徒然日記~港幸樹’sブログ~

道産子・港幸樹のブログです。

レッスン

2007-11-13 20:48:35 | 舞台
今日は歌のレッスンの1日でした(^^)
生徒はミュージカル俳優を目指してる者から、単純にカラオケが上手くなりたい人まで様々です。
今回は“教える”という事について考えてみたいと思います。
まず、いつもレッスンをし終わって思うのですが、生徒が晴れ晴れとした顔で「またよろしくお願いします(^^)」と言って帰っていくのを見ると「良かったなぁ…」と心の底から思います。
教えるという行為は勉強でも歌でもそうなのですが、医者の役割と同じではないでしょうか?
生徒は皆、レッスンを受けるに当たって色々な問題を抱えています(声の調子が良くない、高い声を出したいetc)
それが症状だとすると、その原因がどこにあるかを見つけて対処法を指示し、問題を解決してあげることが、教える者の果たす使命だと思っています。
ここで重要なのは“自分ができる事”と“教える事”は違うという事です。
スポーツなどで、一流の選手が必ずしも一流の指導者とは限らないように、頭が良い、歌が上手いからと言って教えるのが上手いとは限りません。
勉強を例にあげると、僕の知り合いのT大卒業生は、自分は難しい問題でもわかってしまうので、わからない人がどうしてわからないのかがわからないそうです。
なので彼は「教えは絶対に無理」と言っていたのを覚えています。
また、教える時に生徒に絶対に言ってはいけないのは「どうしてできない(わからない)かなあ?」という一言です。
生徒はできない(わからない)のでレッスンに来てるわけですから、そんな事を言われたら「それを教えるのがお前の仕事だろ!」って思いますよね。
そんな指導者が本当にいるのか?と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、実際に塾の講師でもけっこういますし、僕が習った歌の指導をされている方の中にもそういう人はいました(*_*)
もちろんそういう人の所には二度といきませんでしたが、自分は「絶対に逆の立場になった時にそのような発言はすまい」と固く誓った事を覚えています…
そして、何よりも教える事の一番の利点は“教える事によって自分も学ぶ事ができる”という事です。
“教える”という事が自分に一番何をもたらしてくれるのかを考えてみますと、生徒に色々な事を教えながらも、実は同時に自分自身にも言い聞かせている事が多いんですね。
“教える”と同時に“学んでいる”わけです
人に何かを教えるという事は本当にためになります!
教える事を面倒臭いから嫌だという人もいますが、幸い僕は“教える”という事がとても好きなので、今後も“教え”を通じて多くの事を学んでいきたいと思った1日でしたo(^-^)o
明日からも頑張るぞ!
もしも、歌のことでお悩みの方がいましたらご相談に乗りますので、
気兼ねなくthanksmybrother@mail.goo.ne.jpまでご連絡ください。
今日の一枚
ガブローシュ役の横田剛基君と博多座リハーサル室にて。
子役志望の子をレッスンすることもあるので、いつか未来のガブローシュが育って欲しいなぁとささやかな願いをもってます(^^)