村山３丁目バンド」（仮名）が出る予定だったので、
ばくっと食いついてしまったのです。



綿密なチューニングのあと、「東村山３丁目バンド」（仮名）の名演奏が！
う～ん。さらに上手い！
プロコル・ハルムの「青い影」がよかった！（好きな曲です。）

しか～し！！！
問題は、「東村山３丁目バンド」（仮名）ではなく
ず～っとあとの最後のロックバンドにおこりました。

「き～～～～～ん～～～～！！！」
というハウリングが納まらないのです。

おっと：「アンプ壊れてるだろ？はじめの演奏から小さいハウリングが入っていたから、
知っていたよ。でも、完全にこりゃいかれたな。」
と言いました。

え～！後、一つのバンドの演奏で終わりなのに～～～！！！
なんとかならないのかな～？と心配しながら見ていました。
ステージのスタッフは、懸命にアンプをいじっています。



私は、市民祭りですから、市役所職員が中止を宣言すると思ったんです。
ハウリングの音は相当うるさく、これでは歌えないだろうな～と。

違いました！バンドの演奏は、せきを切ったように
はじまりエレキ音がこだましました！
バリバリ、ヘビメタ系パンクＲＯＣＫでした。


ＲＯＣＫとは、元々反骨精神を歌ったものなんです。
こんなアクシデントに、このバンドは負けなかったのです。
エレキの大音響にハウリング音が邪魔します。

しかし、ボーカルの男性は全く音がずれないんです。
奇跡です。おそらく、本人にはメロディラインは聞こえていないはずです。
ドラムのリズムと間で歌いこなしています。

私の胸にカ～～～ッと熱いものが湧き上がり、
涙が出てきました。

「チクショー。
どいつもこいつも私も、なんでもすぐ諦めやがって。
そうだよ！生きるってコレだよ。コレ！
これが、ロックなんじゃ～！！！」



最悪な状況でも、彼らは逃げずに演奏しきりました。
ＭＣもこなし・・・。
たいした、タマだぜ・・・。

最終の演奏後、人は本当にまばらでしたが、
ファンの人はもりあがっていて、
私もおっとも拍手で見送りました。



しかし・・・。市役所職員に一言言いたい！

１、ＰＭ５：００過ぎたからといって、受付に一人も職員がいないとは
なにごとなのよ～。
最後のバンドのライブにぜひ行きたいのだが、名前がわからんのだ～。

２、アンプが壊れた時点で、機転をきかして交換とかできなかったのか？
または、中止の指示を出さなかったのか？
（タクシーぶっとばして楽器やに走れば、なんとかなったと思うんですよね～。）

（追記）

私が学生時代、野外ロックコンサートに行ったら、
忌野清志郎がスペシャルゲストでやってきました。（トリ）
「雨上がりの夜空に♪」を歌いおわり次に行こうとしたら、
それこそ凄い雨だったので、アンプがイカレてしまいました。

清志郎は、言いました。

「雨の時は、こんなこともあるさ～。
でも～！
これが、ＲＯＣＫ（ロック）だぜぇ～！」

そう叫んで、清志郎はアコースティックギターで
「上を向いて歩こう♪」を歌ってくれたこと忘れません。
思い出しましたよ～。

喉頭ガンに負けるな！キヨシロ～！！！

　忌野清志郎、喉頭がん「夢を忘れずに」…
長期入院か

（ＴＢメモ）　2006-11-15　ブログ「３階の休憩室」さんにＴＢ済。